2021年12月22日水曜日

奈良・国見山(2021.12.22)

 「国見山」と言えばどこにでもありそうな名前だけど、今回訪れたのは奈良の国見山。正確に言えば近鉄吉野線の橿原神宮前の4つ先、市尾近くの標高200m程度の小山だ。でも周囲からはなんとなく目立つ丘だ。ここは神武天皇が東征途中に国を眺めたとの伝説もある。

その市尾から国見山を越え御所まで歩いた。近鉄てくてくマップでは「秋津洲の道・国見山登山・古墳めぐりコース」として紹介されていた。行く前は知った場所も少なかったので、あまり期待はしてなかったけど、訪れてみて古墳の多さに驚いた。その古墳も良く管理されとても面白かった。


特に室宮山古墳の竪穴式石室には本物の石棺が埋まっており、その一部が横から見える。出土した大型の埴輪のレプリカも設置されており、明日香の石舞台や高松塚古墳より数段面白かった。


多くの古墳を眺めながら葛城山の麓を北上して近鉄御所駅でコースは終了。この葛城山の麓は東に奈良、明日香が開けとても居心地の良さそうな地域だ。陽当たりも良く、冬の北風も葛城山が防いでくれる。昔、大和政権以前の有力豪族が最初に住み着いた地域と言われる説も納得できる。


◆行動記録

近鉄名古屋7:00 火の鳥、市尾、墓山古墳、天満神社(大楠)、宮塚古墳、国見神社(トイレ)、国見山、掖上カンス塚本古墳、大和大和武尊白鳥陵、巨勢山古墳群、室宮山古墳(竪穴式石室)、近鉄御所 14:40、15:03発、上本町ほてい寿司2310円、上本町 17:01発急行乗り継ぎ帰還


【市尾駅から歩き出し早々、畑の向こうに現れた、墓山古墳。よく管理され墳丘に登るとのどかな田園風景が広がる。】

【市尾宮塚古墳、近づくと電気がついて石室内がよく見える。】

【国見神社、静かで落ち着いた神社。向かいの建物に腰を下ろして一休み。とても気分のいい休憩だった。】

【国見山山頂の神武天皇伝説の石碑】

【巨勢山古墳群の案内。この南大和地域は巨勢氏、鴨氏など飛鳥以前の氏族の気配が多い】

【室宮山古墳。出土した靭(ユギ/革製の矢を運ぶ物)の埴輪のレプリカ。初めて見るもので感動した。】

【宮山古墳の竪穴式石室の横から石棺が見える。初めて見た形式だ。】

【宮山古墳の案内板。機会があれば出土した靭の埴輪の実物を見てみたい。】


2021年12月17日金曜日

東京④帰還(12.17)

天気が崩れた。さらに寒波が来るらしい。と言うわけで、あっさり帰還することにした。今回の東京見物は面白かった。訪れた所どこも興味深い。まさに大人の修学旅行かもしれない。一日目の豊橋の稲荷ずしに始まり、熱海の鯛めし、駒形のどぜうなど懐かしいものを食べたけど、なんとなく「あれっ?」て感じも多かった。これも時の流れの一つかな。二日目は日比谷の新聞協会10階のアラスカのカレーを求めていったけど、コースランチのみとのこと。これも時の流れかな・・・。

ただ東京には坂が多い。ここを歩き回ることは元気でないとできない。これからは山に登る代わりに東京を歩いてみたいと思っている。そして、美味いものを見つけたい。


◆行動記録

ホテル発8:45、新橋駅8:11、平塚、熱海、静岡、浜松、豊橋(稲荷寿司)、金山14:405:00


2021年12月16日木曜日

東京③文京区徘徊(12.16)

 今日は「聞いたことはあるけど、何処にあるのか分からない」ポイント満載の散歩だった。ホテルをチェックアウト後、お茶の水から徘徊開始。湯島聖堂、神田明神、湯島天神、東大、根津神社、六義園を周り、文京区の循環バス「Bーぐる」で後楽園に戻った。一日歩き回りこの地域が上野に意外と近いことが分かった。

◆行動記録

ホテル発8:00、お茶の水9:00、湯島聖堂オープン9:30に向けて休憩、神田明神、湯島天神、東大10:40園児多数、根津神社11:30、昼食(日替わり定食、ビール)、六義園12:30良い庭だ、木が太い、東京メトロで浅草、ホテル東横イン蔵前 15:30 3950円、駒形どぜう16:30


【湯島聖堂、御茶ノ水駅の近くとは思わなかった】

【神田明神は湯島聖堂の隣、近くに銭形平次の碑があるらしいけど発見できず。】

【湯島天神、最初、湯島聖堂と湯島天神の区別ができなかった】

【東大の赤門は赤いし大きい】

【安田講堂。名前はよく聞くけど見るのは初めて。周囲には幼稚園児の姿多数。東大構内は園児を遊ばせるにはいいところだ。私は椅子に腰かけイイチコ舐める。】

【弥生式土器発見の地の石碑。弥生式土器は東大横の弥生町では最初に発見されたので「弥生」と呼ばれていることを初めて知った。新たな知識に触れて嬉しかった。】

【根津神社。予想外に大きい神社だった。】

【六義園。周囲のレンガ塀が渋い。】

【六義園、内部の庭の木は大きい。戦災に合わなかったのかなあ・・・。】

【厩橋あたりから墨田川越しに臨むスカイタワー】

【駒形どぜうの外観】

【駒形には若い時に父親に連れてこられた。その父親から「ネギの追加はタダだから追加するように」と言われていた。今もネギのお代わりはタダだ。ただ昔のネギは四角の木の箱に入って出されていたけど、今は皿で出される。これも時の流れか。ネギのほかにゴボウのササガキを勧められ注文してしまったが、ネギだけで十分だと思う。さらに昔に比べて、ドジョウに歯ごたえがなく軟かかかったのが残念だ。】


2021年12月15日水曜日

東京➁皇居一周(12.15)

 ホテルの無料バスで東京駅へ向かい、そこから東京見物スタート。土地勘を得るには歩くに限る。昨夜の夜の散歩で馬喰町、日本橋、銀座、東京駅の位置関係が大体わかった。馬喰町の隣に小伝馬町があることも分かった。

この日はとりあえず皇居を一周することにした。東京駅の丸の内側から皇居方面に向かい反時計回りに歩き出した。最初に発見したのは皇居東御苑。厳重な手荷物チェックはあったものの予想以上に素晴らしい施設だ。さすが、皇居関連の施設だ。以前から見たかった江戸城天守台も見ることができて嬉しかった。この天守台は明暦の大火で焼失した二年後に再建されたようだが、その後天守閣は不要と判断され再建されなかったとか。素晴らしい判断だ。江戸時代の役人の見識は素晴らしい。それに引き換え、今の日本はどうなのか?モリカケ問題はどうなのか?不安は尽きない。


その後、北の丸公園の武道館から半蔵門、桜田門と周り日比谷公園まで歩き、丸の内線でこの日の宿泊予定の東横イン後楽園に向かい、昼の散策終了。いったん休憩後、夕食求めて、夜の散歩に出た。後楽園、水道橋、お茶の水近辺をふらふら歩きまわり、夕食は猿楽町の蕎麦屋「浅野屋」で晩酌セット1150円。今回、いろいろ食べたけど一番おいしい食事だった。


◆行動記録

朝散歩、小伝馬町牢屋敷跡、ホテル発8:40無料バスで東京駅へ、皇居9:15、東御苑(一時間散策、竹橋、北の丸公園武道館、千鳥ヶ淵公園11:20、日比谷13:00昼食(もつ鍋御膳ビール2770円 、15:00 東横イン後楽園チェックイン(4550円)、16:00夜の散歩、夕食(猿楽町そばや浅野屋晩酌セット1150円)


【東京駅はそれなりに立派な駅だ】

【駅からまっすぐ歩いたら皇居にぶつかった】

【大手門を潜って皇居東御苑に入る。入口の警備は厳重。ザックの中まで開いたけど、「これは何か?」と問われて「ビーチサンダルです」と答えた私です。】

【江戸時代のなんたら番所というものもあった】

【江戸時代のなんたら百閒番所というものがったな・・・?】

【この天守台は見たかったので、ここに立ち会えたのは嬉しかった。】

【皇居北側のなんたら近代美術館だったと思う】

【北の丸公園の武道館。矢沢永吉コンサート関連で周囲テンパっていた。50年以上前の学生時代、剣道の試合で訪れた事があったけど、こんな建物だったかなあ・・・。立て直されたのかも。】

【ここも名前は聞いたことがあるけど知らなかった「国立劇場」。校倉造に見えるけど、正倉院の重みにはかなわないかも・・・。】

【千鳥ヶ淵から半蔵門あたりの景観はさすがに素晴らしい。】

【国会議事堂を望む。まさに大人の修学旅行だ。意外と背の低い建物でワシントンの国会議事堂に比べると陰気な感じだ。中学生の時の修学旅行で訪れた時、地元の代議士が宿泊している宿に訪れ「ボーイズ・ビー・アンビシャス」といったのを「アンギラス?」と聞き直した友達のことを思い出す。】

【昼食はプレスセンター10階のアラスカのカレーを考えていたけど、コースランチしかなかった。しかたないので近くの地下食堂街でもつ鍋御膳。なんとなくあれっ?って感じのもつ鍋だった】

【猿楽町「浅野屋」。池波正太郎的に一杯飲んでもり蕎麦で締めたけど、晩酌セットで飲んだのはちょいとカッコつかないかも・・・。】

2021年12月14日火曜日

東京①馬喰町(2021.12.14)

 馴染みはあるけど、最も土地勘のない場所が東京であることに最近気がついた。現役時代、仕事で毎月のように訪れていたけど、関係する場所以外ほとんど徘徊したこともない。「だったら行ってみるかと」、単純な東京見物的興味で出撃することにした。そしていろいろ調べてみて気がついた。東京は大きい。これから長い戦いになりそうだ。

などと威勢の良い書き出しだけど、のんびり起床ののんびり出発。東京に着いた時は暗くなっていた。電車の中で適当に予約した東横インは馬喰町にあるらしい。ところが馬喰町がどこにあるか分からない。JR総武線らしいのだが総武線はどこから乗るのか?何もかもわからない。愛用のネット乗り換え案内によると品川駅で乗り換えるのが良さそうだが、総武線というと秋葉原で乗り換えるのではないか?などとやっとたどり着いた馬喰町。


駅から出れば徒歩三分の東横インはすぐ分かると考えたのは甘かった。駅から出た瞬間、方向がわからない。周囲の土地勘も皆無。道路標識の地名は知っているけど方向が分からない。ここはどこ?私はだれ?って感じ。Googleマップを起動しても主だったランドマークがわからない。などと大汗かきつつなんとかチェックインに成功。初日から刺激的な東京だった。


◆行動記録

勝川10:55、熱海から小田原あたりまでの車窓からの展望は良い。電車には右側に座るべき、馬喰町東横イン18:00(4550円)、近くの餃子屋で夕食、その後東京駅周辺まで夜のお散歩


2021年12月11日土曜日

津(2021.12.11)

 てくてくマップ「城下町・津 散策コース」を歩いてきた。最近、電車の席の確保が難しくなった。理由は若者が先を争って席に突進してくる。その理由が分かってきた。彼らは席に座ってスマホに集中したいのだ。電車の中の若者のほとんどはスマホを抱え混んでいる。特にコロナ騒動で車内の会話を制限されている現在はその傾向が顕著だ。


それに対して老人は若干名は本を読んではいるけど、ほとんどは居眠りするかぼーっと車外車内のを見つめている。霞みつつある視力、震える指先では致し方ないかも。こんなことで良いのか?不安を感じつつ、私はイイチコ飲みつつまどろんでいる。


それはそれとして、津は近い割には訪れたのは二回目。以前、仕事で一回来たことがあるだけで、ほとんど土地勘もない。津城跡が近鉄の海側にあることも、津新町の近くにあることも今回訪れて初めて知った。初めて歩いた津の街だけど、今回は三日連続の出撃で疲れもあったし、痛風的足の痛みが出てきたので、途中で切り上げ帰還した。なんとなく消化不良的な出撃だったけど、津の街もまだまだ面白そうなので再度の出撃を考えている。


ところで、わざわざ言うほどのことでもないかもしれないけど、この三日間の出撃でちょいと気になることがある。特段、計画したわけでも、興味があった訳でもないけど、一日目の吉野神宮(元官幣大社、後醍醐天皇)、二日目の四条畷神宮(元別格官幣社、楠正行)、三日目の結城神宮(元別格官幣社、結城宗広)は建武の中興15社の中の三つと帰宅後判明。ひょっとしたら後醍醐天皇のお導きかも・・・。


◆行動記録

近鉄名古屋9:41、近鉄津新町 10:41、津城跡、松菱百貨店、ウナギ店で並ウナギ弁当(1800円)、阿漕塚、結城神社、伊勢街道、近鉄津新町 14:35、近鉄名古屋 15:40


【津城跡、赤門】

【藤堂高虎】

【ウナギ弁当(並1800円)テイクアウト】

【阿漕塚】

【結城神社】

【三日前、吉野神宮で見つけた建武の中興15社の一覧。この後、四条畷神社と結城神社を訪れるとは思わなかった。恐るべし「後醍醐天皇」】





2021年12月10日金曜日

四条畷飯盛山(2021.12.10)

 12月10日は冬の青春18切符の使用開始日だ。この冬の18切符は来年1月10日までの1ヶ月。使える期間は短い。だったら早めに使わねばならぬ。と言うわけで18切符を握りしめ旅に出た。行き先は福山の鞆の浦。一泊二日の計画だ。しかし、JRに乗り込み福山の東横インの予約をしようとしたら、なんと満員。数日前に確認したら空いていたのに。

どうしようか?迷ったけど、アッサリ行き先変更。日帰りで四條畷の飯盛山へ行くことにした。飯盛山は最近評価好転中の三好長慶の居城跡が注目されている。新大阪から東大阪線に乗り換え放出経由で四條畷に着いた。「四條畷」とはなんと古風な地名なのだろう。そんな名前が昔から気になっていたけど、訪れるのは初めてだ。


駅でゲットした飯盛山登山コース地図で見つけた歴史民俗資料館から行動開始。四條畷神社から飯盛山に登り野崎観音へ降りたけど、登りのルートは急で、久々の汗をかいた。その代わり山頂からの展望は素晴らしかった。生駒山系の南端にあたるこの飯盛山山は大阪から京都までの交通の要衝であることが実感できる。久々の山登り的行動が出来て楽しい一日だった。


◆行動記録

金山 7:09、新大阪、四條畷 11:00、四条畷歴史民俗資料館、飯森山登山開始12:15、登山道急、野崎観音14:45、JR野崎15:13、上本町ほていずし、100円バス、天王寺 17:18、名古屋 21:10


【四条畷神社の石段】

【四条畷神社】

【なぜか楠木正成、正行の桜井の別れ】

【飯盛山の登りの階段は急だ】

【頂上からの展望。京都方面】

【野崎観音】


2021年12月9日木曜日

吉野神宮(2021.12.9)

 手元に近鉄の株主優待チケットがある。久しぶりに「近鉄てくてくマップ」のコースを歩いてみるかと出掛けてみた。行き先は「林業の町から伊勢街道コース」。近鉄吉野線の終点吉野の一つ手前、吉野神宮がとりあえずの目的地だ。近鉄株主優待チケットで行ける最も遠いところであるだけに、なんとなく嬉しい。天気も良いのがさらに嬉しい。


近鉄吉野線が吉野川を渡って最初の駅が吉野神宮駅。そこから吉野川の左岸を上流に向かって歩き出す。そこは吉野杉を加工して修正材を作る工場が多数。工場の周囲は木を茹でる蒸気の香りが満ちている。この吉野川周辺は車では何度も訪れているけど、のんびり歩くと新たな発見もある。川の両岸に沿って古い街道の雰囲気がある。かなり古くからある町の気配は良いものだ。


最初の予定では知る人ぞ知る大和上市の柿の葉寿司屋で柿の葉寿司を買う予定だったけど、訪れてみればすべて予約で売り切れとのこと。やむを得ず途中で見つけた平宗本店に戻ってなんとか柿の葉寿司にありついた。


その後、てくてくマップのコースから離れて吉野神宮を覗いてみた。吉野神宮は後醍醐天皇をまつる元官幣大社。建武の中興15社の筆頭の神社らしい。明治時代にできた国家神道を象徴する神社かもしれないけど、山の中に広大な神域が広がっていた。しかし人影は少ない。


◆行動記録

7:00近鉄名古屋(火の鳥八木まで特急券1840円)、11:00 近鉄吉野神宮から歩き出す、杉板加工所、くず菓子店で土産購入、本善寺、吉野杉の家、大名持神社、伊勢街道、和楽路屋の柿の葉寿司断念、平宗で柿の葉寿司の昼食、吉野神宮、14:15 近鉄吉野神宮、18:25 近鉄名古屋


【木材加工工場の中を歩く】

【吉野葛の葛湯購入】

【本善寺】

【吉野杉の家の縁側に腰を下ろし一休み】

大名持神社の石段は渋い

【平宗本店、近鉄の売店より美味しいかも・・・】

【吉野神宮、駅から約1キロの登りはひと汗かいた】