一年ぶりの四国遍路の開始だ。天気は良好。2月と言うのに春のような暖かさ。まだ花粉症の気配は無い。とりあえず、今回の2月遍路は正解だ。道端には菜の花も咲いている。周囲の畑も春の雰囲気に満ちている。
一汗かいて三角寺に到着。とても急な石段の上に山門がある。なかなか立派な石段だ。新宮神倉神社を連想させるほどの急な石段だけど、こちらのほうが整っている。でも古い物に違いない。三角寺は古くてしっとりした良い寺だ。四国八十八箇所といっても各寺はそれぞれ雰囲気が異なり、香園寺のように新興宗教コンサートホール的な寺もある。この三角寺はその対極にあるような感じの寺で、当然、私にとっても好きな気分の寺だった。
三角寺から66番雲辺寺に向かうにはいったん下り、国道に出て徳島方面に向かい一泊するのが一般的だ。その宿が民宿岡田。他には宿が無いためほとんどの歩き遍路が泊まる有名な宿らしい。前首相の菅さんもそこに泊まったのこと。ご主人は遍路文化を守る大先達。食事の後、遍路についての話や、翌日のルートについて詳細なレクチャーもあって、大変興味深かった。
その、民宿岡田の部屋にある歩き遍路の人が自費出版した本が置いてあり、その中に「遍路の醍醐味は寺と寺との間にある」ようなことが書いてあった。まさに同感だ。お寺の坊さんよりも、宿のオヤジさんに心打たれるケースの方が余程多い。(2014.2.22)
◆行動記録
7:30 ホテル発
電車(150円)
じゃこてん(350円)
8:11 松山発
伊予三島往復(5700円)
9:35 JR伊予三島
10:20 疎水公園(戸川公)
11:45 三角寺
奥の院(仙龍寺)が良いらしい
12:30 三角寺発
13:30 半田休憩所
14:15 椿堂
15:40 トンネル
16:15 民宿岡田着(1泊2食6000円)
◆歩行距離
・ 6.5キロ JR伊予三島駅-三角寺
・14.4キロ 三角寺-民宿岡田
(合計)20.9キロ
【三角寺の山門。四国には鐘楼を兼ねた山門が多い】
【三角寺石段。かなり古いものと見た。】
【三角寺を過ぎると伊予三島方面の街が見下ろせる。大王製紙の煙が見える。】
【段々畑も春の気配】
【途中に見つけた遍路休憩所。泊まることもできるけど、隣のオッチャンが夜は怖いかも・・・。】
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