2020年11月19日木曜日

六社一観音3(11.19)

 なんとなく始まった六社一観音めぐりも三日目。残すは高賀神社、滝神社、金峰神社の三つだ。この三つは美濃から板取川に沿って直接向かうのが近そうだ。まず高賀神社へ向かう。さすがに中心的な神社らしく大きな鳥居と広い駐車場がある。隣りには円空記念館がある。たまたま円空の直筆の和歌の展示会もあり、熱心な係員の説明もあって面白かった。

その後、滝神社、金峰神社とサクサク回り、帰還途中に「大矢田モミジ谷」の標識発見。この季節の「モミジ谷」に単純に反応する単純な私は標識に導かれて大矢田モミジ谷に向かってみた。何も考えずに向かった大矢田モミジ谷は紅葉の名所らしい。多くの観光客で駐車場も満杯。参道には多数の屋台も出ている。

今回、たまたま始まった六社一観音めぐりだけど、遠くまで行かなくてもまだまだ知らないところが近場であることを痛感した。今回訪れた地域には高賀山、瓢が岳、今淵ガ岳の三つの山がある。高賀三山と呼ばれる事もあるらしい。昔、今淵ガ岳には登った記憶があるけど、ヒルにかまれたこと以外記憶は無い。円空記念館のオバチャンの話では高賀山の山頂からの展望はすこぶる良く伊勢湾まで見えるとのこと。機会があれば次はこの三つの山に登ってみたい。

◆9:30発、11:30高賀神社241キロ、12:15発(4月29日山開き祭り)、13:00瀧神社260キロ(桜並木)、13:30金峰神社272キロ、14:15大矢田神社288キロ、14:45発、16:30帰宅356キロ

【高賀神社の大鳥居】

【高賀神社の銀杏】

【高賀神社の紅葉】

【高賀神社の妖怪退治像】

【関洞戸円空記念館】

【滝神社本殿】

【裏に滝がある】

【参道の石段は急だ】

【近くに今淵ガ岳登山口もある】

【金峰神社】

【金峰神社拝殿】

【金峰神社本殿】

【大矢田神社の仁王門、神社に仁王門とは不思議だけど、仁王様が両側に二体】

【大矢田神社は紅葉の名所らしい】

【石造りの太鼓橋】

【大矢田神社本殿】

2020年11月18日水曜日

六社一観音2(11.18)

 六社一観音とは新宮神社、本宮神社、高賀神社、滝神社、金峰神社、星宮神社の六社と白谷観音の一観音のことらしい。これらの社は長良川と板取川にはさまれた地域に適当な間隔で配置されている。そしてそれらを結びつけるキーワードが「妖怪退治」「藤原高光」「高賀信仰」。図らずも現在、その中の本宮神社をクリアした状況。そうなったら残り五社一観音をクリアしたいと思うのは人情だ。

とはいうものの、相変わらずのんびり起床して、おっとり家を出たのは10時過ぎていた。とりあえず長良川側粥川から星宮へ向かう。この粥川の星宮はアユ釣りにはまっていたころ良く訪れた場所だ。当時と比べると圧倒的に整備が進み、森や苔が美しい。社周辺も綺麗に保たれている。しかも観光客の姿もなく素晴らしいところだ。

パンフレットのはそこから山越えで新宮神社へ向かうルートが示されている。そのルートをそろりと新宮神社に向かう。道路の舗装状況は良い。大量の落葉に覆われた林道を車で進むのは楽しいけれど、初めての林道は心細いものだ。途中、瓢が岳登山口や八王子峠などを越えて、新宮神社到着。杉の大木に囲まれた静かな社だった。

次の目標は白谷観音。以前、板取と郡上の往来を妨げていた山越えの道はタラガトンネルに変わり快適に板取地区に入ることができる。トンネルを抜け洞戸方面に左折すると白谷地区に到達する。白谷観音を探しつつ車を走らせると、「臨時駐車場」の看板多数。そこには最近巷で話題になっている「モネの池」があるらしい。せっかく来たのでとりあえずモネの池を覗いてみる。錦鯉の泳ぐ綺麗な池だ。この池を「モネの池」として売り出した知恵には頭が下がる。その一言で臨時駐車場、臨時トイレ、臨時屋台が生まれる事実にこの世の不思議を感じた。

そのモネの池の隣りに白谷観音はあった。高賀山関連の六社には納得できるけど、そこに加わる一観音の意義がイマイチ腹に落ちないけど、モネの池も見ることができたので良しとするか・・・。

このモネの池がある洞戸地区は昔、我が家の子供が小さかったころ家族で良く訪れた場所だ。川で子供たちを泳がせ、私が釣った鮎を河原で食べた。その河原がどこだったのか今となっては特定できないけど、昔を思い出すと胸がチョイと切なくなる。

◆行動記録

10:40発、11:00給油、12:40星の宮粥川62キロ、13:30新宮69キロ、14:00白谷観音・モネの池88キロ、高賀神社神水庵、17:00帰宅165キロ

【星宮神社の紅葉は盛りを過ぎた】

【星宮本殿】

【なぜか鎌の絵馬多数】

【星宮の紅葉】

【星宮から新宮神社へは峠を越える。その峠の紅葉】

【新宮神社入口】

【杉に囲まれた石段の参道】

【新宮拝殿】

【新宮本殿】

【モネの池】

【モネと言われればモネだ】

【白谷観音】

【白谷観音の銀杏は散っていた】

2020年11月17日火曜日

六社一観音1(11.17)

 世の中コロナコロナで大騒ぎだけど穏やかな日が続く。天気も良いし寒くもない。紅葉も真っ盛り。どこぞへ行かねばならぬ。と言う訳で行先も決めず家を出た。何となく車を走らせ郡上八幡。日本初の木造再建天守の郡上八幡城は紅葉の盛りらしい。近づいてみれば観光客で大混雑。「密」は避けねばと早々に撤退。

最近年をとるにしたがって昔を懐かしむ気持ちが強くなる。今から30年以上前、渓流釣りに凝っていたころ訪れた川浦谷の事を突然思い出した。川浦谷は美濃で別れた長良川の支流板取川の上流にある。深いゴルジュ状の渓谷で上から眺めた記憶が残る。以前は郡上八幡から板取川上流に直接入る道は無かったけど、時が経ち国道が通ったとの話を聞いたことがある。

相生橋で国道265号線に入り高畑温泉を目指す。このまま進めば板取川上流地域に出られそうだ。途中、「本宮神社」の標識発見。ほんの出来心で標識に導かれて向かってみた。杉林の中の林道的道の舗装はしっかりしている。しかし山は深い。突然、古びた社が出現。名前もわからないけど道が行き止まりなので、ここが本宮神社と思われる。山は深いけど周辺の整備は行き届いている。しかし社の能書きその他説明板も名前を表すものもない。


帰り際、拝殿の前にパンフレットがおいてあり「自由にお取りください」の表示があった。そのパンフレットが「六社一観音めぐりの」きっかけとなった。特に六社とは高賀神社を中心とする六つの神社で妖怪退治と修験道にまつわる古い土着信仰の神社らしい。その結果、三日連続の日帰りピストン出撃となった。


◆行動記録

郡上八幡、相生橋、高畑温泉、本宮神社、板取川温泉、川浦渓谷、郡上大和へ向かうも状況不明時間切れで断念、帰宅

【国道からの分岐に立つ石柱】

【本宮神社が現れた】

【拝殿、この奥に本殿、神社名は解らない】

【板取温泉の紅葉、メタセコイアかな?】

【展望台から川浦谷を見下ろす】


【昔はこんな警告はものともせずに林道を爆走したけどなあ・・・。】

2020年11月10日火曜日

金沢(2020.11.10-11)

 先日、Gotoキャンペーンでホテル日航新潟に格安に泊まった。日航に泊まったからにはANAにも格安で泊まらねばならない。などと不純な動機でANAクラウンホテルに泊まり金沢へ行ってきた。当然、Gotoキャンペーンでの格安宿泊だ。

格安で泊まることが最大の目的ではあったけど、最近、「千里浜渚ドライブウエイが砂浜の縮小で危機的な状況になっている」との報道の真偽を確かめることも動機の一つだ。さらに、近江町市場、金沢駅周辺での海鮮料理を楽しみ、帰り道の五箇山、白川村、御母衣ダム近辺の紅葉も楽しみたい。

コロナ騒動を避ける意味からも、ほとんど車でのドライブ中心の行動だったけど、格安に泊まることを第一の目標にする歪んだ動機の旅はこの旅を最初で最後の旅にしたい。千里浜は狭くなっていたし、金沢の海鮮は美味しかったし、山の紅葉も美しかった。でも、旅の目的は「安いから行く」のではなくて「行きたいから行く」という本来の目的であるべきだ。今回の旅がつまらなかったわけではないけれど、行きたいから行った先がGotoキャンペーンで格安に泊まることが出来たら一番うれしいよね。

◆行動記録

・10日:下道で関ケ原、木之本、近江チャンポン、金沢西で高高速降りる、15:00ANAクラウンホテルチェックイン、近江町市場(おでん、ワンカップ)、金沢駅すし玉(夕食)

・11日:千里浜渚ドライブウエイ、五箇山、白川村、平瀬温泉、御母衣ダム、荘川(蕎麦屋で昼食)




2020年11月8日日曜日

中山道[平沢>塩尻](11.8)

 久しぶりに中山道を歩いてきた。木曽平沢までは歩いているので今回は平沢から塩尻まで歩く計画だ。中央線の始発に乗って中津川で乗り換え本格的な木曽路に入る。久々に列車に乗りつつ舐めるイイチコの酔でウトウトしながら上松付近。ちょうど寝覚めの床で目が醒めた。窓から見える寝覚めの床の紅葉は真っ盛り。寝覚ノ床は車で行くと入場料がいるけれど、JRの車窓からは一番いい場所から無料で見れる。しかし残念ながらその時間は一瞬で写真は撮れない。

車窓から見る木曽の山々は黄色が目立つ。カラマツの黄色が特に目立つ。ブナやナラの黄葉はすでに終わり、葉を落とした木々の灰色の幹が目立つところも多い。立派な漆器店の並ぶ平沢の街並から歩き出し、秋の日差しを浴びつつのんびり歩くのは気分が良かった。

贄川のちょっと先に「これより南 木曽路」の石碑。そこを過ぎるとひょっこり開けた場所に出る。安曇野の一角に出た訳だ。そこから広々とした畑や果樹園の間の道を歩いてJR塩尻駅に到着。久々のロングウオークでちょいと腰が痛かった。

途中、洗馬駅で持参の焼き芋を食べる。特に寒いわけでも無いけれど、駅舎の中のベンチに腰掛け大きなガラス窓から差し込む光の中に見を置くとほのぼのとした暖かさを感じる。静かだ。聞こえるのは隣の植え込みの中で騒いでいる鳥の声だけ。幸せだなー。


◆行動記録

6:35JR春日井(春日井ー木曽平沢3220円)、9:30木曽平沢、11:00贄川、12:20「これより南木曽路」の石碑、12:45日出塩、13:15本山宿、14:00洗馬駅、平出遺跡、16:00塩尻駅、山賊焼き、ビール、17:05塩尻発


【黄色:カラマツ、緑:針葉樹、灰色:紅葉終わり葉が散った広葉樹】

【贄川手前の国道沿いにあるドライブイン、知る人ぞ知る昭和的レトロ食堂】

【贄の大トチ、この木は凄い】

【モミジは今が盛りだけど木曽には少ない。贄川駅で見つけた】

【本山か洗馬の宿場は道が広く家が大きい。不思議な雰囲気】

【水原ひろしも健在】

【中山道と善光寺街道の分岐、洗馬にある】

【中山道は平出遺跡の横を通る】

【山賊焼きとビールで一人打上。どこが山賊なのか?よくわからなかったけど・・】


2020年11月7日土曜日

久屋公園(2020.11.7)

 主要都市魅力度ランキングで名古屋はほとんど最下位らしい。このランキングは名古屋に住む人の評価というより、外部の人及び旅行業界の人の評価のようだ。日本全国を徘徊している私にとって、名古屋はかなり住みやすく魅力度の大きな街だ。有名な観光ポイントは無いけれど、道路は広く、掃除は行き届いている。地下鉄など公共交通機関へのエスカレーターの設置状況も他の都市より進んでいる。

昔から私の好きな散歩コースは名城公園から市役所、県庁、テレビ塔を経由し栄へ至るルート。特にテレビ塔の北側の久屋公園は素晴らしいところだった。名古屋城の外堀からテレビ塔まで1キロ以上あると思うけど、一抱え以上の欅の大木が生い茂る森だった。その森の中央に続く小道から望む銀色一色のテレビ塔が美しかった。

夏の暑い盛りでもこの木陰を歩くたび、こんな素晴らしい場所が人知れず残っている幸せを感じたものだった。いつまでも観光客に知れ渡ることなく静かな雰囲気を留めて貰いたいと思っていた。

などとすべて過去形で語っている。なぜならその場所がなくなってしまった。欅の大木もほとんど切り倒され、枯れた芝生とプレハブ風飲食店の仮設お祭り広場のような風情。「栄地区活性化」を合言葉に、良かれと思って進めたと思うけど、人の思いや感じ方は違うものだとつくづく感じる。それとも何か違う思惑があったのかなあ・・・。

【昔はこの角度から見ると欅の大木の森に伸びる小径の先に銀色のテレビ塔が美しかったんだけどなあ・・・】

【100年先の国宝を目指して名古屋城の木造化を進めているのだが、このカフェは何年もつのかな?】