2009年7月30日木曜日

知多・師崎(3-1-8)

子供のころ夏休みになると毎年家族で泊りがけで内海に海水浴に行ったものだ。そのころの我が家での唯一の旅行だった。宿泊は親父の会社の海の家。思い出すことは「内海についたときカニを見たこと」「親父が宿で按摩を呼んで昼寝している姿」「お袋と姉の三人で記念のコケシを買ったこと」「プロ野球オールスター戦を聞きながら浜に並んだ夜店で輪投げをしたこと」・・・。

そんなちょっと甘酢いっぱい気分満載で、その内海の先の師崎に行ってきた。目的は師崎の赤羽商店にワタリガニを買うこと。内海の海水浴にはワタリガニの記憶はまったく無い。なんせ、その時代、我が家では「カニはダメ。アタル」。そういえばえびもダメだった。アタル。伊勢二見ガ浦のサザエのつぼ焼きもダメ。アタル。振り返れば高いものがすべてアタルらしい。

まあ、それはそれとして、ワタリガニは今が旬。きっと、安くて美味しいワタリガニにありつけるだろうと、握るハンドルにも力が入る。赤羽商店に到着。氷の上に並んだワタリガニ。大きくて重いヤツ5匹で3000円。春に買ったときはそれより小さいヤツ3匹で4000円(?)。ただし、生簀で生きているヤツ。生簀で生きているカニもあったけど、店の兄ちゃんの「今日中にゆでればそんなに変わらない」の言葉に5匹3000円を購入。生きたカニはその倍ぐらいらしいけど・・・。

結論から言えば、生きたヤツ5匹6000円にすればよかった。ワタリガニは生きているヤツに限る。今回の教訓です。

(外見は立派だったけど・・・)

帰りに、甘酸っぱい海水浴気分をもっと味わうべく、内海海水浴場へ寄ってみた。浜の夜店、浜茶屋、休憩所の気配も変貌。ただ、貸浮輪屋に昔の面影を感じることが出来た。密かに期待した水着のオネエチャンの姿を見ることも無く、車に残した氷漬けワタリガニが気になってソソクサと帰還。しかし、これが「放浪」だろうか・・・。(2009.7.30)

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