2015年7月30日木曜日

富山(2015.7.30)

7月もあっという間に過ぎていく。「梅雨が明けたら山に行かねば」と、とりあえず18切符で出かけてみた。宇奈月温泉から黒部峡谷トロッコ電車で入山し、阿曾原か祖母谷温泉あたりを覗いてみる軟弱計画。

多治見から美濃太田へ出て、高山線で本格的な18切符の旅の始まりとなる。最近、18切符利用のオッチャンの数が劇的に増えた。車内で18切符で山口へ向かうオッチャンと知り合った。夜行のムーンライト長良で岐阜に着き、チョット寄り道と言う感じで高山線に乗ってしまったらしいけど、高山まで遠さにヘキヘキとしてしまったらしい。

昼飯を一緒に付き合って欲しいということで、旅のオッチャンが観光案内所で聞いてきた蕎麦屋「恵比寿」で蕎麦を食べた。恵比寿は高山の老舗の蕎麦屋らしい。その蕎麦屋が良い店だった。高山は私にとっては地元のようなところだけど、改めて思えば蕎麦屋も居酒屋もほとんど知らない。通りすがりの旅のオッチャンの方が的確に店を発見するようだ。

その後、オッチャンと別れ富山へ向かい、その日の宿を探す。しかし、宿が見つからない。北陸新幹線開通で富山はごった返している。宇奈月も混雑している気配。当然、トロッコ電車も混雑しているみたい。さらにこのところ最高気温35度以上の酷暑日が続く。旅の気力が萎えてくる。

とりあえず、駅中の回転寿司で地魚のニギリ肴に「立山」冷酒で一杯。その結果、残っていた気力も完全に喪失。このまま帰宅することにした。時刻表を確認すれば今日中に帰宅することも可能のようだ。

16:09富山発の高山線に乗るとお気楽な感じのオッチャンが声をかけてくる。「金沢から18切符で高山へ行くのに富山でちょい降りたら千何百円取られてしもた」とぼやくぼやく。北陸新幹線が出来てJR北陸線がなくなってしまったのをうっかりしたとのこと。JRの「新幹線増強、在来線切り捨て」作戦に負けないようにお互い頑張ろうと誓い合う。

◆行動記録
 6:02 JR春日井
 6:30 JR多治見
 7:00 JR美濃太田
 7:31 発
10:11 高山
      蕎麦「恵比寿」880円 古くて渋い店だった。
12:00 発
13:10 猪谷
14:33 富山
16:09 発
18:54 高山発
22:00頃JR春日井

【高山老舗蕎麦屋「恵比寿」の中庭】

【JR猪谷駅からの神岡鉱山関連施設が見える。なんとなく侘しげな建物だ】

2015年7月22日水曜日

旭岳温泉(2015.7.22)

天気予報をにらみつつやっと出撃した北海道。予定は4泊5日。当分の間、晴れの予報だったけど、3日目の今日は雨。そして、明日も、明後日も雨の予報。「話が違うじゃないの」とぼやいていても始まらない。

「雨の日は登らない」私としては行き場を失ってしまった。雨足はけっこう酷い。上下カッパ着用の完全装備で宿を出て、層雲峡バス停へ向かう。朝一番のバスだけど、同じような山装備を背負ったオネエチャンが現れた。聞けば、昨日、山に登り、今日は積丹のユースへ18切符で向かうとか。

一瞬、私も積丹方面へ向かうことも考えたけど、やっぱり雨の中の行動は気が進まない。オネエチャンとは旭川で別れ、旭岳温泉で時間をつぶし、夕方の旭川空港発で帰ることにした。シルバー割引で強気になった私です。ネット調べてみれば今日の旭川発中部国際行きは席があるようだ。

旭川の観光案内所で確認してみれば、日帰り温泉としては旭岳温泉がお勧めらしい。バスで1時間半。たどり着いた旭岳温泉は山の中に宿泊施設が点々と散らばっている静かな温泉場らしくない温泉地だ。

とりあえず、ロープウエイ乗り場を覗いてみたけど、雨の日のロープウエイには人の姿も少なく閑散としていた。そこから下りつつ、狙いをつけていた湯元・湧駒荘に入ってみた。湧駒荘はソチ五輪のスノボ選手の実家としても有名だ。

湯駒荘の温泉はなかなか良い湯だった。風呂から上がり、休憩所の大広間でビールを飲みつつ寝転んでいたら、居合わせた年配夫婦からトマトのお接待。それをきっかけに、話が弾む。

上富良野の農家で今日は雨で農作業が出来ないから、久しぶりの骨休みで温泉に来たという。富良野にも良い温泉はあるけど、ここが穴場なんだとか。春小麦と米を作っているけど、食っていくのはのはなかなか大変らしい。特に、農業の大規模化が勧められている現在、将来の展望も無いと嘆く。TPPの進み具合によっては廃業も・・・、などと話を聞く。まさに「北の国から」の一場面のようだった。

◆行動記録
 6:00 層雲峡宿発
 6:20 バス層雲峡発(上川まで870円)
 6:53 JR上川発
 8:10 JR旭川着
      かき揚げうどん、うに炊き込みオニギリ
 9:30 バス発(旭岳温泉まで1400円)
11:00 旭岳温泉
11:30 湧駒荘(ゆこんまそう)
      700円
14:17 旭岳温泉発(バス1000円)
17:00 旭川空港発(中部国際空港まで16810円)
19:00頃名古屋着

【湧駒荘内湯。潤沢な湯が溢れている】

【湧駒荘で食べた味噌ラーメン。北海道では味噌ラーメンだねえ・・・。】

2015年7月21日火曜日

白雲岳(2015.7.21)

今年の春、四国遍路で大雪山の山岳パトロールの仕事をしているK氏と知り合った。「夏になったら遊びにおいで」との言葉に今回とりあえずメールしてみた。彼は銀泉台に詰めている。明日は天気も良さそうなので銀泉台から山に入る計画だ。銀泉台へは1日2本バスがある。そのバスで行動開始の予定だったけど、K氏から電話で迎えに来てくれるとのありがたい連絡。

朝7時、約束の層雲峡セイコーマートの前で待っていたら、彼の車が現れた。そこにには3人の女性が乗っていた。彼女たちも山に入るらしい。この大雪山の北側は花で有名な女性に人気の山域だ。その3人はすべて単独登山者。中には半年仕事をして、夏の半年層雲峡でアパート暮らしの猛者もいる。要するに只者でない3名の女性と同乗する事になって嬉しかった。

この大雪山の山域ではトムラウシとニペソツの二山に登ったことがある。両方ともガスに見舞われ何の展望も記憶も感動も無かった。今回は銀泉台から赤岳方面をちょっとだけ徘徊する予定だけど、少なくとも天候だけは良さそうだ。

銀泉台で同乗した女性から抹茶のお接待。爽やかな気分で赤岳方面への登山道を歩き始める。なだらかな気分の良い登山道だ。最近、こんなのどかで牧歌的な登山が良いねえ・・・。情報どおり期待していた花はイマイチだったけど、天気は良好。遠くの山の展望もあり楽しい登りだ。尾根に上がると石狩岳、ニペソツが見える。

2時間半程度で赤岳。時間もあるので白雲岳へ向かってみた。大きな尾根の上をのんびり歩いて1時間。白雲岳山頂に到着。お約束の旭岳方面のシマシマ模様が美しい。でも、高曇りの陽射しでは、ハイマツの緑がイマイチ薄く、ちょっと残念だった。遠くに見えるトムラウシが大きかった。

◆行動記録

 7:00 セイコーマート前
 8:00 銀泉台到着
 8:15 行動始
 9:00 第一花園
 9:35 コマクサ平
10:20 第四雪渓
10:45 赤岳山頂
11:00 発
12:00 白雲岳山頂
12:10 発
12:30 黒岳方面白雲分岐
12:40 発
13:15 赤岳
      途中でK氏と遭遇、おしゃべり
      朝の女性とも遭遇、おしゃべり
15:20 銀泉台
15:30 発
16:30 層雲峡
      夕食は民宿とだて隣(中辛味噌ラーメン、餃子、ミニ豚丼、ビール2150円)

【赤岳への登り。のんびり広い稜線が美しい】

【白雲岳山頂から旭岳を望む。シマシマのゼブラ模様が美しい。】

【登山道の中にもコマクサが咲いていた】

【銀泉台登山口の事務所。ここで登山届けを出す。】

2015年7月20日月曜日

層雲峡(2015.7.20)

ここ数年「今年こそ雪解け直後の大雪の花を見に行くぞ」と思いつつも、なかなか行けてない。やっと、今年、実現したけど7月も後半になってしまった。情報では今年は雪融けは早かったけど、その後気温が上がらず、花は遅いようだ。

野暮用と台風の影響でなかなか予定が確定できない。けっきょく事前に航空券の予約できず、ANAの株主優待券を握りしめての出たとこ勝負の出撃となった。中部国際から旭川へ飛ぶのがベストだけど、満席だったら千歳まででも良いや・・・。

とりあえず、北海道へ向かう一番の飛行機に間に合うべく早朝に出発。ANAのカウンターで聞いてみた。9時の旭川行きは満席だけど8時15分の千歳行きの席には残席があった。なんとか北海道までは行けそうだ。やれやれ・・・。

株主優待でのチケットは定価の半額で22460円を覚悟していたけど、カウンターのオネエチャンから耳寄りな情報ゲット。65歳以上のシルバー割引が使えるらしい。それなら16810円。そのシルバー割引を利用するにはANAのマイレージカードが必要で、そのカードはカウンターで直接手続きが可能らしい。「安くなるなら何でもやる」私としては迷わず入会。出発早々、5000円以上経費が浮いた。今回の旅ははついている。

千歳空港からは青春18切符で上川。そこからバスで層雲峡。途中で電話で予約した民宿「とだて」はコンパクトで清潔な宿だった。

◆行動記録
 5:47 JR勝川
 6:07 名鉄金山
 6:32 中部国際空港
      ミューは早いねえ(360円)
 8:15 中部国際空港発
10:00 新千歳空港
10:18 発
11:03 札幌発
11:45 岩見沢着(岩見沢は空知の中心 炭鉱で栄える。島津との関係が深く、明治産業遺産での展示があった。駅ビルは無駄に大きく市役所兼用)
12:30 岩見沢発
13:00 滝川(この先、次の旭川行きの鈍行は2時間後。 止むを得ず特急に乗る 2300円の出費が悔しい。)
14:06 旭川着(翌日の行動食購入。1037円)
15:05 旭川発(北見行きのJRはクーラーがない。天井に扇風機、窓は開いている)
15:49 上川着
16:30 層雲峡着(民宿とだて2泊7560円)
17:00 黒岳の湯

【無駄に立派なJR岩見沢駅】

【時間が有ったので岩見沢の町を徘徊、炭鉱の記念施設発見。面白かった。】

【旭川の先はローカル感、レトロ感ともに高まる。列車にはエアコンが無く天井には扇風機。窓も開く。】


【層雲峡バス停のある観光案内所。何か寂しい。】

2015年7月4日土曜日

岩国(2015.7.4-5)

岩国は高校の修学旅行以来だ。錦帯橋の記憶があるだけで、なんとなく歴史に溢れた「小京都」的な渋い街のイメージがあった。しかし、JR岩国駅周辺は基地の町だ。そして基地の街共通の古びた昭和レトロ的空気が流れている。観光客でない外国人の姿も多い。

メインストリートから一本入った路地の飲食街は最近少なくなっった、ちょっと怪しげな気配もある。まあ、私にとってはけっこう懐かしく好きな感じで良かったけどね・・・。

最近、沖縄の基地問題が騒がしいけど、国内の米軍基地のある町は何か時間が止まったような気配がある。それはそれで、チョイとレトロな雰囲気でもある。

【錦帯橋、なかなか美しい橋だ。橋の下では鮎釣り。】

【岩国のついでに柳井の町を覗いてみた。岩国の基地の町とは対極にある「白壁の伝統的建物群」。とても綺麗に保たれた街だけど、私は岩国の猥雑な町のほうが好きかも知れない・・・。】