2013年6月7日金曜日

浅間山3/伊香保(2013.6.7)

天気予報は芳しくない。どこへ行くか?迷ったけれど、小諸の懐古園をちょいと覗き、伊香保温泉で浅間登山の疲れを癒すこととする。伊香保温泉は行ったことがないけど、車中泊向きの無料駐車場があるらしい。

小諸と言えば島崎藤村の「小諸なる古城のほとり・・・」のイメージだ。そのイメージも悠々と流れる千曲川とセットになっている。そしてそれは宮沢賢治と北上川のワンセットとも重なり、開けた大河と青い空と白い雲。しかし、小諸なる古城(懐古園なのだけど)のほとりで見下ろしたのは、深くえぐれた千曲川の険しい流れだった。

千曲川は戸倉上山田温泉や上田市近辺では広々と流れているけれど、小諸あたりまで来ると深く狭い谷になっている。その谷に守られるように作られたのが小諸城。その城跡が懐古園として保存されている。そして城から山に向かって城下町が広がっている。したがって街から城内が見下ろせる珍しい構造の城らしい。城内は深く険しい谷が数本通り、複雑な地形になっているので、攻めるに攻めにくい構造とは思うけど、なんとも不思議な城だった。

地元の人に聞いたところ、この地域は浅間山の火山灰に覆われた大地が、千曲川の水にえぐられ深くて狭い谷を作ったとのこと。さらに「浅間山が噴火すると火砕流が直撃するのは明白で、かなり危険な地域なのだ」と、明るい笑顔で語ってくれた。そういえば昨日、前掛山山頂から小諸の街が一直線で見えていたなあ・・・。

手入れの行き届いた懐古園をのんびり見て歩き、小山敬三美術館で浅間山の絵を見たり、島崎藤村記念館などを覗くのも面白かった。はじめて来たけど、小諸はなかなか見るところが多い。

小諸から軽井沢、長野原をかすめ伊香保温泉へ向かう。時々、激しい雨に見舞われつつも、伊香保温泉についたころ雨も上がってきた。伊香保名物の石段下の無料駐車場に車を止め、とりあえず石段を登ってみる。写真で見た通りの石段が延々と続く。その石段のどん詰まりの神社まで登ってみる。その先に日帰り露天風呂がある。その近くの河鹿橋のそばに無料駐車場がある。ネットの情報だけどね・・・。

その河鹿橋横駐車場は素晴らしかった。新しく清潔なトイレ完備。駐車スペースは2台ずつ区画が木で仕切られている。周囲は新緑の木々に囲まれた静かなエリアだ。今まで見たオートキャンプ場の何処よりも良いと言える。

今夜の車中泊は迷わずここに決定。ただ問題があるとすれば、この河鹿橋駐車場に車を移動してから共同浴場「石段の湯」へ行くには伊香保名物の石段を一往復しなければならない。そのため、車を移動させる前に、石段の湯で一風呂浴びてから河鹿橋駐車場に車を移しやっと缶ビールにありついた。石段の湯はちょいと茶色く濁った湯が浴槽のふちから潤沢に溢れ、とても気持ちの良い湯だった。平日の午後なので人も少なく、客は私一人。入浴料金400円。料金、湯量共に満足だ。でも、休日はけっこう人が多いと思われる。(2013.6.7/金)

◆行動記録
 6:00 起床
 8:00 行動開始(雷電くるみの里発)
 8:30 小諸給油(311キロ)
      懐古園(他の施設含め500円)
10:30 懐古園発
11:30 北軽井沢(わかされ茶屋 蕎麦)
14:00 伊香保温泉(413キロ)
      石段の湯(400円)
16:00 河鹿橋駐車場

【懐古園の入り口、三の門】


【懐古園・水の展望台から見下ろした千曲川】


【懐古園の石垣は古い野面積】


【懐古園の弓道場。ここは弓道が盛んらしい。】


【伊香保温泉石段の湯。入浴料金400円】


【伊香保温泉の石段は写真で見たとおりの石段だった】


【伊香保温泉河鹿橋駐車場は素晴らしい】


【近くには飲泉場もある。飲んでみたら鉄分を含む厳しい味だった】

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