2017年12月11日月曜日

九州5・天ケ瀬温泉(2017.12.11)

昨夜の宿はすごい宿だった。今まで泊まったすごい宿ランキングの第3位に認定したい。ちなみに1位と2位は部屋の中でテントを張った。年季の入った川沿いの鉄筋三階建。エレベーター故障、空調故障、唯一の暖房器具のファンヒーターの灯油も夜8時ごろ無くなった。宿の従業員はオーナーとおぼしきバアチャンとジイチャン。その二人とも自宅に帰ったのか姿が見えない。

当然、客も私一人。玖珠川に面した広い窓から冷気が迫る。夜具も山小屋レベルの得たいの知れないものが敷いてあるが、当然 シーツはない。あまりの寒さに持参の装備をすべて着込み、比較的新しそうな薄い布団にくるまった。そのとき発見。その布団には「しまむら」の1980円の値札が着いていた。

宿に着いたとき温泉に入ったけど、温泉は良かった。熱い湯が大量に湯船から溢れている。しかし、夜中に寒いからといって人気のない廃墟的コンクリート宿で裸になる気にはなかなかなれない。ただ、テレビだけは新しくて良く見えた。でも人気のない廃墟の中で煌々と明るく光るテレビを見ていると「ポルターガイスト」などと言う言葉が浮かんでくる。お土産用に買った球磨焼酎の力を借りてなんとか熟睡。

恐怖の一夜も明けて、前日、帰る時は勝手に帰って良いと聞いていたので玄関を出ようとしたらバアチャン登場。お茶を飲め飲めとしきりに進める。温かいものが飲みたかったのでしばし待つ。お椀と、お茶、白いヨーグルト風、鳥飯パックがお盆の上にのっている。

せめてものサービスと考えているようだ。温かいお茶を一口飲んでからお椀の蓋を開ける。良く煮込まれた具だくさん味噌汁的飲み物。私が自宅で作る豚汁の三日目といったところか。煮崩れた里芋らしきものが見える。「寝起き直後で食欲が無い」とごまかし、白いヨーグルト的カップを開いた。ラベルも貼られてないのでなにかわからないけどチーズ風味のヨーグルトケーキらしい。それをなんとか完食。「鳥飯パックは電車にのってから頂く」となんとか解放された。

よくよく見れば、その鳥飯パックの黒くすすけた賞味期限は遥か以前のものだった。今、大分行のJRの中でこれを書いているが完食したチーズ風味ヨーグルトケーキが本当にヨーグルトケーキであったのか?あるいは賞味期限が遥かすぎたプリンだったら、、、怖い。

宿を出るとみぞれ的雨。この時期の九州って以外と気候が厳しい。北部、西部そして山には雪が降る。これから向かう大分方面の好天を願いJRに乗る。行き先をいろいろ考えたけど豊後竹田へ行くことにした。本当は熊本から豊肥線で別府へ出たかったんだけど先の地震で豊肥線は不通。やむを得ず久大線で大回り。その結果、豊後竹田はルートから外れてしまった。

豊後竹田には荒城の月で有名な岡城址がある。訪れた岡城址は明るく広い尾根の上に連なる城跡だった。荒城の月のイメージとは若干異なる整備された城郭公園となっていた。個人的な好みとしては人吉城址の二の丸の方が私は好きだ。豊後竹田を三時間ほど徘徊し、大分から別府にもどってサンフラワーに乗った。

◆行動記録他
  • 大分まで特急930円
  • 豊後竹田に行く1290円
  • 丸福鳥南蛮定食720円(美味い)
  • 15:17 豊後竹田発
  • 豊後竹田ー大分1290円
  • サンフラワー復路(別府ー大阪南港)180円
  • ビールつまみ370円
  • ビールつまみ310円

【天ケ瀬温泉駅。あまりの寒さに天ケ瀬の写真はこれのみ。】

【豊後竹田で鳥南蛮定食を食べる】

【岡城址駐車場から石垣が見える】

【本丸下の滝廉太郎像の後ろに九重連山が見える。反対側には祖母山も見える。その間に阿蘇も見えるらしいけど阿蘇は雲の中。】

【豊後竹田駅の裏に滝がある。ちょいと異様な景観だ。】

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