2018年4月8日日曜日

舞鶴(2018.4.8)

舞鶴は以前から気になっている町だ。車で山陰方面を回ったときに数回訪れたことはあるけど、訪れたというよりは通過しただけというのが正しい。ただ、私が若い時の職場の上司が旧日本海軍出身で、職場の旅行で近くを訪れた時に町の散策に付き合った事があった。赤レンガの建物の記憶が微かに残る。戦争とセットとなる記憶なんだろうけど、若いときの思い出に浸る上司は嬉しそうだった。その上司は職場の整理整頓に厳しく、備品類の置き方が少し歪むだけでも注意を受けた。それが海軍流だったのかもしれない。

舞鶴駅に降り立ったとき、セーラー服の一団が目についた。セーラー服といっても女子高生ではなくて、フレッシュなオニイチャン軍団だ。海上自衛隊に今年の春入隊した新人教育中の面々らしい。鍔のない帽子には「舞鶴教育隊」の表示がある。一様に数人のグループで町を歩いている。4月から始まる新人教育の最初の休日かもしれない。なんとなくよそよそしい雰囲気で集っている感じは、私がかって紅顔の美少年だった頃の新入社員教育を受けたときの空気を思い出させ好感がもてる。

セーラー服ってなんと穏やかな衣装なんだろう。軍隊の制服には似合わない。人を殺すことを生業とする軍隊にとって、せめて衣装だけでも穏やかにしたいと考えてのことなのだろうか。頬の色ツヤも初々しいまだ十代と思われるセーラー服姿の新人隊員を見るとその若さが眩しい。でも、そんな初々しい若者の命を奪ってきた歴史を忘れてはならぬ。

その日の夕食は海上自衛隊関係の居酒屋。カウンターに並ぶ焼酎のボトルには自衛隊の隊の名前の表記が並ぶ。お客さんもほとんど自衛隊と思われる。その方々に昨今話題の某オバチャン大臣の評価について聞きたかったけど、政治的な話題をふる勇気が最後まで湧かなかった。その店は酒も魚もとても良かった。大きなメバル半身の半分を刺身に、頭を塩焼きにしてくれたのはとても美味しかった。観光客の姿もなく、地元の人が集まる居酒屋は良いね。

◆行動記録
  • 7:20 勝川発
  • 米原、敦賀、小浜線経由
  • 12:50 東舞鶴着
  • 昼食:レストラン海望亭
  • 赤レンガ博物館、赤レンガ倉庫群
  • 宿:舞鶴館
  • 夕食:鶴の家

【赤レンガ倉庫群。旧海軍の施設と思われる】


【近くの公園では花祭り実施中。桜は終わりツツジが咲いていた。】


【このメバルの刺身は良かった。頭の塩焼きも絶品】

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