2017年2月11日土曜日

九州4・四国縦断(2017.2.11)

今日も寒い。鉄輪温泉も雪が積もる。一昨日杵築、昨日臼杵と回り、この周辺で雪の心配のないところで残っているのは高崎山ぐらいのものだ。サルを見るのなら犬山で十分。けっか、帰ることにした。でも、このままフェリーで帰るのも悔しいので、佐賀関から四国に渡り、四国を縦断(横断?)して徳島から南海フェリーで和歌山経由で帰ることにした。

佐賀関と三崎を結ぶ国道九四フェリーは四国と九州の間のフェリーでは一番短い距離のフェリーだ。乗船時間は70分。四国の西の端、細長い魚の骨のような佐多岬半島の三崎に着く。話には聞いていたけど、以前から重大な関心を持っていたフェリーなのだ。でも、前日はこのフェリーは欠航。電話で運行状況を確認すると、今日は運航しているとのことだ。運航はしているけど揺れるとの情報もあったけど、せっかくの機会なので乗ることにした。

当初はフェリーで別府に入り、佐賀から北九州、山陰を経てじわじわ帰還する計画だったけどね・・・。そんなたまたま乗ることになった国道九四フェリーは予想外に快適な船だった。佐賀関と佐多岬の狭い海峡を越えるとき若干揺れたけど新しい船だったので安心だった。

三崎に上陸後、近くの食堂「まりいな亭」で食べた海鮮丼定食は素晴らしく美味しかった。この地域も南予にくくられるのか南予の鯛めしのようにいろいろな魚が乗った丼に生卵をかけて食べる丼だった。

地図で見ると落っこちるのではないかと思うほど狭い半島を走り、徳島を目指す。しかし、四国も雪。最短ルートの山越えの道は避けて、瀬戸内海沿いの道をひたすら走る。徳島港に着いたのは夜11時を過ぎていた。途中、高松で食べた鳥そばは美味しかった。うどんが美味しいところはラーメンも美味しいんだね。

◆行動記録
  • 9:30鉄輪温泉双葉荘発
  • 10:45佐賀関(519キロ)国道九四フェリー:6990円(車と乗員1名)
  • 11:00佐賀関発
  • 12:20三崎(まりいな亭で昼食)
  • 13:10発
  • 20:45高松(777キロ)麺屋がんてつ・鳥そば820円
  • 23:30徳島フェリーターミナル(859キロ)
【国道九四フェリーから望む佐多岬】

【まりーな亭、三崎は魚が良い。ここで上がるアジは岬アジ。関アジと同じだけどね・・・。】


2017年2月10日金曜日

九州3・臼杵(2017.2.10)

今日も寒い。今年一番の寒波が西日本中心に覆っているようだ。佐賀へ行くには山を越えねばならぬ。昨日、ちょいと覗いた塚原温泉もカンカラカンの凍結路。あっさり佐賀はあきらめた。

雪が降ってなく、天気がよさそうなのは南の海岸線だけ。というわけで、臼杵へ行くことにした。臼杵は石仏で有名だ。石仏といえば国東半島が有名だけど、国東は数年前に訪れたことがある。石仏しかも磨崖仏がこの地域に多いのは不思議なことだ。しかも、他の地域の磨崖仏はほとんど姿もはっきりしないものが多いけど、この地域の磨崖仏ははっきりした形をとどめている。

初めて訪れた臼杵の町もなかなか趣深い街だった。大友宗麟の時代から南蛮貿易の拠点だったとかで、古い町並みも残っている。昼食の「リュウキュウ丼定食」も美味しかった。「リュウキュウ」とは魚を甘辛いたれに漬けたもので、いわゆる「ヅケ丼」。さらに臼杵はフグで有名らしいけど、昼間っからフグを食べる気分にはなれなかった。

24時間とめて600円の駐車場もあったので、臼杵の車中泊も良いかもと思ったけど、あまりに寒いし、町中に温泉がない。結局この日は鉄輪温泉の貸間旅館双葉荘(素泊まり4000円弱)に泊まることにした。双葉荘で地獄蒸しと温泉を楽しみ、部屋のテレビで今後の天候を見極め、行動計画をじっくり練る作戦だ。

◆行動記録
  • 7:00竹瓦温泉朝風呂
  • 8:00行動開始
  • 9:40臼杵観光プラザ(394キロ)
  • 16:30鉄輪温泉双葉荘(474キロ)
【臼杵の武家屋敷でも雛祭り、臼杵の雛人形は紙びなだ。シンプルだけど私は好きだ】

【臼杵に寺町の街並】

【臼杵城、雪がちらつき寒さがこたえる】

【リュウキュウ丼定食。かき揚げもついてボリュームたっぷり】

【臼杵石仏、良い顔している】

【臼杵の石仏は大雑把に言うと4か所に覆いがかけて公開されている。ちょいと歩きつつ見て回るのは楽しかった。】

【鉄輪温泉双葉荘の地獄蒸しは健在だった。ここで蒸かしたサツマイモを肴に飲む焼酎は旨い】

2017年2月9日木曜日

九州2・杵築(2017.2.9)

船内放送で目が覚めた。船の低周波の振動は私にとって素晴らしい睡眠薬だ。一番安い雑魚寝ルームでも熟睡できた。朝7時別府港に上陸。とりあえず鉄輪温泉の渋の湯で朝風呂を楽しむ。その後、港に戻り「団子汁定食」の朝食。

この日は想定外の寒さだった。別府背後の鶴見岳も真っ白。雪の心配のない杵築へ向かう。杵築は豊後の小京都とも言われる観光地。初めて訪れた杵築はなかなか落ち着いた良い街だった。真ん中に低い商人町を挟み両側の高台に武家屋敷が連なる。その町の延長線上に杵築城。この季節、公開している武家屋敷には雛人形が飾られている。雛人形を見ると春を感じるけど、この日は寒かった。

杵築ではよくばり海鮮天丼の昼食。その後、別府に戻り、今夜の車中泊ポイントの偵察。良い場所を見つけた。それは北浜駐車場。横の公園にトイレあり。竹瓦温泉まで徒歩3分。トイレ、風呂付の優良物件だ。さらに24時間とめて500円の低価格優良物件でありました。

車を止め、竹瓦温泉に入り、その後、近くの居酒屋で夕食。竹瓦温泉の周囲は繁華街というよりいわゆる風俗街。風呂上がりのビールに魅せられ適当な居酒屋に入ってしまって、ちょいと後悔。やっぱり居酒屋は吟味せねばならないと反省反省。

◆行動記録
  • 5:30起床
  • 7:00別府港
  • 8:30鉄輪温泉渋の湯(100円)
  • 10:00別府港で団子汁(930円)
  • 12:00杵築、よくばり海鮮天丼(1000円)
  • 16:00別府北浜駐車場(350キロ、24時間500円)

【鉄輪温泉渋の湯、観光客は100円のコインロッカーの使用が義務】

【団子汁、太めの煮込みうどん、野菜が多くて優しい鍋だ】

【杵築の武家屋敷街、知覧、飫肥など九州には武家屋敷街が多い】

【酢屋の坂、知らなかったけど有名な坂らしい】

【よくばり海鮮天丼、真ん中の大きな天ぷらは竹輪ではなく鱧だった】

【武家屋敷の大原邸、茅葺きの屋根が良い】

【南の武家屋敷の端から望む杵築城】

【杵築から別府に戻る途中に塚原温泉に寄ってみた。塚原温泉は数日前某国営放送のブラ***で紹介されていた別府のおおもとの温泉らしい。しかし、別府から数100m上がっただけで、カンカラカンの凍結路。当然、観光客の姿もなく、営業時間も迫っていた。したがって、入浴は断念】

【竹瓦温泉は変わってなかった。入浴料金100円、コインロッカー100円、カラン、シャワーもなくシンプルな湯船が一つだけ。でも、湯量は豊富だ。温泉はこれで良い。特に翌日の朝一番の湯は気持ちよかった。】

2017年2月8日水曜日

九州1・出発(2017.2.8)

久々の遠征。最近出不精気味の私です。寒いしねえ・・・。「これではイカン」と出撃を決意。行先は北九州。特に佐賀がメインターゲット。長崎でもなく博多でも無いところが渋いと自画自賛。

でも九州は遠い。車で行くのは嫌いな京阪神を越えねばならぬ。と言うわけで、今回は大阪南港から別府までフェリーを使うことにした。

久々の南港コスモフェリーターミナルは以前にもまして渋さが目立つ。サンフラワー料金は車とドライバー1名で21800円。これが高いのか安いのか良くわからないけど、船に乗る前にミックスナッツをつまみつつ飲む金麦は旨かった。夕方7時すぎ、上田正樹的にじむ町の灯を眺めつつ船は港を離れた。

◆行動記録
  • 9:40自宅発
  • 12:00菰野(東海大橋、員弁経由)
  • 12:40名阪国道(101キロ)
  • 13:00伊賀SA
  • 14:35西名阪長原IC出る(天理から西名阪310円二回)
  • 15:40大阪南港コスモフェリーターミナル(227キロ)
  • 19:05出向



【サンフラワーから眺めるフェリーターミナル。夜景は美しいけど・・・。】

2017年2月1日水曜日

亀山(2017.2.1)

ちょっと前、亀山・関を訪れた。そのときは時間がなく、関宿中心の行動で、亀山の町は歩いていない。そんなわけで、今回は亀山中心で出撃した。

亀山は東海道の京都へ向かって関宿の一つ前の宿場町。さらに城もあるので城下町でもあるらしい。古い町並みも残っているような気配だけど、今回は亀山城に唯一のこる多門櫓を覗いてみた。多門櫓は小高い丘の上に残っている。そこからは東海道がこれから越える鈴鹿峠あたりの山並みを望むことができ、松本城を思い出した。

その後、関宿に再度向かったけど、平日だったためか、亀山、関宿ともにちょっと寂しい感じだった。

【亀山城多門櫓。昔の建物が残っているけど、外壁の漆喰は美しい。それに引き換え我が家の部屋の中の漆喰壁は築10年も立たないのに汚れが浮き出ている。ナンデダロ~】



2017年1月28日土曜日

キトラ古墳(2017.1.28)

「四神の館」がなかなか面白いらしいとの情報。天気も良いので出かけてみた。四神の館はキトラ古墳の隣に作られた展示スペース。入場は無料。その「無料」という言葉、大好きです。

近鉄株主優待券で急行利用のお気楽散歩。毎時1分発の急行なら接続があるはず、と思ったのは甘かった。前回も接続が不調だったけど、ダイヤ混乱の影響か?とかってに思っていた。しかし実際はダイヤ変更の影響で、接続しているのは毎時41分発の急行と後で判明。

松坂、八木、橿原神宮と乗り換えで吉野線飛鳥に着いたのは12時ちょうど。穏やかで温かく、風もなく、のんびり明日香の散歩を楽しめた。キトラ古墳、四神の館、高松塚古墳、高松塚壁画館を回ること4時間ほど。とても穏やかな一日だった。明るい陽ざしの中、遠くの金剛、葛城山が美しかった。

今回の目玉は四神の館で公開されているキトラ古墳の玄武の壁画だ。本来は事前申し込みが必要だけど、当日、見学者に余裕があれば見学できるらしい。とりあえず見学を希望したら許された。

玄武とは石室北側に描かれた亀と蛇の図。玄武の図は壁から剥がされた薄い漆喰の板。ガラスケースにの中に厳重に収められている。各種メディアで大体の図は分かっていたけど、実際に見るとやっぱり違う。石室のサイズ感、質感、周囲の景観など感じる質は特別なものだ。

高松塚古墳の壁画も含め6~7世紀の後期古墳時代のことを学ぶことができて、有意義な一日だった。

◆行動記録
  • 8:01 近鉄名古屋
  • 10:06 松坂発
  • 11:35 大和八木
  • 12:00 近鉄飛鳥着
  • キトラ古墳、高松塚古墳徘徊
  • 16:00 近鉄飛鳥発
  • 16:53 大和八木
  • 18:08 伊勢中川
  • 19:25 近鉄名古屋
【近鉄飛鳥駅、観光案内所、産直市場もあり賑わっている】

【四神の館、入場無料、良いね】

【埋め戻されたキトラ古墳、小さい古墳だ】

【キトラ古墳から望む金剛山。キトラ古墳、高松塚古墳周辺は古墳だらけ。現代風に言えば「霊園平和公園」といったところか・・・?】

【高松塚壁画館、入場料250円、中には精密な模写が展示されている。模写とはいえ見ごたえはある。キトラ古墳のの類似性に驚いた。】

【埋め戻された高松塚古墳、キトラ古墳よりちょっとだけ大きい】

【この地域は全体が公園のように整備されている。明日香全体が古代史テーマパークのようだ】

2017年1月25日水曜日

熊野・大斎原(2017.1.25)

湯ノ口温泉の朝風呂も魅力的だったけど、湯の峰温泉の共同浴場も捨てがたい。さらに、湯壺につけるサツマイモも持参している。ということで、湯ノ口の朝風呂はあきらめ湯の峰温泉に向かう。

サツマイモを湯壺に入れた後で共同浴場に入る。サツマイモは1時間かかる。その間にゆっくり自分も湯に浸かるという作戦だ。湯上りの火照った体を冷ましつつ、サツマイモを待ちつつ、温泉卵を作る。

地元の兄ちゃんが大量の温泉卵を作っている。近くの店で卵購入。そのとき店のオネエチャンから卵を浸ける時間は13分と聞いていた。でも、念のため兄ちゃんに卵を浸ける時間をを聞いてみる。「7分~8分」との答え。私も以前から13分では固ゆでとなると感じていた。けっか「9分」に決定。その結果どうなったのか?ほとんど変わらないというのが結論だった。

その後、大斎原、吉野金峯山寺に立ち寄り帰宅した。大斎原は熊野本宮大社が明治まであった場所だ。明治22年の大水害で今の山側に移転したという話。初めて訪れた大斎原だったけど、なかなか神秘的な場所だった。この場所が平成23年の大水害で水に浸かったと聞いて、一度起きた災害は何度も起きることを再確認。まさに「災害は忘れたころのやってくる」と感じつつ、原発のことが頭をよぎる。

【湯ノ口から湯の峰には北山川に沿って走る】

【大斎原の大鳥居、平成のものだけど日本一の大きさだとか】

【大斎原には古い石垣が残る】

【吉野金峯山寺】

【青不動を見たかったけど、御簾の中】

【吉野から雪を被った山が見えた。高見山かな?自信ないけど・・・】