2012年10月11日木曜日

七倉山荘(2012.10.11)


新聞では、涸沢、室堂などの「紅葉真っ盛り」の記事が踊ってる。標高2000M以上では今年の紅葉は良いらしい。「行かねばならぬ」と出撃。しかし、時間は二日間しかない。行先を迷いつつ、蝶が岳あたりを目指してとりあえず出発。

蝶が岳登山口の三股到着は午後2時半。一日目は車中泊なので明るいうちに着けばいい。そして二日目、早朝発の日帰りピストン、そして、その日のうちに帰宅のちょいとハードな計画だ。

到着時、天気は快晴。三股駐車場からは常念岳のピークが美しい、と、思ったけど、蝶も常念も登ったことが無いので、そのピークが常念かどうかはよく分からない。

しかし、出発時からと、腰が痛む。ナントカなるのではと、とりあえず三股までは来たものの、腰の痛みは治まらない。腰痛には安静が良いのか?運動が良いのか?よく分からない。ハードな登山に不安が高まる。いろいろ迷った上、結局、蝶が岳は断念。間違いなく良いと思われる、「温泉湯治」に方向転換。素晴らしく柔軟なアイディアに満足しつつも、単に安易に流されているとも言えなくもない。

三股から大町方面にちょいと進み、高瀬ダム下の七倉登山口へ向かう。その七倉登山口には温泉付きの山小屋があったはず。今夜は七倉登山口で車中泊し、翌日、湯俣温泉まで日帰りピストンの計画に変更。七倉から湯俣温泉までは距離こそ18キロと長いものの、標高差は400Mと、ほとんど平坦なコース。これなら、腰に負担も無いだろう。

七倉登山口の駐車場には車が数台。記憶にあった温泉付き山小屋「七倉山荘」は以前と同じ雰囲気で立っていた。入浴料金600円。ちょいと高くなったのでは?と、思いつつも料金を払って入浴。その温泉が素晴らしかった。新しくピカピカの浴槽、洗い場。浴槽には自由に調整可能な温泉のバルブが引き込まれ、潤沢な湯に溢れている。その内湯から、同じ間口で外には露天風呂。そこにも温泉が溢れている。

しかも、入浴客は私一人の貸切状態。外の紅葉の状況はちょいと早かったけど、素晴らしい温泉を楽しむことが出来た。腰の痛みも良くなって気分で風呂から上がり、宿のオヤジさんに話を聞く。聞けば、ここ一年で経営者が変わり、外観はそのままで、風呂、内装をすべて改装したとの話。宿泊料金を聞くと、1泊2食なら8000円からとか。来年になって、改装が終了したら、もう少し料金を上げる予定だとも言っていた。こりゃ年内に泊まってみたいものだと、思っているが、どうなることやら・・・。

◆行動記録時、
09:30 給油
11:30 道の駅大桑(木楽舎)

13:30 安曇マックスバリュー
      (食料調達 2379円)
14:30 三俣駐車場(197キロ)
16:10 七倉
17:10 入浴あがる
18:00 暗くなる・食事
      (モツ鍋、大雪渓、、)
19;00 就寝

 【三股登山口駐車場から望む常念岳かな?】

 【七倉山荘】




2012年10月5日金曜日

中山道[大井>大湫](2012.10.5)


10月になった。良い天気が続く。秋ののんびりハイキングも良かろうと、中山道を歩いてみた。JRで恵那まで行き、大井宿から大湫宿を歩くことにした。恵那はJR、国道19号、中央高速等で通過すること数知れず。しかし、街に足を踏み入れたのは今回が初めてだ。

駅の観光案内所で中山道ウオークマップをゲット。立派なマップだ。そのマップ片手に大井宿本陣を目指す。歩き始めると街には中山道の案内標識があふれている。マップ無しでも歩けそうだ。その案内標識の多さは大湫宿へ着くまで続き、地域観光的町おこしに中山道がかなり貢献している気配。

本陣のチョイ手前、「入場無料」「ご自由にお入りください」との案内の有る施設発見。基本的に「無料」に弱い私としては、迷わず入場。外観はパッとしない建物だったけど、内部は太い梁の立派な古民家。案内のオジサンから説明を聞くと、そこはただならぬ施設だった。本陣ではないけれど、昔からの旅籠で明治天皇も泊まったとか。名前も「行在所(あんざいしょ)」と言う。その建物を修復し、ボランティアが管理している。古い旅籠の各部屋や、明治天皇が入ったかもしてない、風呂やトイレも見物できて、興味深かった。帰り際「胸にでも忍ばせてください」と匂い袋のお土産も頂き、恐縮してしまった。

ハイキング開始早々、気分良好。天気も良好。案内標識も多く迷う心配も無い。恵那の町を名古屋方面に戻るようにブラブラ歩き、中央線の踏切を越えると、田んぼの中ののどかなハイキング的コースとなる。「是より十三峠」の立派な石の標識を越えると、樹林の中の登りとなる。十三峠とはそんな名前の峠があるのではなくて、小さな峠が連続する難路と言うことで、名づけられた所らしい。頻繁に現れる説明版には、「碓氷峠」「和田峠」と並ぶ、中山道三大難所との説明も有る。でも、そんな難所の雰囲気はなくて、明るい尾根の道だ。その道脇には、古い石仏とか「なんとか茶屋跡」とかの遺物が多数。なかなか楽しいコースだった。

5時間ほどのんびり歩き、午後3時半頃大湫着。中山道はここから細久手宿に続いているが、細久手まで行くと時間が切れる。「今日のところはこれくらいにしといたらー」と池野めだか風につぶやきつつ、JR釜戸駅まで歩き帰ることにした。春日井に着くころ周囲は暗くなっていた。秋の陽はつるべ落としだね。(2012.10.5)

◆行動記録
 9:53 JR春日井発
      (恵那まで950円)
10:35 恵那
11:50 西行硯水公園
12:10 西行塚
      恵那山、中アが見える
12:50 姫御殿
13:30 紅坂一里塚
14:30 大久後
14:50 権現山一里塚
15:30 大湫 タバコ410 お茶150
17:00 釜戸 お茶150
17:17 釜戸発
      (春日井まで650円)

 【行在所の床の間】

 【明治天皇が使ったかもしれないトイレ】

 【行在所の裏にある古い土蔵】
【崩れかけてはいるものの漆喰の白さが美しい】

 【ここから山道に入る】

 【西行塚の裏の展望台から恵那山を望む】

 【途中、稲と蕎麦のコントラストが美しい】

 【大湫宿、神明神社の大杉】
【屋久島・縄文杉に匹敵、というのは言い過ぎかも知れないけど】
【ほんとに大きい】

大湫宿高札
【つぶさに読むと面白い】

2012年9月29日土曜日

御岳(2012.9.28-29)


●9月28日(金)
台風が近づいている。「大型で強い台風」らしい。しかし、ここ数日は晴天。明日の午前中はもつだろうと、出発。登山口の田の原駐車場で前泊し、超早立ちでご来光を楽しみつつお昼前には下山する計画。

午後1時半ごろ出発して、田の原着は夕方5時。下道をトロトロ走って3時間半。御岳は近いね。到着したとき、対面の中央アルプスの稜線には雲がかかり、御岳山頂もガスの中だったけど、陽が沈むころガスも晴れた。

「七笑」をチビチビやっていたら暗くなる。途中のコンビニで購入した「野菜たっぷりチャンポン麺」を車の中で作る。折りしもその夜は満月だった。明るい夜だ。車内での調理にもヘッドライト不要だった。月の光の明るさを再認識。

明日の超早立ちに向けて8時ごろには就寝。しかし、慣れない早寝に深夜11時ごろ目が覚めた。月明かりで明るい車内で、シュラフに潜り込みウトウトしつつ、持参した携帯ラジオから聞く深夜放送「ジェットストリーム」はまっこと味わい深いものでした。(車中泊33泊目)

◆行動記録(28日)
13:25 給油
15:30 須原(93キロ)
      食料調達(1902円)
17:00 田の原着(149キロ)

●9月29日(土)
車の外が騒がしい。時間は深夜3時。山頂でご来光を拝みたい方々の出発だ。私はそんな高い所でのご来光にはこだわらないので、ウトウトしつつ起床の準備。コーヒーを沸かし、フランスパンと海外旅行のお土産に貰ったトリュフとポルチーニのペーストの朝食。しかし、トリュフもポルチーニも食べたことが無いので、そのが美味しいのか?不味いのか?評価できないのが悲しかった。その後、デザートとして食べた饅頭2個。これは美味しかった。

4時半、満月は落ち、完全な暗闇の中ヘッドライトの明かりを頼りに出発。鳥居をくぐり、時折現れる宗教的な施設の間を一人で歩くのは、ちょいと怖い。さらにヘッドライトで照らす足元は、微妙な凹凸が見えないために頻繁にバランスが崩れる。

30分ほど歩き、振り返ると中央アルプスの稜線の背後は少し赤くなってくる。どこか展望のあるところで日の出を待とうと、さらに歩き続ける。そのうちに適当な場所発見。ザックをおろし、タバコに火をつける。中央アルプスの稜線はさらにハッキリしてくる。その左側には、甲斐駒のピラミッドも見て取れる。ご来光を前に、周囲も明るくなってきた。

空はさらに明るくなる。中央アルプスとの間の木曽谷は雲海に覆われている。東の雲が茜色に輝いている。とても幻想的な光景だ。そのうちに甲斐駒のさらに左がわにかすかな黄色い光の帯が垂直に見える。そこが日の出の場所だろうと注意しているうちに、小さな光が現れた。それが見る見るうちに大きくなり、直視できないほどの鮮やかな光の玉が現れた。ご来光だ。これ以上、その光を見続けると、日食の時、話題になった「日食網膜症(だっけ)」になるに違いない。

カメラ(バカチョンだけど)のシャッターを10回程度押す時間(多分2~3分のうち)に、太陽は普通の太陽に戻った。その光は暖かかった。

その後、すぐに森林限界を越え、中央アルプスを背にひたすら登る。登るにつれて、南アルプスの山々が見えてくる。さらに登ると塩見岳の横に富士山が見える。森林限界を超えると風が強くなる。想像以上の寒さだ。冬用のダクロンのジャケットを着ているものの、その上にカッパも羽織る。しかし、手がかじかむ。手袋を持ってこなかったのを後悔した。

王滝頂上を越えると風がさらに強くなる。寒さに加え、息が上がる。ちょっと歩くだけで、苦しくなる。最近は東北などの遠くの山に目がいっていて、ここ10年近く、3000m以上の高所へ登っていない。高度順化に問題があるのかもしれない。でも、単なる「老化」の可能性も大。

剣が峰に着いた。ここまで来ると、北アルプス南部が見える。手前には乗鞍、穂高の吊尾根、その左に槍の穂先。剣が峰の社の脇をすり抜けるように、お鉢巡りコースへ入る。地獄谷を左に見てお鉢巡りのピークへ出る。ここまで来ると眼下に継母岳が見える。以前は一般コースがあったのだか、現在は荒れてコースは閉ざされている。遠くに見えるのは白山だ。今まで気にしてなかったけど、御岳は「本州の山の展望台」かもしれない。その後、二の池経由で王滝頂上へ戻り、下山する。下るにしたがい、富士山の頂上は傘雲に覆われてきた。

今回の御岳は若い人が多い。NHK-BSで百名山として紹介されたり、地上波で放映された「岳」の小栗旬がカッコ良かった訳では無かろうが、下山中すれ違う山ガール、山ボーイは爽やかな衣装に身を包んでいる。

特に昨今の「山ガール」は街で見るより数段カワイク見えるのはなぜだろう?そんな山ガールとすれ違うとき、何か嬉しい気持ちになるのはなぜだろう?そして、その後から連れの「山ボーイ」が現れると、ちょっとがっかりするのはなぜだろう?

などと、格調の高いテーマに思いを巡らせつつ、お昼チョイすぎに駐車場着。そのころから登り始める家族連れも多い。それらは多分、王滝頂上までが限界だろうと思う。でも、このコースは時間が切れたら戻れば良い。さらに、1時間も登れば展望が得られるお手軽コースだ。そんな家族連れの中で三才ぐらいの子供もいた。我家の孫は登れるだろうか?と、現実を考えてしまう私です。

帰宅後、最近の「山ボーイ」のこざっぱりした衣装に触発されて、20年近く着続けている愛用のダクロンジャケットを洗濯機に放り込んだ。洗濯後のジャケットは一皮剥けた感じで、色が違って見えた。なんせ20年間洗濯してなかったジャケットです。いや、1回ぐらいは洗濯したかもしれない。


◆行動記録(29日)

 3:00 起床
 4:35 行動開始
 5:20 ご来光を待つ
 5:40 ご来光
 6:00 金剛童子
 6:10 八合目石室
 6:30 富士見石
 7:00 九合目
 7:35 王滝頂上
 8:20 剣が峰
 9:35 二の池
10:15 王滝頂上
11:38 八合目石室
12:15 遥拝所
12:40 遊歩道
12:50 下山

【暗闇の中で突然現れる。肝試し的お堂】 

 【木曽駒の稜線が赤くなってきた】

 【中央アルプスの左に甲斐駒のピラミッド】
【木曽谷は雲海の下】

 【垂直の光の帯びが見えた】

 【光の帯の下に小さな光の点が・・・】

 【小さな光の点はグングン力が増す】

 【あっと言う間に普通の太陽になる】

 【八合目のチョイ上から王滝頂上小屋が見える】
【王滝頂上小屋は下から見ると要塞のように見える】

 【王滝頂上を越え、剣が峰を望む】
【風が強い。寒い】

 【富士山が見える】


 【剣が峰から二の池を見下ろす】
【遠景は乗鞍、さらに遠くに穂高の吊尾根、槍が見える】

 【お鉢巡りのピーク】
【人が立っている】

 【お鉢巡りの途中、継母岳を見下ろす】
【遠目にももろい岩肌が積みあがっている】

【二の池には雪が残っている】

2012年9月26日水曜日

鳩吹山(2012.9.26)


お彼岸も過ぎ、暑さは治まってきたものの天候が不安定。平地は晴天でも山には雲がかかる。そんな中、「明日は安定した晴天」との天気予報。それじゃ御岳にでも登ろうか、と、早寝早起きの日帰り計画。早めに酒を飲み夜9時に就寝。しかし、慣れない早寝になかなか寝付けない。チョイと眠っただけで深夜12時目が覚めた。そうなるともう眠れない。

こんな状態で4時間運転し山に登るのは辛い。それやこれやで深夜再度、ウイスキーなんぞチビチビやっているうちに明け方近くなってしまった。そして寝付いた。そうなると、出撃は不可能だ。結局、起床は朝10時。天気は絶好。こんな生活をしていてはイカン。どこか山に登って汗をかかねばナラヌ。

と、言う訳で、行先をイロイロ考えた結果、鳩吹山へ行くことにした。鳩吹山は犬山と可児の間にある300mチョイの低山だけど、アップダウンがあり、トレーニングには良い山だ。

久々の鳩吹山で登山口がよく分からない。前回登った時、大きな墓地の横から登った記憶を頼りに、国道41号を美濃加茂方面に向かう。帷子ICから下道に降り、それらしい方向を目指す。そして発見「真禅寺、鳩吹苑」の標識。その標識に導かれ無事登山口に到着。登山口はその広大な墓地の奥にある。登山者用駐車場も広い。その駐車場には平日にもかかわらず10台程度の車が止まってる。最近、団塊世代の引退により平日に行動する高齢者が目立つ。働いている若い方々には申し訳ない。

結局、登り始めたのは午後2時。まったく登山とはいえないような時間だが、日差しは強いものの気持ち良い風が吹きぬけ。道の脇には彼岸花が咲いている。この彼岸花って本当に律儀だ。カレンダーも見てないと思うけど、お彼岸になると必ず咲く。

最初、林道を少し歩き、西山登山口から階段状の登山道に入る。振り返れば広大な墓地が足元に広がる。歩き出して15分で大汗状態となる。どこの山に登っても大汗。これは体質なのか?飲みすぎなのか?

稜線にあがると奥美濃、飛騨、木曽の山が見える。途中には立派な休憩舎も完備。その中では、オッチャン、オバチャンが取り留めない話。聞くとは無しに聞いていると、話題は健康関係が多い。そんな中で面白い話を一つ。

「ふくらはぎは第二の心臓」だという話。人間の血液を体内に押し出すのが心臓。それが静脈を通って心臓に戻ってくる訳だけれど、心臓から最も遠いふくらはぎの静脈には血管自体に血液を心臓に戻す機能があるそうだ。その機能はふくらはぎの筋肉が健全でなければ正しく機能しないとか。そのためにも歩き、筋肉を鍛えるべきだとか。勉強になるなー・・・。

健康の話、病気の話、認知症に対する心構え、などなど、若い頃の山行では考えられなかった話題満載。それらの話題に何の抵抗も無く参加できる私です。

山頂からは御岳が良く見える。眼下には木曽川。素晴らしい展望だ。3時間程度の行動だったけど、足慣らしにはちょうど良い、気分のいい登山だった。帰りの車からは久々に見た美しい夕日を見た。明日も天気は良さそうだ。

◆行動記録
14:00 真禅寺駐車場
14:10 西山登山口
14:40 西山休憩舎
15:10 西山(両見山)
16:20 鳩吹山山頂
17:10 真禅寺下山
18:00 帰宅

 【登山口はこの墓地の奥】

 【駐車場は広い】

 【鳩吹山遊歩道として整備されている】

 【西山付近から鳩吹山山頂を望む】

 【鳩吹山山頂から御岳を望む】

【山頂直下の休憩舎】
【眼下には木曽川】

2012年9月22日土曜日

秋祭り2題


秋になった。お彼岸にもなった。でも昼間はまだ暑い。そんな中、加子母近辺で二つの秋祭りを見物。一つは加子母の水無神社、もう一つは付知の水無神社。両方とも飛騨一ノ宮の水無神社と関係が深いとか。水無神社はこの地方ではスイム神社と呼んでいる。水が無くてスイムと言うのもなんだけどねえ・・・・。

秋の一日、地元に伝わる伝統的な祭りを見るのは興味深い。改めて、日本って良いなー。(2012.9.22撮影)

◆加子母水無神社(2012.9.22)

 【奉納されるカラクリ人形】
【小さな獅子。獅子というよりマルチーズ】



 【飛騨の匠の流れを汲む山車】


【地元の古老が裃姿で集まってる】


◆付知水無神社(2012.9.22)

 【 付知地区の五つの神社が持ち回りで開催する】

 【本殿に相対する神楽殿(かな?)】
【ここでいろんな舞が奉納される】
【太い梁の立派な建物だ】

 【翁舞】
【文楽と能の合体した感じ。始めてみる形態だ】
【人形を使う人が翁だった】

【巫女の踊りも有る】







2012年9月21日金曜日

木曽方面登山口偵察


「暑さ寒さも彼岸まで」との言葉を噛みしめつつこの残暑を耐えてきた。台風も過ぎ去ったし、天気予報からも「移動性高気圧」なんて言葉が聞こえてくる。この夏は暑かった。山に登る気も起きなかった。さらにここ数年、山へ登る意欲も減退してきた。「これではイカン!」ここは一つ、初心に戻って、真面目に山に登ろう。行先は御岳。私がかって紅顔の美少年だったころ初めて触れた山らしい山だ。

前日、墓参りなんぞ早めに済ませ、御岳の正面玄関、王滝口・田の原へ向かう。翌朝、天気は良いはずなので車中泊で早めに就寝、超早立ちで途中ご来光を拝みつつ登る計画。久々の田の原はしっかりした駐車場、トイレが完備。正面に御岳のピークを望み、絶好の車中泊ポイントだ。

平日にもかかわらず、数台の車が止まっている。日没直前、下山してくるパーティーも多数。意外と若者が多い。昨今の山ガールブームに引っ張られ、山ボーイも増えている気配。一昔前の「山屋」との違いは、皆さんこざっぱりしている。衣装もカラフルだ。

秋の日没は早い。ワンカップを一杯空けたころ周囲は暗闇に包まれる。御岳山頂小屋の明かりが見える。空には満天の星だ。とここまでは順調だった。


明け方、車の屋根に当たる雨音が聞こえる。雨が降るなんてこれっぽっちも考えてなかったので、現実感はまるで無い。
そのうちに冷たいものが顔に当たる。なんと雨が降っている。少しだけあけていた車の窓から雨が振り込んでいる。「こりゃご来光は無理だ」と再度シュラフに潜り込む。

雨は明るくなるころあがったけど、一面のガス。何も見えない。さらにじっとり湿った空気に包まれる。今日の行動を迷いつつ、午前9時まで待ち、その時点で決定することとした。周囲は雨支度に身を包んで出発する人もいる。そして決定。登るのは止めた。天気が良くなければ楽しくない。

せっかく御岳くんだりまで出向いて来たので、中央アルプスの登山口なんぞ偵察しつつ帰ることにする。もう10年近く、この方面の山には登っていない。改めて感じたんだけど、御岳周辺はなかなかいいところだ。最近、わざわざ東北、北海道、四国、九州など遠いところへ目を向けてきたけど、こんな近場に十分に良いところがあることを再認識。ここは一つ、初心へも戻ったこととて、この地域を歩いてみたいと思っている。というわけで、以前登ったことがある中央アルプス方面の登山口を偵察することにした。(2012.9.20-21、車中泊32)

【登山口から御岳ピークを望む】

 【朝起きたらガスの中。トイレがうっすら見えるのみ】


◆こもれびの湯
田の原駐車場で隣の車のオッチャンから聞いた情報。田の原からチョイと下った、ナントカ休暇村の左側に温泉があるとのこと。とりあえず向かってみる。新しくてなかなか良さそうだ。でもまだ営業開始前だった。入口にある飲用の蛇口から温泉が出ている。飲んでみたら鉄分満載の鉱泉だった。次回、御岳を登った後に入ってみたい。営業時間は13:00~18:00




◆麦草岳登山口
正式には「駒ヶ岳上松Bコース」というらしい。数年前に麦草岳に登った時、良いコースと感じ、再度登ってみたいと思っていた。しかし、コースはかなり荒れているようだ。登山口手前の木曽駒荘も荒れた感じ。営業してるのか不明。木曽駒荘から先の道は車で入るのは苦しい感じ。麦草岳日帰りは苦しくなったかもしれない。




◆駒ケ岳上松Aコース
麦草登山口の途中で砂防公園・敬神の滝方面へ向かうとAコース登山口。こちらは整備されているようだ。登山口にある小屋も綺麗に整備されている。途中の工事規制のオッチャン情報によると、中津川の某高校が毎年登っているとか、整備しているとか・・・。「五合目まで遠足で登る」との伝言板の記述もあった。両コースともR19から曲がる目印は小野の滝交差点(信号有り)。その先はいたるところに標識がある。





◆越百山登山口
最近は空木岳へ登るルートにもなっているらしい。登山口には広い駐車場も整備され、多くの車が止まっていた。越百山から南駒、空木、木曽殿越を経由しての周回コースは楽しそうだ。以前、その途中の擂鉢窪避難小屋に泊まったことがあったけど、その小屋の今の状況は不明。その擂鉢窪は良いところだったなー・・・。でも、水が無いので、最近は水を運ぶ体力が心配だ。R19から曲がるときの目印は伊奈川の直前(名古屋から見て)の信号を右折。伊奈川ダムをちょい越えたところ。





◆行動記録
・9/20
13:30 春日井で給油
14:15 瑞浪
16:00 須原
      コンビニ(食料調達:2085円)
17:20 田の原着
      夕食後車中泊

・9/21
 5:30 雨が降ってる
 9:00 明るくなる
 9:30 撤退決定
11:30 道の駅 三岳
      (みたけあんころ餅・五目いなり:400円)
11:45 寝覚ノ床
12:10 木曽駒荘(麦草登山口)
      上松Aコース登山口
13:25 R19伊奈川分岐
13:55 越百山登山口
17:30 帰宅

2012年9月8日土曜日

第6次四国遍路4


この二日間のあまりの暑さに、予定を早め帰ることにする。この季節の四国遍路はまさに苦行。歩いている人はほとんど居ない。帰還のJRに乗る前に南光坊で納経し今治の町を朝の散歩。今治港には連絡船、フェリー乗場が多数。改めて今治がこの瀬戸内海上交通の要衝と感じる。次回は「しまなみ海道」を自転車で走って尾道経由で帰ってみたい。

8時6分発JR西条行きに乗った途端に爆睡。その後、西条ー坂出、坂出ー岡山、岡山ー相生と乗り込むたびに爆睡。言い換えればのんびりとした青春18切符の旅と言えなくも無い。姫路ー米原もほぼ爆睡。この三日間は流石に疲れたのかもしれない。米原まで順調な乗り継ぎでタバコも吸えない。米原にて一本電車を遅らせ駅を出てタバコを一服。電車の窓からは秋の空が見えていたけど外はまだまだ蒸し暑かった。(2012.9.8)

◆行動記録
 6:00 起床
 6:30 行動開始
      コンビニでサンドイッチ紅茶
      南光坊(納経 300円)
 8:06 今治駅(二葉鯛めし弁当840円缶ビール240円)
18:18 金山着

 【今治駅朝から食事可能】
【昔ながらの駅弁屋さん二葉】

 【二葉の鯛めし弁当】

【今治はサイクリング盛ん】
【狙いはしまなみ海道】
【レンタサイクル1日500円】
【今治で借りて尾道で返却可能】
【途中の島でも返却可能】