2012年6月13日水曜日

上州・奥鬼怒2


昨夜は良く眠れた。朝7時快適に起床。ウトウト二度寝なんぞ楽しみつつ、ごそごそ起き出し、朝の散歩を兼ねてタオル片手に「瑠璃の湯」に向かう。雨もあがった。「瑠璃の湯」で裸になろうとした瞬間、ジイチャン登場。「今から掃除する」との事。素直な旅人の私としては、スゴスゴ退散。チョイと先の地蔵湯へ入る。地蔵湯は通常観光客向けの立派な施設。でも、人は居ない。私一人で朝湯を楽しむ。その帰り道、温泉饅頭を販売中の店発見。こんな朝早い時間から温泉饅頭の店が開いているのも有りがたい。

温泉饅頭は一個80円。買おうとしたら、オネエチャンが言う。「自分で食べるのなら安い方でも良いんじゃないですか?」。横に一個40円の温泉饅頭がある。せっかくなので40円の温泉饅頭四個購入。〆て160円。帰宅後車、もとい帰車後、コーヒーを沸かし、バナナと温泉饅頭の朝食。思うに旅に出て車中泊した方が自宅より健康的な生活が出来るような気がする。睡眠時間も長いし、朝食もしっかり摂れる。理由はテレビを見ないことが大きいと思う。車で泊まる場合、暗くなったら眠り、明るくなったら起きるのが基本的は生活パターンなのだ。

今日の目的地は奥鬼怒・湯西川温泉。途中、川原湯温泉に寄ってみた。今、話題の、いや、ちょっと前話題だった八ツ場ダムで埋没する温泉だ。以前より知っていたけど、ダムに沈む温泉でなんとなく荒れたイメージがあったので来ることが無かった。そんな川原湯温泉の共同浴場「玉湯」に着いたのは9時45分。「玉湯」は崖にせり出した木造建築。なかなか綺麗に保たれている。オープンは10時から。タバコを吸いつつ周辺をウロウロしていたら、オバチャンが登場。「温泉に入りに来なら良いよ」と声をかけてくれた。有りがたい。「地蔵の湯」に引き続き一番風呂。

その川原湯は素晴らしかった。チョイと硫黄の香りの無色だけど良い感じの高温の湯。存在感は強いけどサッパリした湯。粘りつくような温まり方ではなくサッパリした熱い湯で夏向きの温泉と言った感じ。湯あがりにオバチャンから聞いた情報。現在の玉湯は後2年程度営業予定。ダム建設に伴い川原湯は山側に移り、現在の温泉を引いて営業を継続予定だとか。でも、今のような風情は無くなってしまうのだろうなー・・・。

その後、カーナビの指示に従い、関越、北関東、東北、日光宇都宮自動車道など高速を乗り継ぎ、会津西街道を北上。本当は沼田から金精峠を越えて裏口から中禅寺湖経由で日光に入りたかったけど、カーナビを尊重して表口から入ってしまった。まあ帰りに金精峠越えをすればいいや・・・。

会津西街道を左折して湯西川温泉に向かう。今日の泊まりは何処にするのか?気になってきたとき、道の駅発見。名前は道の駅・湯西川。そこがまた良かった。観光案内所、掛け流しの温泉もある。入浴料金500円。夜9時まで営業。しかしコストパフォーマンスに厳しい私としては、更なるコストカットを目指し、観光案内所で小耳にはさんだ湯西川温泉共同浴場へ向かう。観光案内所のニイチャンの話。「地元の人の管理する小さな混浴の温泉で、一般の観光の方にはお勧めできない」とか。そんな温泉、私は好きです。

観光案内所でゲットした地図を片手に温泉街を歩くとすぐに共同浴場発見。覗いてみると誰も居ない。なかなか綺麗に管理されている。「管理費として外部の方は200円以上ポストに入れて」と書いてある。さっそく入浴。しばらくするとジイチャン登場。そうこうする内にバアチャンも登場。さらにもう一人ジイチャン登場。そんなジイチャン・バアチャンたちとのんびり温泉に浸かる。これぞ日本の温泉文化の極みだ。

そんなジイチャン・バアチャンとの話題。原発と核兵器の関連問題から健康問題その他諸々。ジイチャンがこぼす。「湯西川温泉は以前は栗山村として独立していたが、平成の大合併で日光市に併合。村議会も無くなり暮らしにくくなった。そのとき130人の人口のうち50人が公務員だった」。これもどうかなー・・・。心臓の検査で病院から帰ったばかりのジイチャンが歯の治療で苦労しているとの話題も飛び出し、これって、私の問題とも重なる。要するの私もこっち側の人間になっていることを再認識。チョイと複雑な気分だった。(2012.6.13。車中泊19)


◆行動記録
7:00 起床
地蔵乃湯
9:00 行動開始
9:45 川原湯「玉湯」(300円)
10:30 同発
11:44 渋川 ガソリン17.3L(2439円)
走行距離 337、5キロ
12:30 足利
かるら 寿司天ぷら蕎麦セット(733円)安い美味い
15:00 日光
ヤオハン買出し(1592円)
16:30 道の駅・湯西川
17:30 湯西川温泉共同浴場(200円)

 【草津・地蔵の湯内部】

 【草津・地蔵の湯】
【無料、朝8時から】

 【川原湯・玉湯】
【なかなか渋い】

 【玉湯、朝10時開場】
【湯温、温泉卵に最適かも・・・】

 【玉湯内部、良い温泉だ、300円】

【道の駅・湯西川】
【掛け流し温泉もある】
【夜9時まで営業、500円】

【湯西川温泉共同浴場】
【地元のジジババとの会話も楽しい】

0 件のコメント:

コメントを投稿