「国見山」と言えばどこにでもありそうな名前だけど、今回訪れたのは奈良の国見山。正確に言えば近鉄吉野線の橿原神宮前の4つ先、市尾近くの標高200m程度の小山だ。でも周囲からはなんとなく目立つ丘だ。ここは神武天皇が東征途中に国を眺めたとの伝説もある。
その市尾から国見山を越え御所まで歩いた。近鉄てくてくマップでは「秋津洲の道・国見山登山・古墳めぐりコース」として紹介されていた。行く前は知った場所も少なかったので、あまり期待はしてなかったけど、訪れてみて古墳の多さに驚いた。その古墳も良く管理されとても面白かった。
特に室宮山古墳の竪穴式石室には本物の石棺が埋まっており、その一部が横から見える。出土した大型の埴輪のレプリカも設置されており、明日香の石舞台や高松塚古墳より数段面白かった。
多くの古墳を眺めながら葛城山の麓を北上して近鉄御所駅でコースは終了。この葛城山の麓は東に奈良、明日香が開けとても居心地の良さそうな地域だ。陽当たりも良く、冬の北風も葛城山が防いでくれる。昔、大和政権以前の有力豪族が最初に住み着いた地域と言われる説も納得できる。
◆行動記録
近鉄名古屋7:00 火の鳥、市尾、墓山古墳、天満神社(大楠)、宮塚古墳、国見神社(トイレ)、国見山、掖上カンス塚本古墳、大和大和武尊白鳥陵、巨勢山古墳群、室宮山古墳(竪穴式石室)、近鉄御所 14:40、15:03発、上本町ほてい寿司2310円、上本町 17:01発急行乗り継ぎ帰還
【市尾駅から歩き出し早々、畑の向こうに現れた、墓山古墳。よく管理され墳丘に登るとのどかな田園風景が広がる。】
【市尾宮塚古墳、近づくと電気がついて石室内がよく見える。】
【国見神社、静かで落ち着いた神社。向かいの建物に腰を下ろして一休み。とても気分のいい休憩だった。】
【国見山山頂の神武天皇伝説の石碑】
【巨勢山古墳群の案内。この南大和地域は巨勢氏、鴨氏など飛鳥以前の氏族の気配が多い】
【室宮山古墳。出土した靭(ユギ/革製の矢を運ぶ物)の埴輪のレプリカ。初めて見るもので感動した。】
【宮山古墳の竪穴式石室の横から石棺が見える。初めて見た形式だ。】
【宮山古墳の案内板。機会があれば出土した靭の埴輪の実物を見てみたい。】
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