2019年2月27日水曜日

トカラ列島3(2019.2.27)

 [トカラ列島巡りつつ帰還・水曜日]
朝、島内ににフェリーの運航状況が放送される。悪石島を出たフェリーは東之浦の桟橋に着くという。昨日到着は南之浦の桟橋。詳しく聞くと南之浦は台風二号のうねりで潮に洗われているという。しかし、昨日見た感じでは東之浦は南より一段貧弱な突堤に見えたけど、大丈夫なのかな・・・。

島には同じような顔のオッチャンが多い。民宿のオッチャンも工事関係者も道で出合うオッチャンも同じ背格好、同じ年格好、同じ顔色、同じ立ち居振舞い。けっきょく出港するとき、挨拶すべき民宿のオヤジが分からなかった。島には通常ならオバチャンの姿が多いものだけど、オバチャンというよりオネエチャンと呼んだ方が良い感じの女性が多かった。不思議だ。この平島は何もない島だけどインパクトのある島だった。これを契機に離島訪問にはまってしまうかもしれない。

朝8時45分、フェリーとしまは平島を離れた。遠くに悪石島が霞んで見える。反対側にはこれから向かう諏訪瀬島も霞んで見える。船内で昨日平島で出会った環境アセス関係のオッチャンにあった。いろいろ平島のことを聞くうちに、今回の平島からの帰還はけっこうきわどいものだったことが判明した。常々、利用する南之浦が潮で洗われると「抜港」といって寄港が省かれることがあるらしい。特に、小宝島と平島はその可能性が高いらしい。今回、たまたま南より貧弱な東之浦が使えたのでフェリーが寄港できたらしい。

諏訪瀬島に近づいた。垂れ込めた雲をバックに噴煙のようなものが見える。デッキで隣り合い口をきき始めた地元の事情通と思われるオッチャンに聞いて見れば諏訪瀬島には火山があり最近にも大きな噴火があったそうだ。

諏訪瀬島が遠くなる。この島は見る角度により形が変わる。平島からは横広の島だけど、通り過ぎて振り返ってみるとまさに富士山。なだらかなすそのを引いている。次は中之島だ。その途中、波間を飛ぶ飛び魚に上空から海鳥が襲いかかった。

屋久島を洋上のアルプスと言うけれど、このトカラ列島は洋上のアルプスのピークだ。平島、諏訪瀬島、中之島、口之島、口永良部島、屋久島、硫黄島、竹島、佐多岬、開聞岳、そして桜島が見えて「あがり」となる。

鹿児島港着は18:20の予定。間もなく入港だ。十時間近い船旅だったけど全く退屈しない。ほぼ一時間ごとに新しい島が現れる。その島影は船が動くにつれて形が変わる。その船の甲板で工事のオッチャンと知り合った。この地域、十島村、三島村などの離島専門に工事する会社に勤めている。なかなか興味深い話が聞けた。

◆行動記録
  • 夕食は再度おいで家(2570円)トマト、黒豚軟骨、海鮮カルパッチョ、スナップえんどう茹で、焼酎
  • 宿泊:アイホテル鹿児島天文館(4350円)

【フェリーとしま、平島東之浦へ入港、なぜかホッとする】

【浅瀬に見えるけどUターン成功】

【平島は横になった妊婦さんに見えるとか。】

【今回行けなかった悪石島】

【諏訪之瀬島、噴煙が見える】

【諏訪之瀬島から中之島向かうときに振り返るとき見える裾野を引く諏訪之瀬島】

【中之島には標高千メートル近い山がある】

【口之島】

【口之島の向こうに中之島が見える】

【たぶん口永良部島、屋久島との間をフェリーが走る】

【たぶん屋久島】

【たぶん硫黄島】

【開聞岳が見えた】

【やっと桜島】

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