2012年7月26日木曜日

越後三山2(魚沼駒ケ岳)


早朝3時30分起床。暗闇の中起床する久々の正しい「山屋」の行動開始だ。昨日の夕食の残りの干瓢巻き、コーンフレーク、牛乳、コーヒー、バナナの朝食。睡眠十分、朝食十分、体長良好。5時登山開始。今日は調子良さそうだ。

と、思ったのは最初の5分ぐらいだけ。いきなりの急登ですぐに息が上がる。「ゆっくり行けばいいや」などの余裕の登山開始だったけど、あまりにも急な登り。いままであまり経験したことが無いほどの急登なのだ。さらに標高が低いせいか蒸し暑く、汗が大量に噴出す。汗拭きタオルはすぐに絞ることが出来るほど。

暑さは覚悟していたので、水は大型ペットボトル2本持ってきた。頂上の小屋には水があるとの情報なので、安心して水を飲む。そのうちにふくらはぎがつってきた。その痙攣は太股にも広がってくる。休み休み、騙し騙し、ヨタヨタ登り続ける。ここ1年ほとんど山に登っていない。体力は確実に衰えている。一瞬、今回も「撤退」の二文字が頭をよぎる。

標準コースタイムよりかなり遅れているのは確実だ。この調子では時間切れになる可能性もある。とりあえずのチェックポイント小倉山に着いた8時45分。ここまで3時間45分。標準コースタイムは3時間半なのでそんなには遅れてないみたい。でも、ほとんど体力の限界。

小倉山を越えると尾根に出る。展望を期待したけど、遠くの山はガスの中。その代わり、歩いている我々の頭には直射日光が降り注ぐ。暑い。前回来た時は魚沼駒ケ岳の大きなピークが印象深かったけど、今回は頂上は見えない。

ヘロヘロになりつつ駒の小屋に到着。山頂はここから30分程度。相棒は律儀に山頂に向かう。私は駒の小屋の冷たい水を飲んだ瞬間、駒の小屋を山頂とすることにした。
「まあ山頂もガスってる」と、ピークにこだわらない私は小屋番とオシャベリしつつ相棒の帰還を待つことにする。そこで飲んだ水は美味しかったなー・・・。この水は小屋の裏の雪渓の水。8月上旬までは潤沢な水があるとのこと。小屋の水場で冷やした、持参したトマトも美味しかった。

12時下山開始。登りも辛かったけど、その下りはさらに辛かった。疲れた足に力が入らない。蒸し暑い。帽子のひさしから汗が滴り落ちる。急坂は下るとき足の置き場が特に難しい。下っても下っても坂は続く。相棒はバランスを崩して笹薮に落ちる。「この山には何か祟られているのかも?」などと話しつつひたすら下る。「ひょっとしたら下りの無限地獄に堕ちたのか?」などとの考えもよぎるほど長い下りでありました。

行動時間11時間35分。下山後、思った。はっきり言って、この時期、魚沼駒ケ岳へ駒ノ湯から登るのは楽しくない。枝折峠からならまだ良いかも・・・。夏はやっぱり北アルプスだぜ。

下山後、ユピアで汗を流し、缶ビール飲みつつ夕食の準備をしていたら急に疲れがぶり返し、車に倒れこむようにそのまま寝てしまった。今後、体力を再度鍛えなおし、足の痙攣対策も施して、再度、山へ取り組もうと真面目に思う私です。まだまだ老け込むのは早いはずだ。(2012.7.26/大湯公園・車中泊26)

◆行動記録
3:30 起床
5:00 登山口
8:45 小倉山着
9:00 発
9:45 百草の池
10:00 発
11:15 駒の小屋
12:00 発
12:50 百草の池
13:05 発
13:40 小倉山
13:50 発
16:35 下山
17:10 ユピオで入浴

 【駒ノ湯登山口】
【いきなり樹林の急登が始まる】
【暑い】

 【魚沼駒ケ岳】
【ピークはガスの中】

 【駒の小屋】
【裏には雪渓、8月上旬まで残る】
【その後は水が無い】

 【駒の小屋の水場】
【冷たくて5分と手を漬けてられない】
【トマトもすぐに冷える】

 【百草の池付近から稜線を振り返る】

 【ズボンまでグショグショ】
【車のリアキャリアが物干しに役立つ】
【濡れたベルトは伸びてしまい、ズボンが下がり気分悪かった】

【翌日、帰り際に望んだ魚沼駒ケ岳】

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