2018年8月3日金曜日

魚津・たてもん祭り(2018.8.3)

昔からいつも東北に対して憧れのようなものがあった。退職したら山、温泉、春の桜、夏の花火そして祭りなんぞを時間を気にせず見て回りたいと思っていた。そして退職後10年ほど東北を巡ってみた。そんな気分は団塊の世代共通の意識かもしれない。最近は大手旅行社のツアーや豪華客船のクルーズツアーなんぞにもよく出会う。

しかし、東北まで足を延ばさなくても北陸にも興味深いものは多い。特に最近、富山が気になっている私はとりあえず、魚津のたてもん祭りに出かけてみた。初めて見たその「たてもん祭り」はとても良かった。連日の酷暑にもかかわらず、陽が落ちた後の魚津の町には心地いい風が吹いていた。特に会場となる諏訪神社は魚津の海岸に面しており、適度な人出の中、適度な明るさと暗さの提灯の明かりが美しかった。

たてもん祭りを見たこともない私は、提灯を灯した山車的な物が町中を引き回されるのか?などと勝手にイメージしていたけど、実際は諏訪神社境内およびその近辺で祭りは行われていた。海岸べりの堤防に腰を下ろし、夜の暗さを照らす「たてもん」の明かりを見るのはしみじみ心穏やかな気分になる。数年前に見た新潟・村上の「七夕」でも同じような気分を味わった。最近流行りのメジャーな東北の夏祭りにはすでに無くなってしまった風情が北陸の祭りにはまだ色濃く残っている。福井、石川、富山、新潟は東北に負けないぐらい渋くて面白い地域だということのしみじみ感じている。

【陽が落ちると諏訪神社の前に「たてもん」が集まる。】

【各町ごとに全部で7基。8時頃から11時ごろまでくじ引きで奉納の順番が決まるらしい。】

【諏訪神社境内での奉納のメインイベントが回転奉納。町内ごとに回転の技量を競っている感じ。回転する綱につかまりアクロバティックな技を決める猛者もいる。年寄りには無理。】

【大きさは若干の違いはあるものの16m以上あるらしい。夜空に浮かび上がる蝋燭の明るさと背後の闇の暗さが美しい。】

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