フェリーの振動はなぜこんなに心地良いのだろう?おなかに響く低い音も眠気を誘う。二等寝台に横になった途端熟睡。さらに昼間、風の吹き抜ける後部甲板に置かれているデッキチェアーでの転寝もすばらしいものだった。
デッキチェアーで転寝しつつ気が付いたのだけれど、この転寝の快適さの原因は虫がいないことかも。大海原の真っ只中、虫がいるはずが無い。そんな些細な事が、人の感覚に大きな影響を与えるかも・・・。
甲板にはジャグジーも設置されている、その隣に置かれた白い椅子も美しい。タイタニックもさもあらん。乗ったこと無いけど。
ただ、ジャグジーには金髪美女はおらず、子供の群れ、阿鼻叫喚、天井につるされたキリンビールの提灯、首にタオルをかけた半ズボンのオッサン(私もそうだけど)・・・、その他、タイタニックにはない状況も多数。乗ったこと無いからわからないけど。
今回の旅は10日間。私の経験した旅で一番長い。その間、なかなか面白かった。荷台にロードレーサー自転車を載せた軽トラ、別海キャンプ場であった夫婦、吹上温泉保養センターで出会った人たち、糠平キャンプ場管理のお兄ちゃん・・・。
その中で、吹上温泉で会ったおばちゃんの言葉がが面白かった。年金暮らし、一人でテント、車で日本一周、日本を回り終わるまで海外に関心なし、どんなに親しい友達と一緒でも気を使うので一人が良い・・・・。
わかるなー。
私の旅のスタイルもそれに近い。今は携帯電話という便利なものがある。一人で旅をするのは気楽だけれど、人恋しくなるときも多い。そんな時、携帯で電話できる知人、家族はありがたい。
お土産を買う楽しみもある。以前はお土産を買う習慣は無かった。でも、お土産は旅の楽しみと最近始めて気が付いた。お土産を買う相手もいなくなったら、旅をする力もなくなるかも・・・・。
などと、あれこれ考えつつ、ビールを飲みつつ、転寝しつつ、気がつけば日本海に夕日が沈んでいく。(2009.8.18)
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