● JR高知駅=>竹林寺(31番)=>32番禅師峰寺(32番)=>雪渓寺(33番)=>渡船=>種間寺(34番)=>土佐市ビジネスイン土佐(泊)
静か過ぎて眠れない一夜も明けた。でも、寝られないと思っていたのは錯覚で、起きてしまえば気分爽快。駅中のコンビニでカツオ飯弁当購入。とりあえず高知の初夏と言えばカツオでしょう。でもこの後、毎日カツオを食べることになる。
6時55分、行動開始。「四国遍路ひとり歩き同行二人」という10年以上前に購入した「歩き遍路用地図」を片手に31番札所竹林寺に向かう。帰宅後、改訂時期を確認してみれば1997年9月1日。15年近く前の情報だ。記載されているランドマークが半分以上発見できなかった。次に行くときは新しく買うことにしたい。
竹林寺は高知市街を見下ろす五台山という小山の上にあるなかなか美しい寺だ。新緑にコケが美しい。日曜日のせいか参拝客が多い。歩き遍路の団体もある。次の32番札所禅師峰寺へ向かう道で一緒になる。明るい日差しの中、先達に先導され一列になって歩くお遍路さんを遠くから眺める。なかなか日本的な光景だ。
途中、武市半平太生家との標識発見。とりあえず寄ってみる。今回、歩いていると各所に明治維新前後の歴史的遺構に出会う。この地域の人たちの先人に対する思いなんぞが伝わってくる。
33番札所雪渓寺に向かうルートには浦戸湾の湾口を越えるために浦戸大橋と高知県営渡船の二つのルートがある。渡し舟なんて珍しいと、渡船待合所に向かう。船は出たばかり、次の船は1時間後。ちょうど良い休憩だ。日陰の椅子に腰を下ろし、冷たいジュースを飲む。風が抜ける、気分が良い。早くも1時間の待ち時間にも何の抵抗感も無くなっている。高知着数時間で「へんろ体質」になっている。
そのとき、女性の単独遍路登場。聞けば、大坂から数日ごとに区切って回っている。今回は室路岬方面を歩いて高知に到着し、今日、はりまや橋から高速バスで大坂へ帰るとか。旅は道連れ、次の33番札所雪渓寺まで同行することにした。雪渓寺で分かれるとき、私が道を探してうろうろしていると、「へんろ道はあちらだよ」と教えてくれる。「なんで分かるのか?」聞いたところ「マークがあるでしょ」とのお言葉。でも私にはそのマークが分からない。再度、聞けば、電柱に小さな赤いシールが張ってある。それがへんろ道のマークだった。
雪渓寺を過ぎた辺りから足が痛くなってきた。履き慣れた靴で安心していたけれど両足の親指の付け根辺りが痛む。若い頃、剣道やっていたので足の裏には自信があったのだが・・・。山に登るときに比べて、平地を歩き続ける時は、息が上がったり関節、筋肉を消耗したりする度合いが少ない分、足の表面部分に負荷がかかりすぎるのだろうか。今回、この足の痛み(マメ)には終始悩まされることになる。
「へんろ道マーク」に導かれ種間寺到着。納経所で今夜の宿の情報を聞いてみる。次の清瀧寺へ向かう途中の土佐市街に宿が多いとの情報に、土佐市に向かってみる。途中、仁淀川を渡る。仁淀川大橋というだけあってとんでもなく大きな橋だ。
橋の前半には川の姿は見えず、眼下に一面の田んぼが広がっている。半部以上過ぎたあたりからやっと河が見えてくる。広い川原に澄んだ水が初夏のしざしを受けてキラキラ光る。川原で上半身裸になっている若者たちが私に向かって手を振ってくれる。私も手を振り写真を撮る。こんな人との触れ合い方は何時以来だろうか・・・?
土佐市でビジネスイン土佐に投宿。シャワーを浴びつつ、下着と靴下を洗濯。痛い足を引きずり近くの居酒屋へ出撃。やっとありついた本場のカツオはとても美味しかった。さらに隣の春野町で作られるフルーツトマトが酒の肴にとても良く合う。
● 歩行距離
高知駅~竹林寺=>5.1キロ
竹林寺~禅師峰寺=>6キロ
禅師峰寺~雪渓寺=>7.5キロ
雪渓寺~種間寺=> 6.5キロ
種間寺~ビジネスイン土佐=> 6.7
【一日合計】31.8キロ
● 主な出費
カツオ飯弁当:500円
竹林寺納経 300円
禅師峰寺納経 300円
雪渓寺納経 300円
種間寺納経 300円
ビジネスイン土佐 5775円
夕食(居酒屋)3400円
カツオ トマト チャンバラ(貝) ビール 焼酎
コンビニ 1370円
夕食(ご飯)、飲み物、翌日朝食
【31番札所竹林寺】
【田んぼの間を行く団体遍路】
【日本的な光景だね】
【禅師峰寺】
【浦戸湾口の渡船】
【へんろ道マーク】
【仁淀川川原で若者とエール交換】
【仁淀川は四国第三の川だとか・・・】
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