2013年12月21日土曜日

浄土寺(2013.12.21)

今年も18切符の冬の陣がやってきた。行かねばならぬ。しかし、最近、野暮用に見舞われなかなか出られない。「5回分すべて使いきれるのか?」悩みつつも思い切って購入。残る期限は20日。厳しい戦いになりそうだ。戦いと言うのもなんだけど・・・。

天気は芳しくないけど京都方面に向かう。京都一周トレイルの未踏破部分を歩くか?それとも東寺の「終い弘法」へ行くか?。しかし京都に着いたときミゾレ交じりの雨。ネットで天気を確認すると西の方は良いみたい。そのままJRに乗り続け神戸三宮下車。観光案内を探すも、なかなか見つからない。その時、ボランティア観光ガイドのオッチャンと遭遇。そのオッチャンから地図をもらい説明を聞き北野異人館街へ行って見た。神戸には何度も来ているけど異人館は初めてだ。

オネエチャン好みの洒落た雰囲気の「風見鶏」とか「ウロコ」とかの館と、とんでもなく急な坂が印象にに残ったけど、私の趣味とチョイとかけ離れる。各館はそれぞれ入場料が必要で全館入場チケットは3500円(?)ぐらいだったと思う。まさに異人館テーマパークだ。

その異人館街の最上部に神戸の街を一望できる展望台(無料)があった。そこから見た神戸の街は素晴らしい。その神戸にも雨が落ちてきた。その雨に追われるように、さらに西に行くことにした。目標は以前から気になっていた小野市の浄土寺。聞いた話だけど、そこには背後から西陽を受けて輝く仏像があるらしい。通常仏像は暗い堂内でほとんど様子が分からない。それはそれでなんとなく有り難いんだけど、明るく輝く仏像どんなものなんだろう?

神戸から浄土寺へ行く場合、普通は神戸電鉄で小野まで行き、そこからバスかタクシーなんだけど、普通でない私はJR加古川経由で加古川線に乗換え粟生(あお)で下車しそこから歩く作戦。これなら18切符だけで行くことができる。しかし、粟生の駅員から途中の橋が通行止めで歩くのは大変との情報ゲット。結局、粟生から神戸電鉄で2駅戻った小野から歩くことにした。神戸電鉄230円の出費、クヤシイ。

初めて見た浄土寺の仏はまことに素晴らしかった。背後の蔀戸が開かれ広々としたお堂の中央に三体の巨大な像がスックと立っている。全身を覆っている金箔もかなり残っている。その阿弥陀様を収納している国宝の浄土堂も素晴らしい建物だ。ただ、天気が悪く光り輝く陽射しに包まれた阿弥陀様には会えなかったけど、明るい陽射しに包まれた阿弥陀様はさぞ美しかろう。周囲には桜の木が多く、春の花の時期、そして天気の良い時を狙って再度出撃を考えている。

浄土寺からの帰りは、広渡廃寺跡歴史公園に立ち寄りつつ、加古川線の粟生の一つ先の河合西まで歩いて18切符で帰還した。その帰り道、明石で明石焼き、蛸ブツ、焼きアナゴを肴に一杯飲み、爆睡の東海道線新快速。(2013.12.21)

◆行動記録
 6:18 JR勝川
10:06 三宮
12:07 発
13:00 JR加古川線・粟生
13:30 神戸電鉄小野
14:10 浄土寺
      拝観料(500円)
14:35 発
16:10 JR加古川線・河合西
17:01 発

 【北野異人館のウロコの館。入館料を払わず外から見ようとするも、木や電線に阻まれよく見えない。写真中央の赤いものはウロコの塔を登るサンタクロース。】

 【異人館背後の展望台。ベンチに腰かけ持参した暖かいコーヒーを飲みつつタバコを一服。良い景色だ。】

 【浄土寺浄土堂。修復を繰り返しているけど鎌倉初期の構造がそのまま残っている。内部の柱、梁、天井の構造が良く残り興味深かった。特に内部が明るいのが良いね。】

 【浄土寺本堂(薬師堂)。この播磨地方はこのような四角のお堂が多いね。加古川の鶴林寺太子堂も方形だった。奈良、京都に比べてイマイチ地味だけど、播磨地方はただならぬ歴史を秘めているかも・・・。】

 【浄土寺の西に広渡廃寺跡がある。歴史公園として整備されている。かってはなかなか大きな寺だったらしい。公園にはミニュチアが復元されている。奈良薬師寺と同じ伽藍配置だとか。】

【加古川線河合西駅。無人駅だけど、地元の人によって綺麗に保たれている。寒さの中たどり着いた待合室にはエアコンもあり、「最後の人はスイッチを切ってください」との注意書きがあった。日本って良いねえーーー】

0 件のコメント:

コメントを投稿