熊野古道のメインルートは田辺から中辺路経由で本宮、熊野川を船で下り新宮の速玉大社、海岸沿いを那智大社へ向かい熊野三山詣で完了。その後、那智大社から本宮へ戻る際の山越えの道が大雲取越え。熊野古道最大の難所と呼ばれていたらしい。
今回予定していた5日は朝から大快晴。山に行かない理由は無い。しかし、大雲取越えをやった後の小口からの帰りの手段が難しい。そんな訳で、とりあえず、前半の舟見峠(大雲取越え最高地点883m)までのピストンでスタート。でも、舟見茶屋跡であまりの天気の良さに背中を押され小口までの全コース踏破を目指すことにした。
コースは長いものの、歩き易く、苔むした石畳に深い歴史を感じることができて、とても満足したハイキングだった。特に大門坂の石畳と杉並木は素晴らしかった。途中、地蔵茶屋跡でラブラドールをつれた単独オネエチャンと遭遇。犬もしっかり荷物を持っている。聞けば、1ヵ月半ほどヒッチハイクと歩き、さらに野宿して旅をしているとか。可愛い顔して、驚くべき根性娘だ。最近は女性が強いねえ・・・。同伴の犬は荷物の運搬と野宿時のボディーガードを兼ねる賢いやつだった。
小口についてバス停を探し、時刻表を確認すると、次のバスは2時間後。新宮までの直通バスにいたっては3時間以上待たねばならぬ。そんな窮地もたまたま出合ったカップルの女性が、スマホを駆使してタクシーを呼び、乗り継ぎのバスの時刻を調べてくれて、無事、6時半に大門駐車場に戻ることができた。
彼らと同乗したタクシーは地元の介護タクシーで本来の介護業務の合間に神丸(本宮-新宮間の乗り継ぎ地点)まで親切に送ってくれた。大汗かいて那智駅からのバスに乗り込むとフランス人のパーティーと相席となった。そのパーティーもどこか熊野古道を歩いたらしく首から汗拭きタオルをぶら下げている。その一人の美人から良い香りが流れてくる。さすがにフランス人のコロンの香り。私もこれから下山後のオーデコロンを準備しようと思ったけれど、最近の強力な加齢臭を打ち消すようなコロンはあるのだろうか・・・?(2012.5.5 車中泊15日目)
●行動記録
8:00 大門坂駐車場
8:40 青岸渡寺
9:15 那智高原
10:05 登立茶屋跡
10:40 舟見茶屋跡
11:20 色川辻
12:05 地蔵茶屋跡
13:15 越前峠
15:00 小口
16:38 神丸発(バス)
17:30 新宮発(バス)
18:13 那智発(バス)
18:30 大門坂駐車場
【大門坂駐車場、無料】
【大門坂の石畳、杉並木】
【いままで見た熊野古道的石畳の中で一番すばらしかった】
【那智大社参詣にはぜひ歩くことを勧めたい】
【青岸渡寺の右側から大雲取越えに入る】
【那智高原、熊野古道と対極にあるような景観】
【芝生広場、子供用遊具など、若干の違和感あり】
【昨年の水害のせいで林道崩壊。ほとんど人気なし。】
【ただ車1台と数人の若者がいた。どのルートで来たのか?】
【舟見茶屋跡から那智、勝浦方面を望む】
【地蔵茶屋跡で出会った、野宿娘と荷物運搬犬】
【犬は体重の6割の荷物運搬が可能だとか】
【でも、かわいそうなので4キロ程度にとどめているらしい】
【4キロといえばビールロング缶8本分だ。ウラヤマシイ!】
【下山した小口バス停】
【ここで出会ったスマホ達人のオネイチャンから得た】
【バスの乗り継ぎ情報は有り難かった】
【私もスマホを2年近く使っているけど、こんな辺鄙なバス情報は無理】
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