2012年11月1日木曜日

正倉院展・頭塔(11.01)


中日新聞の11月の「おでかけガイド」に「頭塔・特別公開」の文字発見。頭塔とは東大寺の南、新薬師寺の西にあるピラミッ状の構築物だ。以前から奈良の雰囲気とはちょっと異なるこの構造物が気になっていたので出かけてみた。ついでに正倉院展も見学し、奈良方面の交通アクセス状況も調査するという盛りだくさんの計画だ。さらに、コストパフォーマンス重視で一日どう遊んでくるのか?と言う永遠のテーマもそれに加わる。

朝10時前、名駅近辺のチケットショップで近鉄株主優待券1枚ゲット。しかし、近鉄には乗らず、JR関西線経由で奈良を目指す。関西線は近鉄と競合することもあり、乗る人は少ない。名古屋発亀山行きは二両編成。亀山から先は単線の一両ワンマン運行となる。しかし、乗り継ぎ状態は良好。3時間程度でJR奈良駅到着。私はバスで行くより、このローカル線にのんびり揺られていくほうが好きだ。特に亀山から加茂までの単線区間は近い割りにひなびている。

奈良で昼食後、正倉院展に向かってみる。混んでいるだろうなー、と思っていたら、やっぱり混んでいた。入場まで45分の大行列が国立奈良博物館を取り囲んでいる。夕方には混雑緩和との情報を元に、とりあえず頭塔へ向かってみる。頭塔の方は数人の観客。ボランティアの方の詳細な講義もあってとても面白かった。そこで正倉院展の混雑を避けて頭塔へ来たという女性と知り合い、その後の行動を共にすることにした。

午後3時ごろ正倉院展に向かう。大行列はなくなっており、直ぐに入場出来そうだ。仮設のチケット売り場に向かう。彼女は年間パスポートをもっているとか。その年間パスポートとは東京、京都、奈良、九州の国立博物館の常設展には年間フリー、特別展には年間6回(ぐらい?)入場可能で4000円だとか。なかなか興味深い年間パスポートでありました。

今年の正倉院展は「瑠璃坏(るりのつき)」が目玉。そのほかの展示物もナカナカ充実している。螺鈿紫檀琵琶も素晴らしかった。一昨年(だっけ?)の正倉院展で見た「螺鈿紫檀五弦琵琶」と同じじゃないか?と思いつつ、その時の扱いと違い、今回はアッサリ展示してある。その理由は、今回の螺鈿紫檀琵琶は正面が破損しており、背面の螺鈿部分が残っているだけだった。でも、後ろから見た景色は国宝「螺鈿紫檀五弦琵琶」に勝るとも劣らない、と言いつつも「螺鈿紫檀五弦琵琶」がどんなだったか?ほとんど忘れているけどね・・・・。

1時間半ほどじっくり見学するとさすがに疲れる。今回、正倉院展の半券で「なら仏像館」も入場できる。「なら仏像館」とは奈良国立博物館の一部で多数の仏像が展示されている。初めて入った「なら仏像館」だったけど、見応え十分。時間がなかったのでざっと見ただけだったけど、次回、じっくり見に来たい。

時間がないといいつつも、近鉄奈良駅の地下構内の立ち飲屋で一杯やり、ほろ酔い気分で近鉄急行を乗り継ぎ、乗り継ぎ、名古屋へ帰還。とても充実の一日だった。一ヶ月前には暑くて半そで半ズボンで行動していたが、11月になり冬の気配近づいている。最近、秋が短いね。(2012.11.1)

◆行動記録     
10:05 名古屋発 2210円
13:00 JR奈良駅着
13:30 昼食・三好野
       (800円 天とじうどん 柿の葉寿司)
14:00 正倉院展偵察(45分待ち)
      頭塔見学(300円)
15:00 正倉院展入場(1000円)
      なら仏像館
17:30 近鉄奈良駅
      立ち飲屋(1350円 日本酒2、アテ3)
18:01 奈良発(近鉄株主優待 1500円)
18:12 西大寺発(乗継)
18:27 平端発(乗継)
18:54 八木発(乗継)
20:08 中川発(乗継)
21:25 名古屋着

◆正倉院展に関するチョッとした情報
・開催期間(10.27-11.12)
・大人料金1000円
・音声ガイド500円
・閉館は18:00(入場は17:30)
・夕方に向けて混雑は緩和するので、夕方が狙い目
・夕方16:30からはレイト料金あり(700円)
・レイトチケットは16:00から販売開始
・昨年までは奈良駅周辺で前売り券を売っていたけど、今年は売ってなかった
・国立博物館年間パスポート(4000円)でも入場可能

◆お勧め
午後4時に国立奈良博物館に着き、レイトチケット(700円)を購入後、なら仏像館を先に見て、その後、正倉院展を見るのがお勧め。

 【JR関西線、亀山から加茂の間は単線で味わい深い】

 【電車の中吊り広告にも正倉院展、今年の目玉は瑠璃坏(るりのつき)】

 【午後2時ごろ待ち時間45分】

 【大行列は博物館を取り囲む】

【頭塔は五重塔、三重塔と同じ仏塔、それを土で作ったもの。大正時代までは石垣も崩れ土の塚。その北半分を昭和61年に復元したもの。玄昉の首塚との伝説もあるが奈良時代に作られた土塔との古文書の記載もあるらしい】

 【頭塔南東部】


【向かって右がなら仏像館、左が正倉院展会場】

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