10月になった。良い天気が続く。秋ののんびりハイキングも良かろうと、中山道を歩いてみた。JRで恵那まで行き、大井宿から大湫宿を歩くことにした。恵那はJR、国道19号、中央高速等で通過すること数知れず。しかし、街に足を踏み入れたのは今回が初めてだ。
駅の観光案内所で中山道ウオークマップをゲット。立派なマップだ。そのマップ片手に大井宿本陣を目指す。歩き始めると街には中山道の案内標識があふれている。マップ無しでも歩けそうだ。その案内標識の多さは大湫宿へ着くまで続き、地域観光的町おこしに中山道がかなり貢献している気配。
本陣のチョイ手前、「入場無料」「ご自由にお入りください」との案内の有る施設発見。基本的に「無料」に弱い私としては、迷わず入場。外観はパッとしない建物だったけど、内部は太い梁の立派な古民家。案内のオジサンから説明を聞くと、そこはただならぬ施設だった。本陣ではないけれど、昔からの旅籠で明治天皇も泊まったとか。名前も「行在所(あんざいしょ)」と言う。その建物を修復し、ボランティアが管理している。古い旅籠の各部屋や、明治天皇が入ったかもしてない、風呂やトイレも見物できて、興味深かった。帰り際「胸にでも忍ばせてください」と匂い袋のお土産も頂き、恐縮してしまった。
ハイキング開始早々、気分良好。天気も良好。案内標識も多く迷う心配も無い。恵那の町を名古屋方面に戻るようにブラブラ歩き、中央線の踏切を越えると、田んぼの中ののどかなハイキング的コースとなる。「是より十三峠」の立派な石の標識を越えると、樹林の中の登りとなる。十三峠とはそんな名前の峠があるのではなくて、小さな峠が連続する難路と言うことで、名づけられた所らしい。頻繁に現れる説明版には、「碓氷峠」「和田峠」と並ぶ、中山道三大難所との説明も有る。でも、そんな難所の雰囲気はなくて、明るい尾根の道だ。その道脇には、古い石仏とか「なんとか茶屋跡」とかの遺物が多数。なかなか楽しいコースだった。
5時間ほどのんびり歩き、午後3時半頃大湫着。中山道はここから細久手宿に続いているが、細久手まで行くと時間が切れる。「今日のところはこれくらいにしといたらー」と池野めだか風につぶやきつつ、JR釜戸駅まで歩き帰ることにした。春日井に着くころ周囲は暗くなっていた。秋の陽はつるべ落としだね。(2012.10.5)
◆行動記録
9:53 JR春日井発
(恵那まで950円)
10:35 恵那
11:50 西行硯水公園
12:10 西行塚
恵那山、中アが見える
12:50 姫御殿
13:30 紅坂一里塚
14:30 大久後
14:50 権現山一里塚
15:30 大湫 タバコ410 お茶150
17:00 釜戸 お茶150
17:17 釜戸発
(春日井まで650円)
【行在所の床の間】
【明治天皇が使ったかもしれないトイレ】
【行在所の裏にある古い土蔵】
【崩れかけてはいるものの漆喰の白さが美しい】
【ここから山道に入る】
【西行塚の裏の展望台から恵那山を望む】
【途中、稲と蕎麦のコントラストが美しい】
【大湫宿、神明神社の大杉】
【屋久島・縄文杉に匹敵、というのは言い過ぎかも知れないけど】
【ほんとに大きい】
【大湫宿高札】
【つぶさに読むと面白い】
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