2013年3月13日水曜日

第7次四国遍路3(2013.3.13)


天候が崩れそうだ。寒冷前線が近づいている。天気予報によれば午後から雨らしい。栄屋旅館から60番横峰寺までは17.5キロ、標高差700mぐらい。その先61番香園寺までは9.3キロ。このまま横峰寺へ向かうべきか?迷いに迷う。宿の主人は「天候は夕方まで持つ、行くべきだ」との見解。オバチャンは「自分の考えで行くべきだ」と親身になって助言してくれる。

結局、「雨の日は登らない」主義の私としては、今日は61番札所から64番札所までの街場の寺をめぐり、横峰寺は翌日雨が上がってから登ることにする。今回、雨具のズボンとザックカバーを持ってこなかったこともこの決定の要因になっている。

と言うわけで、香園寺へ向かって歩き出す。当然、変則的な行動なので遍路シールは見つからない。小松方面へ国道を歩く。車が多い。当然排気ガスの中の歩行となる。まだ雨の気配は無い。遠くに高縄半島の山々がかすむ。その時、突然、鼻の粘膜に突き刺すような違和感。恐れていた花粉症前触れだ。そのもやもやとした違和感はあっという間に明瞭な不快感に変貌。くしゃみが止まらない。目の奥が痒い。タオル片手にクシャクシャの顔になってしまった。こんなに酷い花粉症は今まで経験が無い。事ここに至り完全に戦意喪失。撤退を決意。

61番香園寺、62番宝寿寺、63番吉祥時、74番前神寺と義務的に巡り、伊予西条までなんとかたどり着き、13時29分発のJRで帰還した。名古屋に着いたときもクシャミのし過ぎで頭がボーっとしていたけど、自宅の空気清浄機の部屋で過ごすうちにかなり回復してきた。でも現在、外に出たくない心境だ。今回、横峰寺を残してしまった。この横峰寺をどうクリアするのか、大きな課題を残してしまった。(2013.3.13)

◆行動記録
 7:15 栄屋旅館発
 9:00 香園寺(納経300円)
10:00 宝寿寺(納経300円)
10:30 吉祥寺(納経300円)
11:05 阿弥陀寺
11:30 前神寺(納経300円)
12:45 JR伊予西条駅
13:29 同発
      ラーメンビール(830円)
      岡山(カツサンド380円)
      缶コーヒー120円
21:40名古屋着

◆歩行距離
・ 6.0キロ 栄屋旅館-香園寺
・ 1.5キロ 香園寺(61番)-宝寿寺
・ 1.5キロ 宝寿寺(62番)-吉祥寺
・ 3.5キロ 吉祥寺(63番)-前神寺
・ 4.0キロ 前神寺(64番)-JR伊予西条
(合計)16.5キロ

 【小松近辺から高縄半島(四国西北のこぶ)の山を望む、麦の緑が美しい、が、花粉か?黄砂か?排気ガスか?PM2.5か?急に花粉症発症、これにより戦意喪失、帰還決定】

 【香園寺本堂はコンサートホールの様だ、内部は観客席(もとい参拝者席)多数】

 【宝寿寺で団体遍路と遭遇、納経帳への記帳に時間がかかるかもと心配したが、先行して記帳してくれた】

 【吉祥寺でも同じ団体と遭遇】

 【立派な石鎚神社、花粉症で戦意喪失、帰還の時間の関係で写真だけ撮った】

 【前神寺本堂、以前は石鎚神社の場所に有ったらしい、要するに昔は前神寺と石鎚神社は同一のものだったらしいが明治の神仏分離で廃寺となったらしい、その後、神社の隣に復興したようだ】


【JR伊予西条の3番ホーム、向こうが観音寺行き、手前が松山行き、同じホームに反対方向の列車が同居、うっかり反対側に乗ったら大問題だ】

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