2017年7月23日日曜日

礼文島1(2017.7.23)

【7/23・日】一日目・稚内野宿

久々の中部国際空港は今まで経験したことのないほど混んでいた。夏休みになったばかりの日曜日だ。私にとっては夏休みも日曜日も関係ない。ただ天気の様子を見ながら出てきたら混雑のピークにあたってしまったと言うわけだ。シニア割引チケットを求めて購入カウンターで聞いてみれば21,810円。2年前は16,000円だったんだけどな、、、。

旭川から名寄行きのワンマンは懐かしい気動車。北海道らしく扇風機もエアコンもない。でも窓は開く。発車前の車内は最近の高温気候の影響でムシムシ状態。発車して窓から爽やかな北海道の風が入ってくると考えるのは甘い。北海道の風も愛知県とほとんど変わらなかった。

音威子府で1時間停車。乗り合わせた若者から稚内の幕営情報ををゲット。今夜の宿はまだ決めてない。名寄で電話した稚内の民宿にすべて断られた私としては有り難かった。彼等は天塩中川の先の問寒別にある北大の森林関係の研究所でこの夏2ヶ月過ごすらしい。

音威子府発は夕方五時過ぎ、この頃になると涼しい風が吹いてきた。北海道のJRはトンネルが少ないけど、珍しく長いトンネルで日本海側に出た。まもなく日が沈む。その夕日が灰色のピラミッドの肩に落ちて行く。利尻山だ。その頃になると車窓から吹き込む風も寒くシャツを長袖に代えた。

稚内で宿を探すもどこも満室。やっと見つかったビジネスホテルも一泊12000円。夏のこの時期どこもそうだとか。「ちょっと考えます」と引き下がるも絶対泊まりたくない。稚内と言えば北堤防ドームのテント泊がライダー方面に有名なんだけど北堤防はテント禁止の表示。あえてテントを張っている強者もいるけど小心者の私はそこまでしたくない。

稚内駅は道の駅と共同運営している珍しい駅だ。駐車スペースの脇には広大な芝生広場もある。そこには數張りのテント。私もテントを張るこことを考えるも何か面倒になってきた。気候も良いし最悪ドームの下で横になれば良いや、とのんきな考え。

しかし、甘かった。夜が更けるにつれてどんどん気温が下がってきた。カッパを着る。非常防寒用のダクロンジャケットも着る。しかし寒さはますます厳しくなる。とくに海沿いの風が辛い。コンクリートに当たるケツが痛い。段ボールが欲しい。昔、ダンボールを奪い合って事件になったホームレスの方がいたようないなかったような、、、。

だったらテントを張れば良いのだが、テントもマットもザックの底。めんどくさい。それもこれも北堤防のキャンプ場禁止の張り紙が原因だ。景観上問題があるなら死体のように転がって寝ている私の方が問題のような気がする。北堤防に夏になると発生するテント村はまさに稚内の夏の風物詩。関連各位に再考を求めたい。


◆主な出費(7/23)
  • 名鉄(金山-中部空港):810円
  • ANAシニア割引(中部空港ー旭川空港):21,180円
  • バス(旭川空港-JR旭川駅):620円
  • 昼食(カツサンド、イカリング、鯖寿司高菜巻):783円
  • 旭川ー稚内(18切符):2370円
  • 夕食(稚内の中華屋でビール、餃子、チャーハン):2050円


◆行動記録
  • 6:57勝川発
  • 7:24金山発
  • 7:48中部空港着
  • 8:40 中部空港発
  • 10:25 旭川空港着
  • 10:50 旭川空港発
  • 11:25 JR旭川駅着
  • 12:31 旭川発
  • 19:49 稚内着

【宗谷本線は電化されてない。当然、架線はない。スッキリしていいね】

【北海道のJR駅舎は昔の貨車を再利用か。】

【原野の向こうに利尻山。その方向に夕日が落ちる】

【稚内港北防波堤ドーム。昔は夏になるとテント村出現。今は稚内駅の道の駅で車中泊村に代わっている。ここのテント泊は若いときの北海道への憧れと重なっていたけどなあ・・・。】

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