2019年4月13日土曜日

野沢温泉(2019.4.13)

昨日までの二日間は雨こそ会わなかったが、曇りがちの不安定な天気だった。三日目の今日は雲一つない日本晴れ。空気も澄んで宿の玄関からは八海山、中の岳そして右側奥に巻機山が白く見える。少し遅い北信濃と南東北の桜を見るつもりだったけど、雪にまみれた行動をしている。でも青空に輝く雪山を見るのは良いものだ。宿のオヤジに近辺の桜の開花状況を聞くも、今年は4月初めに大雪が降って桜が遅いと言うことだ。

けっきょくテレビで見た上越高田の桜を見に行くことにした。テレビのニュースになるほどのところなので現場は大混雑。駐車場もかなり離れた上越市役所。そこからシャトルバスで現場に向かう。そんな大混雑の花見は私の性に合うわけもなく、早々に撤退。

新井の有名なとん汁屋でとん汁定食を食べ 、本日の宿の野沢温泉へ向かう。途中で飯山の菜の花公園へ寄ってみた。菜の花はまだ咲いていないけど、広々と続く菜の花畑の彼方に真っ白な妙高が見える。眼下には水量豊かな千曲川。「満開だけど大混雑の高田公園」より「花は咲いてないけど人の少ない菜の花公園」の方が私は好きだ。菜の花公園のベストシーズンは五月の連休。その時期にできれば再出撃したいと思っている。

4時頃、野沢温泉の宿に入った。早速、外湯に出撃。野沢温泉もインバウンド的な人が多い感じでなんとなく落ち着かない。スキー場から湯治場までインバウンドが進出してきているようだ。今後、日本の産業の中核に観光産業を期待する向きも在るようだけど、社会はどうなって行くのだろうか?観光大国のフランス、スペインやスイスの人々は観光客をどう思っているのだろうか?疑問は次々とわいてくる。少なくとも私にとっては昔の温泉場が懐かしい。

【朝、宿の玄関から見た八海山、中の岳。右手奥が巻機山】

【高田公園では梯子乗りを見学。寅さん映画のワンシーン】

【高田公園の桜。手前は蓮、奥は妙高、火打】

【想像以上に広い菜の花公園】

【野沢の麻釜は変わらない。温泉の湯の暑さも変わらない】


2019年4月12日金曜日

妙義神社(2019.4.12)

昨夜は早く寝た。したがって早朝に目が覚めた。ボーッとした頭を熱めの草津の湯でシャッキリさて隣のコンビニに朝食を買いに出た。花見に来たのに草津の朝はまだ冬だ。道は凍りついている。

関東の桜はほぼ見頃を過ぎているとの情報に北上してきたけど、大雪を目にして南下することにした。以前から気になっていた妙義神社へ向かってみた。近くには桜の里という花見の名所もあるらしい。初めて訪れた妙義神社は不思議なところだ。背後の岩峰群が不気味だ。その中腹に白い「大」の字が見える。その「大」のバランスも悪い。

道の駅の駐車場に高齢者の登山グループ発見。この山に登るルートはどんなものか聞いてみた。彼らはザックからヘルメットとハーネスを全員装着。どうやら高齢クライマー集団らしい。最近は高齢登山者の過激化がすすんでいるのかな。

山頂を目指すにはけっこう危険な箇所もあるらしいが中間道と呼ばれるハイキングコースもあるようだ。どちらにしても関東平野の端にあり広い関東平野を一望するコースは展望がよさそうだ。右手遠くに見えるのは赤城山のようだがさだ定かでない。

その後、富岡製糸場に回り、土合駅と谷川岳ロープウェイを覗いて六日町温泉の宿についた。土合駅は上越線の下りホームが地下深くにあり長い階段で有名な駅だ。今のように車が一般化する前には国鉄を降りた若い登山者が岩場に一番に取り付くためこの階段を競って駆けあがったと聞く。何か良い話だね。

この日の宿は古いスキー宿のようだけどかけ流しの天然温泉が素晴らしかった。草津、六日町と二日続けて良い温泉に当たって嬉しかった。

◆行動記録
・7:00行動開始
・8:40妙義神社
・宿泊:六日町温泉ひいらぎ荘

【妙義神社の背後の岩山は「日本三大奇景」の一つらしい、あと二つは?】

【妙義神社の灯篭、古い】

【本殿は東照宮的?江戸時代の建築は関西とは違う】

【桜の里の背後にも奇岩】

【富岡製糸場の建物は木造レンガ張り。レンガ建築を想像していたけど、舞鶴の赤レンガ建築と比べると痛みが激しい】

【内部は明るい。開設当時は電気が無くて昼間だけの作業と聞いて納得】

【上越線土合駅。下りホームへの階段を覗いてみたけど、先の見えない一直線の階段が不気味だった】

2019年4月11日木曜日

草津温泉(2019.4.11)

4月も中旬に入った。名古屋の桜も終わりかけている。この花見の季節後半戦は北信濃から東北方面の桜を見に行く事が多いのだが、今年は開花が遅いようだ。桜の開花は不思議だ。東京はすでに終わっているけど、滋賀はなかなか開花情報は得られなかった。でも先日、三井寺を訪れて見れば満開だった。

と言うわけで、この情報化時代にも関わらず、桜の正確な見頃情報は遠くからは得られない。だったら「とりあえず出掛けてみるか?」と草津のワンデイ美津木に予約を入れた。グーグルマップに行き先をセットし何も考えず北上。岡谷で高速を降りて下道で和田峠を越えた。和田峠は季節外れの大雪。その先、グーグルマップは湯の丸高原を目指している。何も考えずそのまま進むと一面の雪になった。花見に来たつもりだったけどスキードライブとなってしまった。たどりついた草津温泉も雪の中。花見かスキーか分からなくなったけど草津の湯は良かった。

久しぶりにに草津に来てみて宿のお兄ちゃんと話す時「最近は皆さん譲り合うより権利の主張が多く、入浴に関するトラブルが多い」とぼやく。かって、日本人は人の心をおもんぱかり「お互い様」の文化で折り合いをつけてきた。昨今のグローバル化は「言わなければわからない」文化。忖度などと言うことは無縁だ。昨今、悪く報道される忖度は日本人の根本的な文化で悪いことではない。問題なのは忖度される側の政治家の品性の低さが問題なのだ。忖度される側の人間はその事の重大性を理解し自身の振る舞いを常にクリティカルに見つめなければならない。それが理性だ。いまの政治家にそれを求めるのは無理だろうなあ、、、、。

などと問題はあらぬ方向に向かってしまうけど、草津の湯のチョイと肌への刺激は心地いいなあ・・・。

・宿泊:草津温泉ワンデイ美津木

【和田峠は完全に冬】

【草津の共同浴場は相変わらず良い雰囲気だ】

2019年4月9日火曜日

琵琶湖疎水(2019.4.9)

大津から京都へ向かうときJRでも車でもトンネルをなんとなく潜って過ぎてしまう。旧東海道も通っているし、歴史的にも重要な場所だと思うのだけどイメージは弱い。地図を眺めて蝉丸神社、逢坂山などを頭に大津から京都まで歩いてみた。

大津駅の観光案内所で歩くルートを相談。その結果、琵琶湖疎水に絡みつつ小関越えという旧東海道の間道と言うべきルートに決定。蝉丸神社、逢坂山には寄れないけれど疎水沿いの桜が見頃のようだ。

先日、三井寺を訪れた時、桜の木が多かった。咲いたら綺麗だろうなあ、と思っていた。JR大津駅から歩き出し、とりあえず三井寺に向かう。先日、時間切れで三井寺本堂に上がれなかったので入りたかったけど、京都まで歩くつもりなので時間短縮で三井寺内部はパス。

疎水に絡みつつ歩き始めるも、疎水はすぐにトンネルで消えた。小関越えは歩きやすい道だけど、久々の歩きで一汗かいた。峠を越えて疎水と再会。その辺りが一番桜が綺麗だった。山科のチョイと手前になるので観光客も少なくて良い感じで。この琵琶湖疎水の道は歩きやすく桜も美しくて謂い散歩コースだ。

琵琶湖側から蹴上まで疎水に絡んで歩いてみて明治の人々の見識の素晴らしさを再認識した。力任せのアメリカ的プロジェクトとは異なり、自然と調和した穏やかな出来映えが美しい。蹴上船溜と南禅寺船溜の間で水力発電したり、インクラインを敷設したり、その行く末を観光名所にしてしまうなんて、すばらしい。まさにこれが日本人の知恵だよね。

◆行動記録
・8:14 JR金山発(行き先は大垣駅だけどそのまま米原へ向かう。この場合、前に乗るべし。後方四両は大垣駅で切り離される。18切符利用期間は大垣米原間が非常に込み合う。)
・11:00 JR大津(10:30到着予定なるも寝過ごし京都で折り返す)
・11:15 観光案内で情報収集後歩き出す
・12:00 三井寺
・14:00 安祥寺と天智天皇陵間のベンチで大休止
・15:00 蹴上船溜
・17:00 JR京都駅(イタ飯屋の営業開始は17:30)
・17:16 JR京都駅発
・19:05 JR米原発

【琵琶湖川の疎水ゲート】

【三井寺方面へ真っすぐ進む】

【疎水は三井寺観音堂の下をトンネルで越える】

【三井寺も満開、観光客多し】

【一山越えて疎水と再会】

【疎水脇には菜の花も】

【水がきれいなので花筏も美しい】

【インクライン辺りは桜の名所】

【観光客多し】

2019年4月5日金曜日

水戸野の桜(2019.4.5)

今年も水戸野の桜が咲いた。ここ数年で一番早い満開かもしれない。毎年の恒例行事だけど見るとホッとする。桜は青空が似合うね。




2019年4月4日木曜日

スウェーデントーチ(2019.4.4)

丸太を縦に建てて直接火をつけて焚火をすることが可能らしい。名前はスウェーデントーチ。話には聞いていたけど、丸太があったのでやってみた。事前にネットで調べてみると、多数の動画を見ることができた。動画ではうまくいっていたけど、半信半疑でとりあえず丸太にチェーンソウで十文字の切り込みを入れた。しかし、これが意外と難しい。

丸太を輪切りにしたことはあるけど、立てて縦方向に刃を入れるのは初めての経験だ。しかも、チェーンソウの刃の切れ味が悪い。添え木を当てて釘でマルタを固定して何とか十文字に刃を入れた。

次の困難は着火だ。丸太の中心部の切り込み中央の下部に着火せねばならない。割り箸に麻ひもを巻き付け、灯油をしみこませ火をつけ十文字の真ん中に差し込むことで課題クリア。ここまでやると後は思いの外うまくいった。丸太は内側から燃え続け、直径20センチほどの丸太は3時間程度で燃え尽きた。これは使える。今後は薪ストーブでは躊躇する松の丸太もこの方法で燃料にしたい。

【切込中央下部の火種は空気が供給され、温度も下がらないので意外と消えない】

【まさにトーチだ】

【ダッチオーブンも直接乗せることもできる】

【崩れそうになった時、横のU字溝で覆ってみた。これなら強風下でも焚火ができる】

【この季節最大の農作業も完了。これでのんびり焚火を楽しめる】

2019年4月2日火曜日

高校野球(2019.4.2)

最近、今まで経験したことがないことを経験してみたいと感じることが多い。その一つが甲子園球場で高校野球を現場で味わうこと。某有名作詞家や巷の人々の高校野球礼賛がイマイチピンとこないし、高野連や主催新聞社など取り巻く大人の思惑が先に鼻につく。同じような感覚が五輪にもあって、来年の東京五輪も純粋に楽しめそうもない。

前回の東京五輪は純粋に楽しめた。その時、私は高校生だった。年を重ねそんな純粋な心根が汚れてしまったのか。そんな性格を素直な性格に直したい。などとメンドクサイことを考えつつ早起きしてJRに乗った。目的の甲子園球場は50年以上前に行ったことがあるけどほとんど記憶がない。その時は野球ではなくて競輪を見に行った。大人と言うよりまだ子供の分際で野球ではなくて競輪だった私は世の中をチョイと斜に見ていたのかもしれない。

JR大阪駅から阪神電車に乗った。甲子園同様、阪神電車も全く記憶がない。50年以上前の大阪駅周辺は、終戦直後の気配をまだ少し残していた。試合開始2時間前の阪神電車はほとんど高校野球観戦の人で大混雑。甲子園球場の周辺も大混雑。いろいろな行列が出来ている。初めての高校野球観戦なのでチケットの買い方も列の並び方もわからない。しかし、係員は親切だった。行列も皆さん並び慣れているせいか落ち着いている。

今回、特に興味があったのは習志野のブラスバンドの「美爆音」。習志野と東邦の試合を見たいと思っていた。現場で組み合わせをを初めて知ったけど第一試合習志野、第二試合東邦でともに一塁側。したがって一塁側のアルプス席の列に並ぶ。テレビなどで「アルプス席」と言う言葉はよく聞くけど、アルプス席が何かは解らない。初めて入ったアルプス席は内野席と外野席の間。昔のナゴヤ球場では内外野席と言っていたような記憶があるけど、なぜアルプス席というのかは解らなかった。

ノンビリ列に並び初めてのアルプス席に腰を下ろした。観客の入りは八分程度。いちばん好ましい混雑具合だ。座った席は習志野高校応援団ブラスバンドの右後方。周囲は千葉から遠征してきた習志野高校関係者のど真ん中。習志野高校とは縁もゆかりもない私だけど、「名古屋から来たけど、決勝は習志野と東邦で戦いたい」との殺し文句で完全に習志野応援団の一員に入れてもらうことができた。そんな熱狂的な応援体験は昭和49年の中日ドラゴンズリーグ優勝以来だったので、とても楽しい野球観戦だった。ちなみに習志野高校は逆転勝ち、応援席はハイタッチと握手の嵐。後ろの席のオッチャンは勝利した時涙をぬぐっていた。

その後、第二試合は東邦高校の順当勝ち。周囲の人との特段の交流もなくて少し物足りなかった。結論としては、高校野球は応援団の一員になることが肝要だ。応援団にならなくても青空の下、雲が流れ空気が流れ、そして緑の芝生と整えられた黒い土のグランドで見る野球は素晴らしい。昨今のドーム球場には無い雰囲気だ。次は夏の大会にも来たいけど、暑いだろうなあ・・・。

話変わって、新しい元号が「令和」に決まった。なかなか良い感じで私も気に入っている。予想もしなかった元号で学者の方々の見識を再認識した。だけどどこぞの偉い政治家がこの元号について「美しい日本の文化、自然とそれにまつわる日本人の心情」について講釈している。でも、ご自身の行状を思うに「よく言うよ」って感じ。素晴らしい元号の解説をすればするほど「令和」が汚れて行く。

◆行動記録
5:47 勝川発
9:00 大阪
9:14 阪神電車
9:30 甲子園(アルプス席800円、外野席は無料)

【甲子園のチケット購入の列】

【甲子園球場はなかなか渋い】

【芝生が美しい。ビールの売り子も可愛い。ちょっと寒かったのでビールは止めて焼酎のお湯割り。三杯飲んだらちょいと酔った。】

【年のせいか若者がまぶしい。良いねえ・・・。】