最近、「雨の日は登らない」「雨の日は歩かない」をモットーとしている私としては、ほとんど札所を進めない可能性もある。てな訳で、いろいろ迷った結果、清水サバは諦めて、今日から札所目指して行動開始することにする。
39番札所延光寺に向かい土佐くろしお鉄道「平田」まで特急に乗ることにする。18切符で行動しているときには特急に乗れないけど、今回は普通の切符。安心して(?)特急に乗れる。四国のJR特急券は大幅に時間短縮できる割には安い。
10:30平田着。慣れ親しんだ四国の無人駅だ。地図を確認後歩き出す。前回歩いたのは2ヶ月前。暑くてたまらなかったけど、季節は移り爽やかな風が吹いている。やっぱり遍路は良い季節に限るねー・・・。春、夏、秋と四国を歩くと日本の四季の移ろいを実感する。日本人に生まれて良かった良かった。次は冬も歩いてみたい。
今回、遍路三回目。これまでに学んだことは「初日に頑張り過ぎない」こと。それを肝に銘じ、ゆっくり歩き始める。のんびり歩いて、延光寺クリア。宿毛に入り、先を急がず、宿毛歴史館を見学。
「宿毛」って何で「宿毛」なんだろう?昔からなんで「宿」と「毛」なんだろう?との素朴な疑問。宿毛歴史館を見れば何か分かるかも?との気分で入館料200円払って入ったものの「宿」と「毛」の関係は不明のまま。ただ、宿毛は歴史のある古い町であることは理解できた。さらに吉田茂が宿毛出身だということを初めて知った。町には「ばかやろう饅頭」も売っていた。
宿毛駅でデカいザック(60L越えかも)を持ったおっさんと出合った。なぜか目が合い話してみれば、野宿遍路のオッサンだった。前夜はホテルに泊まり風呂にも入り、遍路装束も脱ぎ捨てサッパリしてバスを待っているところだとか。
そのオッサンいわく「最近、街中でテントが張りにくい。すぐに住民に警戒される」「先日、ベンチに座って、夕食の弁当を食べているだけで、パトカーが来て職務質問された。近隣住民から通報されたらしい」「別に望んでいるわけでもないけど、今回はお接待も無かった」等等、最近の苦労をこぼすことしきり・・・。現在、野宿遍路三周目のベテランとかの話だけれど、昨今、なかなか世知辛い世の中になっているのかもしれない。山の中でテントは張りやすいとの話だけれど、人里はなれた山の中のへんろ道で一人テント泊することを考えただけで恐ろしく、私には野宿遍路は絶対無理だ。
宿毛の宿は飛び込みで入った岡本旅館。古い遍路宿らしいけど、内部は掃除も行き届き快適な宿だった。オバチャンも親切で、翌日の遍路道も事細かに教えてくれてとても助かった。
夕食は岡本旅館の隣の居酒屋「あいぼう」。カウンターで隣り合ったオバチャン持参のシイタケを焼いて、これまた持参のブッシュカン(と言ったと思う)を絞ってかけた焼シイタケを頂いた。これがイケタ。これもお接待の一種かも。そんな旅先の居酒屋で地元の人たちと盛り上がることが、私の最大の遍路目的(こんな言葉あったかな?)かもしれない。
そのオバチャンからの情報だけど、その息子さんが広島から「しまなみ海道」を自転車で帰省したとのこと。「しまなみ海道」は自転車走行可能らしい。ひょっとしたら歩けるかも?これは確認せねばならぬ。できたら次回の第4次四国遍路の帰りは瀬戸内海を歩くか、自転車で帰還できたら嬉しいんだけどね・・・。(2011.10.19/水)
●行動記録
6:30 JR高知着
8:21 JR高知発
10:30 くろしお鉄道平田着
11:20 延光寺(39番札所)
14:00 宿毛
15:00 行動停止
●主な支出
500円 モーニング(高知駅)
475円 司ぼたん、龍馬焼き鳥
2830円 高知-平田(普通)
1750円 高知-平田(特急)
300円 納経(延光寺)
200円 宿毛歴史館
350円 ウドン
3700円 岡本旅館
2700円 居酒屋あいぼう(ビール2、カツオ刺身、小アジミリン干、ウドン)
●歩行距離
2.5キロ 平田-延光寺(39番札所)
6.0キロ 延光寺-宿毛
合計(8.5キロ)
【高知駅のホーム】
【反対方向への特急も同じホームから出発】
【反対方向への特急も同じホームから出発】
【四国ではこのようなケース多い。】
【以前間違えて反対方向に乗った経験あり】
【土佐くろしお鉄道平田駅】
【平田駅前の延光寺までの案内図】
【札所周辺にはこのような案内図多数】
【39番札所・延光寺】
【延光寺から宿毛へ向かう遍路道】
【途中で興味深い看板発見】
【一度泊まってみたい】
【宿毛手前の休憩所】
【キッコーマルキ醤油?】
【宿毛歴史館。見ごたえあり】
【四国のうどんは良いね。イカテン付けて350円】
【岡本旅館。素泊まり3700円】
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