分県登山ガイド「岐阜県の山」(山と渓谷社)に簗谷山は「全山広葉樹林に覆われた心安らぐ山」と記載されている。その簗谷山へ出かけてみた。狙いは当然、ブナの紅葉だ。しかし結論から言えば、山頂付近の紅葉にはチョイと遅かった。ブナの葉はほぼ散り落ち、遠めにも灰色の木の幹が目立つ。その落ち葉を踏みしめて歩く山登りも趣き深い。時々、かさかさ音を立て葉が落ちるのに驚かされる。でも全体的に見れば美しい紅葉だ。種類によって紅葉の時期が微妙に違うことがよく分かる。
簗谷山は岩屋ダムの奥、金山町、明宝村、和良村(いずれも旧名かな?)の境にある1200mチョイの山だ。標高は低いものの飛騨と美濃の中間に位置し山深い。国道41号線を下呂方面に向かい、金山で郡上方面へ左折。岩屋ダムを越え、馬瀬大橋でダム湖を渡り、「飛騨金山の森」方向へ向かう。山深い割には道は明瞭だ。
登山口には10台程度の車が止まっていた。紅葉交じりの葉の落ちた明るいブナ林を歩き始める。登山口から山頂まで「ブナ林コース」と「南尾根コース」の2ルートが有る。ということはぐるっと周回コースが取れるわけだ。ブナ林コースを登り始める。一汗かくと小尾根に上がる。まばらな樹林の間から周囲の山が望まれる。午後から好天になるとの天気予報だったけど雲が多い。御岳が見えるはずだけど、裾野が少し見えるばかり。
1時間半ほどで山頂。周囲の木々も葉が落ち展望の利く気持ちの良い頂上だ。腰を下ろしてタバコをふかす。着いたとき一組のパーティーがいたけど、彼らが下山すると山頂には私一人だけ。静かだ。しみじみ幸せを感じるひと時だ。次回は、新緑の頃、そして紅葉最盛期(10月末ごろかな)に訪れたい。でも、紅葉の時期を読むのは難しいね。(2012.11.8)
◆行動記録
8:25 春日井市役所(起点)
11:00 国道41号金山分岐(74キロ)
11:25 金山巨石群(89キロ)
チョイと見学
12:15 簗谷山登山口(106キロ)
12:30 登山開始
14:00 簗谷山山頂
14:20 山頂発
岳美岩からの展望良し
15:35 簗谷山登山口
15:50 発
16:45 金山・道の温泉駅
入浴(450円)
17:25 発
19:20 帰宅(213キロ)
【飛騨金山の森の先の林道は落ち葉に覆われている】
【駐車場には数台の車】
【登り始めると野鳥観察小屋あり。足元には兎の糞が堆積。その糞を地元のオッチャンが肥料用に収集していた。兎の糞が良質の肥料になるとは知らなかった。】
【今回、ぶなの木ルートを登り、南尾根ルートを下る】
【登山道下部は紅葉の真っ盛り】
【登山道も落ち葉に覆われている。うっかりするとルートを間違え易い】
【気持ちの良い山頂】
【山頂直下にある岳美岩。切り株の向こうに岩がせり出す】
【岳美岩からぶなの木コースの尾根を見下ろす。紅葉が美しい】
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