伊予北条は活気ある漁港。前夜、朝の水揚げ風景を見たいと思って聞いてみれば、水揚げは朝5時には終わるとのこと。瀬戸内の近場の漁場なので勝負が早いらしい。そんな訳で、朝の魚市場は諦め、6時半に起床後、散歩に出る。港近くの鮮魚店、いろいろなの魚が並ぶ。大きなワタリガニがバケツの中で泳いでる。店のオヤジさんに聞いてみれば、「今年はずーっとワタリガニが取れている」とのこと。うーん、食べたい。早朝とはいえ日差しは厳しい。今日も消耗戦となりそうだ。
今日は今治の55番南光坊までの30キロ弱。日差しは強いけどのんびり歩けば何とかなりそうだ。幸い太股の痛みは落ち着いている。家並み場途切れたころ、前夜、洗濯した下着とシャツをハンガーにかけザックにくくりつけ乾かしながら歩く。多分、けっこう怪しい姿だと思うが、乾かさなければ今夜の着替えが無い。
ゆったりとした瀬戸内海を左手に見ながら歩く。その時、近づいてきた車から声がかかる。「暑いのに大変だねえ」と冷えたヤクルトとバナナのお接待。その冷たいお接待はとてもありがたかった。その後、道の駅・風早の郷・風和里で昼寝したり、その先の古い茶店風売店でカキ氷を食べたりのんびり歩く。久々に食べた150円のカキ氷は懐かしい味だった。
しかし、暑い。飲んでも飲んでも喉が渇く。胃と汗腺が直結しているみたい。冷たいお茶を飲んでる最中にも汗が出る。そんな日差しも今治に入ったころ和らいでくる。南光坊着は5時過ぎていた。したがって納経所は閉まっている。納経は明日にして、前夜のユースで貰ってきた今治第一ホテルの割引券を手に、ホテルに向かう。今治第一ホテルは名前は立派だけど家族経営的なホテルだった。そこのオヤジさんが「今治大好き人間」。今治及びしまなみ海道の話になると止まらない。次から次へとパンフレットを出してくれて話が尽きない。しまなみ海道は徒歩でも自転車でも今治から尾道まで通過可能。距離は40キロ程度との話。次回はぜひ自転車で瀬戸内海を渡ってみたいものだ。
ホテルでシャワーを浴び、ザックの上ですっかり乾いたシャツに着替え、ホテルの隣の居酒屋へ出撃。さすがに瀬戸内、地魚が豊富だ。鰯てんぷら、アジ刺身、鳥皮ニンニクに生ビール。さらに冷酒2合。冷酒は備え付けの冷蔵庫に多種並んでいる。見慣れた八海山や立山なんぞと並んで知らない地酒もある。せっかく地方に来たので地酒が良かろうと地酒を頼んだ。それがすごく甘い酒だった。あまりの甘さに残してしまった。こんなことなら八海山か立山にしとけば良かった。今回の反省点「知らない酒は1合単位で注文すべし」。さらに、注文した肴の量が多く、一人で食べるには辛い。そして更なる反省「初めての居酒屋では一品づつ注文すべし」。(2012.9.7)
◆行動記録
6:30 起床
8:30 行動開始
お茶150円
9:00 道の駅・風早の里・風和里
アイス280円
お茶150円
9:50 発
10:45 浅海駅
11:40 氷150円
12:00 発
13:40 アクエリアス150円
15:15 お茶150円
16:30 延命寺(納経300円)
サイダー120円
17:45 南光坊
水110円
18:30 今治第一ホテル3500円(割引)
◆歩行距離
・23.6キロ 北条水軍ユース-延命寺
・ 3.6キロ 延命寺-南光坊
(合計)27.2キロ
【北条港から鹿島を望む】
【北条港近くの鮮魚店】
【地魚豊富】
【レトロなカキ氷】
【150円、懐かしいねえ】
【54番延命寺】
【55番南光坊】
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