2018年5月14日月曜日

當麻寺練供養(2018.5.14)

當麻寺は良い寺だ。かなり古い建物、かなり古い仏像、どちらも国宝、重文が多い。三重塔だけれど東塔と西塔ともに残っている寺は珍しい。その當麻寺の練供養へ行ってきた。當麻寺の練供養は関西ではけっこう知られた行事だけど、二月堂のお水取りほど有名ではない。

天気予報が若干不安だったけど、雨は当日未明には上がり爽やかな空。雨に洗われた新緑が美しかった。9:21名古屋発の近鉄急行で当麻寺着は午後一時ちょい前。練り供養は4時からなので駅でラーメンとどっこいまんじゅう。その後、當麻寺近辺を偵察。雨上がりの日差しがキツイ。あまりの暑さに駅に戻りかき氷で時間を潰す。ひさびさの宇治金時はうまかった。

近鉄当麻寺駅から當麻寺に続く真っすぐな道はなかなか楽しい道だ。参道というような抹香臭い道ではなくて単なる町中の道なんだけれど只物ではない雰囲気がある。両側には由緒ありそうな家が多い。

午後4時ごろ練供養が始まった。中将姫を西方浄土に送る宗教劇らしいけど、詳細はよくわからない。ただ、本堂から講堂、金堂の間にかけられた細長い舞台の上を仮面を被った菩薩達が練り歩く。空は青空。夕日が菩薩の光背を金色に染める。そして遠くに奈良盆地が広がる。なかなか素晴らしいお練りだった。

最近、日本的な観光地に外国人の姿が多いけど、當麻寺練供養には外国人の姿はない。祇園祭より、高山祭よりこの當麻寺練供養を知りあいのスイス人に見せてやりたいと思ったけど、混雑すするのもナンだなー・・・・。それはそれとして仮面は人が顔に着けると妙に存在感が大きくなるね。

【来年からは4月14日に変更】

【本堂から望む開演前の舞台。左講堂、右金堂、その前に座布団の観覧席が準備される】

【中将姫を乗せる神輿の登場でスタート】

【勢至菩薩(?)の動きが目立つ】

【青空の下、遠くに奈良盆地が見える】


1 件のコメント:

  1. 2019年お正月に訪ねました。お寺に行くとゆかりの女性の生き方に学ぶ事が多い。當麻寺のゆかりの姫君である中将姫が池様のものの真ん中にすっくと立っているのが印象的でした。  土よりも出でて天へと登りたまふ 中将姫を賢女といふべき 1月2日

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