どちらにしても、夕方まで時間があるので神倉神社の石段を登ってみた。上の社殿の鳥居の下にマスコミ用とアマチュアカメラマン用撮影エリアが綱で区切られていた。そのアマチュアカメラマンはすでに多数の三脚を立て待機している。お燈祭り開始まで6時間ほどあるけど熱心なものだ。その一人に話しかけてみた。
話すうちに下の社務所に奉納金最低1000円を支払えば誰でもカメラマンとして立ち会えるようだ。だったら私もスマホ専用アマチュアカメラマンとして参加することにした。社務所で1000円支払い、注意を聞く。夕方5時までに入らねばならないらしい。良い場所を確保するために4時をめどに再度入場することにする。
入山後は祭り開始まで4時間ほど時間がある。寒さの中、暗い山の中で時間を過ごすのは辛そうだ。車にオーバーズボン他防寒具を取りに戻り、早めの夕食を済ませ、山中で待機するときの食料、酒なんぞを買い込み、さらに小型の折り畳み椅子まで持って4時ちょい前に山に入った。
そこから4時間以上、この寒さの中、長い時間を過ごすのは辛いのではないか?と心配したけど、いろいろ事件が発生し、退屈することは無かった。クライマックスの火祭りに向かって続く、壮大な芝居を見るような素晴らしい体験だった。
その間、
・一番乗りのアマチュアカメラマンvs会場整備のオッチャンの「もっと下がれ」事件
・アマチュアvs報道カメラマンの「線から出るな」事件
・アマチュアvs報道カメラマンの「A社、C社メディアの報道姿勢追求」事件
・陽が落ち暗闇が石段を包み込む神秘な気配
・そんな中、小さな子供、父親、おじいさんの三人が手をつなぎながら石段を登る姿
・すっかり暗くなった木々の間から、「遠くちらちらあかりがゆれる」唄入り観音経的新宮の町
・暗闇の中を登る白装束の男たちを眺めつつ、なぜかねずみ男を思い出す
・ごとびき岩周辺に集結する2000人の上がり子と松明群
・酔っ払った上り子の喧嘩、殴り合い、数知れず
それらが、エンディングの「下り龍」に収斂して行く。息もつかせない壮大なドラマでありました。(2014.2.6)
◆行動記録
8:00 行動開始
9:50 湯の峰温泉(325キロ)
薬湯380円
卵10個(300円)
固ゆで13分、柔らか8分
11:30 湯の峰温泉発発
12:30 神倉神社事前参拝
防寒具取りに帰る
食料調達(ワンカップ2、ジャックダニエル小瓶1、和菓子、サンマなれ寿司、チョコレート、あられ)
夕食(たぬき屋カレーうどん、ビール)
15:40 神倉神社入場
21:00 神倉神社退場
21:50 勝浦温泉はまゆ(22時まで入浴可能)
22:30 勝浦漁港突堤帰還(381キロ)
【神倉神社の急な石段】
【新宮たぬき屋のカレーうどん。お燈祭りとは関係ないけど、なかなかイケタ。】
【下から見上げる急な石段】
【「下り龍」直前の現場。急造スマホカメラマンとしてはこれが限界】
【鳥居のしたを流れ始める松明の群れ】
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