「雨の日は登らない」私としては行き場を失ってしまった。雨足はけっこう酷い。上下カッパ着用の完全装備で宿を出て、層雲峡バス停へ向かう。朝一番のバスだけど、同じような山装備を背負ったオネエチャンが現れた。聞けば、昨日、山に登り、今日は積丹のユースへ18切符で向かうとか。
一瞬、私も積丹方面へ向かうことも考えたけど、やっぱり雨の中の行動は気が進まない。オネエチャンとは旭川で別れ、旭岳温泉で時間をつぶし、夕方の旭川空港発で帰ることにした。シルバー割引で強気になった私です。ネット調べてみれば今日の旭川発中部国際行きは席があるようだ。
旭川の観光案内所で確認してみれば、日帰り温泉としては旭岳温泉がお勧めらしい。バスで1時間半。たどり着いた旭岳温泉は山の中に宿泊施設が点々と散らばっている静かな温泉場らしくない温泉地だ。
とりあえず、ロープウエイ乗り場を覗いてみたけど、雨の日のロープウエイには人の姿も少なく閑散としていた。そこから下りつつ、狙いをつけていた湯元・湧駒荘に入ってみた。湧駒荘はソチ五輪のスノボ選手の実家としても有名だ。
湯駒荘の温泉はなかなか良い湯だった。風呂から上がり、休憩所の大広間でビールを飲みつつ寝転んでいたら、居合わせた年配夫婦からトマトのお接待。それをきっかけに、話が弾む。
上富良野の農家で今日は雨で農作業が出来ないから、久しぶりの骨休みで温泉に来たという。富良野にも良い温泉はあるけど、ここが穴場なんだとか。春小麦と米を作っているけど、食っていくのはのはなかなか大変らしい。特に、農業の大規模化が勧められている現在、将来の展望も無いと嘆く。TPPの進み具合によっては廃業も・・・、などと話を聞く。まさに「北の国から」の一場面のようだった。
◆行動記録
6:00 層雲峡宿発
6:20 バス層雲峡発(上川まで870円)
6:53 JR上川発
8:10 JR旭川着
かき揚げうどん、うに炊き込みオニギリ
9:30 バス発(旭岳温泉まで1400円)
11:00 旭岳温泉
11:30 湧駒荘(ゆこんまそう)
700円
14:17 旭岳温泉発(バス1000円)
17:00 旭川空港発(中部国際空港まで16810円)
19:00頃名古屋着
【湧駒荘内湯。潤沢な湯が溢れている】
【湧駒荘で食べた味噌ラーメン。北海道では味噌ラーメンだねえ・・・。】
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