雪の中、何とか雲辺寺にたどり着いた。参拝を済ませ下りにかかる。雪はさらに深くなる。このルートは登りは南斜面の樹林の道。それに対し下りは北斜面の尾根筋の道。当然、下りの方が雪が深いとは思っていたけど、想像以上の積雪だった。
足元は底のビブラムも磨り減って、ほとんどなくなりそうな15年物のハイキングシューズ。あまりにも足にピッタリフィットしてるため四国遍路には常に履き続けている代物だ。さらに、忘れることが心配なので金剛杖も持ってない。当然、ストックも無い。ツルツルの急坂を下るのは無謀とも言える装備なのだ。
雲辺寺にはロープウエイもかかっている。一瞬、ロープウエイで下ることも考えたけど、乗り場が良く分からなかったのと、無駄な出費は抑えたかったのでそのまま下りてしまった。結局、数回のしりもち程度で何とか下りたけど、すれ違った、ベテラン遍路によれば2月の雲辺寺はいつも雪があり、杖は必携とのことだった。
山を下りたら讃岐の国。昼食はお約束の讃岐うどんと考えていたけど、宿で聞いた大喜多うどんは休みだった。民宿岡田では詳細地図と共にお接待のおにぎりももらったので、途中の神社の社殿の階段に腰かけ、おにぎりを食べる。その後、宿で聞いた焼もち屋でお接待として頂いた桜餅と焼餅を薬師堂で食べた。この日の行動食はすべてお接待。幸せな1日だった。
雪のため遅れ気味で、そのまま藤川旅館へ飛び込みこの日の行動停止。藤川旅館は家族的な宿でとても感じの良い宿だった。その隣の文ちゃん食堂は素晴らしかった。安くて美味い、まさに星三つの居酒屋だった。次回、観音寺から遍路を再開するだろうから、そのときも藤川旅館、文ちゃん食堂のセットでスタートしたいと思っている。(2014.2.23)
◆行動記録
7:30 民宿岡田発
9:00 林道(登山終了)
大雪
10:00 雲辺寺
10:30 発
11:40 大興寺まで6.4キロ標識
12:20 林道(山道終了)
13:40 大興寺
15:00 うどん屋(大喜多うどん)定休日
神社でおにぎり食べる
15:50 薬師堂で焼餅(汐沢製菓お接待)食べる
16:30 JR観音寺駅
17:00 藤川旅館(素泊り3500円)
文ちゃん食堂(3800円)
つべた貝、イイダコ、鯛の子、オコゼ、サヨリ、ポテトサラダ、焼飯、麦湯割
◆歩行距離
・ 6.0キロ 民宿岡田-雲辺寺
・ 9.8キロ 雲辺寺-大興寺
・ 7.8キロ 大興寺-藤川旅館
(合計)23.6キロ
【雲辺寺への登り】
【雲辺寺、降った雪が融け、それが凍り、歩きにくいことこの上ない】
【雲辺寺を下るにしたがい雪が消える。観音寺の町が見える。】
【雲辺寺を下ると大興寺。仁王門の仁王像は運慶の作といわれるけど、、、】
【観音寺の町に入り振り返れば雲辺寺の山が見える。あの山を越え歩いてきた。人の足はたいしたものだとつくずく思う。】
【文ちゃん食堂のオコゼの刺身。しっかり肝も大きかった。】
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