2013年6月25日火曜日

横蔵寺(2013.6.24)

梅雨真っ只中。雨が降りそうで降らない。「雨の日は登らない」私は、山に登る気力も萎える。でも山に行きたい。そんな気分で、谷汲の横蔵寺に行ってきた。その手前の華厳寺には昨年秋、紅葉を見に行ったけど横蔵寺は初めてだ。その華厳寺から横蔵寺までは東海自然歩道が整備されている。とは言っても、その東海自然歩道を歩いたわけではないけどね・・・。

華厳寺から車で約10キロ。谷沿いの道を山に入る。新緑が美しい。駐車場から横蔵寺の石垣が見える。苔むした石垣が渋い。横蔵寺は伝教大師最澄が作った薬師如来を祀った寺で延暦寺とゆかりが深いらしい。山門を潜ると本堂と三重塔がある。その両方ともさらに渋い。平日のこの日、境内には人影もなく、杉の巨木が美しい。カエデの新緑が美しい。

横蔵寺には即身仏(ミイラ)がある。そのミイラを見に舎利殿へ向かう。そのミイラはそれなりに興味深かったけど、隣の宝物殿(瑠璃殿)で公開されていた仏像がとても良かった。特に深沙大将が良い。平安時代に作られた西遊記の沙悟浄の像らしいけど、愛嬌がある表情が現代的だ。さらに大日如来も奈良円成寺の大日如来にも劣らない良い顔していた。

初めての横蔵寺だったけど、私個人としては華厳寺よりも好みだ。次回、華厳寺から横蔵寺まで東海自然歩道を歩いてみたい。横蔵寺の観光案内標識によれば、横蔵寺から大垣まで車で50分。近江の木之本まで旧坂内村から八草峠を越えて車で70分。横蔵寺は琵琶湖に意外と近い。現在、東海道本線と名神高速で感じる距離感と昔の人々が行き交ったルートは違っているのかもしれない。(2013.6.24/月)

◆情報
横蔵寺瑠璃殿舎利殿拝観料:300円
駐車場:無料

 【駐車場から見る横蔵寺の石垣。渋い】

 【山門は鐘楼も兼ねている。杉の巨木が渋い】

 【舎利殿への石段。白いアジサイが鮮やかだ】

【本堂と三重塔を写したつもりだけど、三重塔は新緑の陰で映らなかった】

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