そのアジの干物のサイズは考えられないほど小さい。渓流釣りのアマゴで言えば完全な放流サイズ。身長(尻尾の先まで入れて)12センチ、横幅9センチといったところか。そのアジが旨かった。脂も乗っているし、食べるところも多い。不思議だ。
二日続けての朝食定食。この日は土曜日で客が多い。その8割ぐらいは団塊世代以上。最近とみにこの世代が目立つ。私もその一人だけど・・・。みなさん時間が出来て積極的に外に出始めているようだ。朝食定食会場も畳敷きの大広間だけど、座敷用の椅子も用意され、足の悪い人対応も考えられている。高齢になって足が不調になるのは、なんとなく女性に多いと思っていたけど、その日は男性が二人椅子を使っていた。年のころ60歳ぐらい、まだ若いけれど、皆さん体に問題を抱えているようだ。私も最近体力の衰えを感じている。
二日続けて伊東温泉泊だったので、今日、明日と二日かけて帰ることにし、今日はどこぞ適当なところで車中泊の計画。とりあえず、ネットで見つけた天城湯ヶ島温泉の「世古の湯」という共同浴場に向かってみる。
国道414号沿いの天城会館湯ヶ島温泉観光案内所でウオーキングマップをゲット。そこには無料の駐車場もある。車を置いて街を歩いてみた。温泉は国道から狩野川側に下ったところにある。立派な宿もあるけど、廃墟のようになっている宿も多数ある。最近、どこの温泉街でも良く見る光景だ。
木造の構造物なら自然に朽ち果てていく気配もそんなに悪くないのだが、放置されたコンクリートの建物はいただけない。なんでこうなってしまったのか?日本の経済成長とはなんだったのか?バブル崩壊、その後の不況、デフレ、少子高齢化、、、など思いつつ、これからも日本は経済成長しなければならないのか?などと高邁なことを考えつつ歩く。でも最後は、「年金さえちゃんともらえて、インフレにもならず、なんとか楽しく暮らしたい」との自分勝手な気分に落ち着く。申し訳ない。
日本の将来、自分の将来を考えつつ、湯ヶ島温泉を徘徊し、「世古の湯」発見。道端に「世古の湯入口」の小さな看板。狩野川に向かって急な階段を下ったところに「世古の湯」は有った。共同浴場管理協力金100円を入口横の鍵付きポストに入れ扉を開く。
脱衣場には先客多数。千葉から着たバイクツーリングの連中らしい。こんな辺鄙な共同浴場に私も含めて、遠方から人が集まる。これもネットが有るからかもね。既存のメディアからはこんな情報得られない。
バイク連中が帰った後は地元のオッチャンと二人だけ。のんびり温泉を楽しんだ。世古の湯は透明な温泉だけど適温で良い湯だ。黒い湯花が浮いている。
湯上りに途中で購入した祇園の鯛めしの昼食。昼寝したあと、沼津まで出てその後は出来る限り海岸線をトロトロ走り最終的には三保の松原・羽衣の松駐車場。そこで本日の行動停止。羽衣の松駐車場には夜間使用可能なトイレもあって、快適な車中泊ポイントだった。
沼津から羽衣の松までの海岸線沿いの道も旧東海道に近いルートでなかなか趣き深い。現役時代、新幹線、東名高速で行き来していたエリアを時速40キロ~50キロで走ってみると、今まで見えなかったものが見えるようになり、なかなか面白い。これからもこんな旅を続けたい。(2012.2.25/土)『車中泊11』
● 主な支出
・ 500円 朝めし定食
・ 250円 ビール
・ 680円 祇園・助六
・ 720円 鯛めし
・ 500円 マグロ刺身セット(沼津スーパー)
・ 3000円 車載用食料・酒買出し(沼津スーパー)
【湯ヶ島・天城会館】
【観光案内所・無料駐車場あり】
【街の中にも無料駐車場有】
【すぐ近くに厳しい駐車場もある】
【無断駐車・罰金1万円】
【もう少し優しい表現は無いものか・・・】
【無断駐車・罰金1万円】
【もう少し優しい表現は無いものか・・・】
【湯ヶ島温泉の遊歩道】
【国道からは気がつかないけど歩くべきだ】
【共同浴場「世古の湯」入口発見】
【世古橋から見た世古の湯】
【祇園本店を通りかかったので買ってしまった】
【助六と鯛めし】
【祇園の鯛めし、ホタテから揚げ付き】
【沼津の千本松原海岸】
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