● 出発
「退職したら、のんびり四国遍路」と思っていた。やっと状況整いまして今回、本格的に出かけてみた。とはいっても、何の信仰心も無く、勢いではじめる四国遍路。「物見遊山」以上でも以下でもない。「まあじっくり四国を歩き回ることで、面白いものが見えてくるかも」と、深夜の高速バスに乗る。
徳島の一番札所霊山寺から始めるのが一般的だが、何処からはじめても良いとの情報も有ったので、この時期一番行きたい高知県南西部、出来たら足摺岬方面へ行きたいけど、どうなりますか・・・。
この深夜高速バスも始めての経験。「なにやら三列シートでフルリクライニングのゆったりバスがあるらしい」との情報は聞いていた。青春18切符でワンカップ片手に乗るJRでは常に熟睡。深夜のリクライニングバスならもっと寝られるだろうとの考えだけど、今までの人生、夜行で寝られたことは皆無だったなあ・・・。何でだろう・・・。
土曜日、夜10時30分。名鉄バスセンター。乗り場はけっこう明るくて綺麗なんだけど、出発の浮き立つ感じは無い。そんな中、大型バスが静々と登場。乗客はほぼ満員。荷物も少ないのですべて機内(もとい車内)へ持ち込む。
今回は荷物の究極軽量化を図ってみた。ザックの中は以下の状況。軽い。
・ 着替え下着上====>1
・ 着替え下着下====>1
・ 靴下========>1
・ シェラカップ====>1
・ 歯磨き洗面用具===>1
・ スポーツタオル===>1
・ フェイスタオル===>1
・ ヘッドライト====>1
・ 折り畳み傘=====>1
・ 雨具上下======>1
・ シャツ(上着)===>1
・ ウイスキースキットル>1
・ 薬、その他=====>1
軽い。コンパクト&シンプルに努めた。洗濯は毎日するつもりだ。
座席は国際線エコノミーより広く、ビジネスクラスと言うところか。国際線には一度しか乗ってないので定かでないけど・・・。席は窓側の前から3列目。出来れば窓際の席がいいと思っていたけど、出発直前、カーテンを閉めるように教育的指導あり。と言うことは両側に通路のある中央関の方が利用可能空間は大きいと見た。
バス中央にはトイレと給湯器の設備がある。でも周囲の空間が狭いのであまり積極的に使う気になれない。でも、この年になるとトイレ設置は必須条件だわね。
自分の席を探すものの、車内は暗いしシート番号がどこに書いてあるか分からない。近くの人に聞いてシート番号発見。シートにはマットと毛布、スリッパがついている。でも、そのマットをどう使うかわからないのでそのまま上に座る。その後、シートを倒したり、フットレストを上げたり、いろいろせねばならないけどやり方が分からない。またもや隣の人に聞いて、なんとかシートを倒すことが出来た。
走り出したら、すぐに車内は暗くなる。誰も話さない。静かだ。目が冴える。常々、電気を煌々とつけつけ、テレビの大音量の中で寝る習慣の私にとって、極めて不都合な状況だ。スキットルのウイスキーを舐めつつ「寝れるかなー」。
【夜の名鉄バスセンター】
【沢木耕太郎の深夜特急を思い出す】
【高速バスの三列シート】
【暗くて写真が良くないね】
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