「今年の京都の紅葉は10年に一度の美しさ」と風の便り。しかし、例年よりも色付くのが早いとか。「ちょっと、遅いかもしれない」と心配しつつ、山科の毘沙門堂から東山を越え、京都東部を徘徊する計画。とりあえず山科まで向かう。
ここで最近JRチケットに関して発見したことを一つ。京都へ行く場合、勝川から京都まで通して買うと2940円。勝川-名古屋(230円)で乗車し名古屋-京都(2520円)分を京都で清算すると2750円。買い方により190円の差が出来る。普通、まとめて買えば安くなるとの先入観があるけどそうとは限らない。
その点、勝川から山科(京都の一つ手前)まで行く場合、勝川から山科まで通して買えば2520円。名古屋から山科までも2520円だから、分けて買えば230円余分にかかる。ナカナカ難しい世界だ。分けて買う場合、どこで分ければいいか?何回分ければいいか?その最適な状況を判断できるアプリの開発が待たれる。
それはそれとして、とりあえず金麦(140円)とミックスナッツを購入。朝ビールを楽しみつつ東海道線を西下。お仕事の方々には申し訳ない。山科の毘沙門堂の紅葉はすでに終わりかけていた。その毘沙門堂の左側から大文字山へ登るべく、京都一周トレイルに向かって山に入る。
とりあえず「左前方の尾根に登れば良いや」と進んで行くうちに、道を間違えた。以前、来た時と景色が違う。途中で、大きな案内地図があった。安祥寺林道を歩いている。安祥寺林道は京都一周トレイルには正式なルートとしてはつながっていない。でも、間違えて歩く人があるだろう。踏み後ぐらいはついているはず、と左側を注意して歩く。それらしいカーブで踏み後発見。注意深く見ればその先に赤テープもついている。そこを進んで、無事、京都一周トレイルのルートに合流。
そこから、ちょっと歩いて、大文字山の三角点。南が開けた明るい山頂だ。京都の町が良く見える。チョイと休憩後、銀閣寺へ下る。その途中で大文字焼の火床がある。そこからの展望はまさに絶景だ。考えてみれば、京都のすべての場所から大文字送り火が見える。と、言うことは大文字送り火から京都のすべての場所が見えるのは当然の話だ。真ん中に広く見える緑は御所、その手前、吉田山、その左に金戒光明寺、賀茂川のYのじの分岐も良く見える。まさにグーグルマップの航空写真だ。
その後、銀閣寺へ下る道も間違えて鹿ケ谷に下り、安楽寺、法然院、真如堂、金戒光明寺から岡崎、祇園を経由して京都駅まで歩いた。のんびりお散歩気分の徘徊だったけど、距離は長く足にマメが出来そうだった。
法然院の旧墓地で大きな石塔を発見。地元の人に聞けば近江の石塔寺の石塔を完全に模写したもので、かなり古いものらしい。ナカナカ存在感十分な石塔だ。石塔寺には重大な関心を持っていたけどその石塔と同じものを見ることが出来て嬉しかった。その後、法然院貫主の法話を聞き、浄土宗の系譜を学び、勉強になった。
真如堂も盛りはチョイと過ぎた感じの紅葉だったけど、まだまだ美しかった。金戒光明寺へ向かう間に、栄摂院(だと思う、読み方分からず)という小さなお寺がある。門が開いていたので入ってみた。その庭が良かった。昨今の京都の庭園はどこも500円から600円の拝観料を取る。その点、ここは庭園管理として志を入れて欲しい旨の箱が置いてあるばかり。人も少なく、静冷な空気に溢れていた。当然、紅葉も美しかった。
今回の京都徘徊で印象に残った点は
・大文字焼火床からの展望
・法然院の石塔と法話
・白川通り真如堂下の「喫茶白川」のトンカツ定食
・真如堂隣の栄摂院の庭
京都駅で新福彩館のラーメンを食べに行ったら、水曜定休日。止むを得ずホーライの豚マンとワンカップを購入して帰還した。京都-名古屋間のチケット購入し、勝川で乗り越し清算したことは言うまでもない(2012.11.28)
*その数日後、京都-勝川間のJRチケットの件で、京都-山科、山科-勝川と購入すれば、さらに40円安くなることを発見。なかなか難しい世界だ。もっと安くなる買い方もあるかも、、、、
◆行動記録
9:22 JR勝川
(山科まで2520円)
8:53 金山
9:42 大垣
10:20 米原
11:08 山科
11:30 毘沙門堂
11:45 山科聖天
12:45 京都一周トレイルに合流
13:10 大文字山三角点
14:10 霊鑑寺
安楽寺、法然院(石塔、法話)
15:25 白川通り
15:40 喫茶白川
(トンカツ定食770円)
(コーヒー250円)
16:30 真如堂
栄摂院、金戒光明寺、岡崎、祇園経由
18:30 京都駅
新福采館水曜定休
ホーライ豚マン2個(320円)
吟醸ワンカップ(300円)
19:31 京都発
20:31 米原
21:09 大垣
21:40 名古屋着
【毘沙門堂の紅葉はほぼ終わっていた】
【山科聖天、ここの左から山に入る】
【山の中になぜかオブジェが・・・、それはそれで周囲に溶け合っていた】
【大文字山三角点から京都の町を望む】
【大文字送り火火床からの展望、正面が御所、その右手前が吉田山、その左手前が真如堂、金戒光明時の山門修復の覆いが見える】
【大文字送り火の「大」の中心部】
【安楽寺】
【法然院石塔、下部に「近州」「倣」の文字、近江の石塔寺の石塔を忠実にコピーしたもの(地元事情通談)】
【真如堂】
【栄摂院の庭】
【栄摂院の縁側も美しい、人も少ない】
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