2012年12月31日月曜日

万座温泉(2012.12.26-28)

今から20年近く前、「万座温泉にひなびた湯治場有り」との情報に出かけたことがあった。その時、泊まった宿は普通の宿だったけど、近くに古くて大きな宿を発見。開け放たれた大きな窓の内湯にジイチャン(バアチャンかもしれない)が多数、湯治を楽しんでいた。その宿が日進館だ。

その後、ぜひ泊まりたいと電話するも、三泊以上でないと泊まれないとの返事。現役時代の私にはかなわず、引退してやっと泊まることが出来るようになった。と、言う訳で、ネットで日進館の情報を収集。しかし、何か雰囲気が違う。巨大観光旅館の雰囲気なのだ。

でも、三泊以上の湯治プラン(1泊二食付き5400円)は健在。しかし、空き部屋はなかった。その代わりスキープラン(1泊2食リフト一日券付き8200円)が有った。万座のリフト一日券は4000円なので十分元は取れる。と言う訳で、とりあえずスキープランで26日を予約し、翌27日に今シーズンの初すべりの計画で出撃。現地の状況を見て、27日の泊まりを考えることにした。今シーズン初の厳冬期車中泊も良いかもしれない。

19号線を北上し、塩尻から高速に乗り、上田菅平で下道に降りる。その後、国道144号線で四阿山をかすめて鳥居峠を越え、万座ハイウエーで万座温泉着は午後3時チョイすぎ。万座温泉は吹雪だった。

フロントで翌日の部屋の空き状況を確認すると、湯治部の部屋が空いている模様。1泊2食付で6975円。この吹雪の中の車中泊は厳しいものがある。この年になって吹雪の中の車中泊は世間体もあり、チョイとはばかられる。翌27日の泊まりを予約し、念願の温泉に入る。

日進館の内湯は素晴らしかった。太い柱で支えられた広い内湯に木造りの浴槽が四つ。外にはこれまた木で出来た露天風呂が二つ。外の冷気が適当に入り、人の姿も見えないほどの湯気に包まれた風呂は東北の湯治場にも劣らない。浴槽は白濁した湯に満たされている。供給される湯量も多い。

泊まった部屋は内湯のある本館からはかなり離れた「ゆけむり館」。以前の湯治場の建物を廊下でつないだ建物で、風呂へ入るには一つのエレベーターを挟んで、26の角を曲がり、7つの階段を越えなければならない。温泉に入ると体が丈夫になると言われるけれど、体が丈夫でないと温泉に入れない、と、言うのが真実だ。

食事は本館の食事処でのバイキング。高級な食材はないけれど、暖かい料理が多数並び、私にはとても満足できた。特にこの地域の高原野菜やコンニャクが美味しかった。風呂で会った地元のオッチャンが「ここの野菜は新鮮で良い」と言っていたけど頷ける。山の温泉場でマグロの刺身や冷たい天麩羅が出されると興ざめだもんねえ・・・。

翌日は一転、大快晴。日進館の向かいの万座帝の裏がリフト乗場。今シーズン初のスキーだ。昨夜の新雪が適当に積もり、非常に快適なスキーだった。宿から歩いてゲレンデに出られる温泉付きスキー場は意外と少ない。これからはこのスキープランで湯治付きスキーに再度挑戦したいと考えていたけど、帰宅後、腰痛発生。久々のスキーは衰えつつある体には厳しいかもしれない。でも何とか体を整え、今シーズン再出撃したいと考えている。(2012.12.26-28)

◆行動記録
(26日)
 8:40 中津川発
10:10 道の駅・木曽福島(70キロ)
11:30 塩尻IC(120キロ)
12:45 上田菅平(210キロ)
      1350円(高速代)
13:05 キノコたぬき蕎麦(780円)
14:00 給油(241キロ)
14:28 万座ハイウエー(264キロ)
      有料道路(1020円)
      復路は宿の証明があれば無料
15:15 日進館着(271キロ)
      宿泊(8200円リフト券付き)
(27日) 終日スキー(実際には4時間程度)
      宿泊(6975円)
 
(28日)
 9:45 日進館発
11:25 幸村の里(325キロ)
12:47 姨捨PA
13:17 塩尻北IC(414キロ)
      1250円(通行料)
14:40 倉本
      蕎麦・玄(ざるそばセット1050円)
16:20 中津川(540キロ)

 【このテラス状態のところが内湯から出られる露天風呂】

 【日進館の旧館を回廊が結ぶ、コーナー多数、階段多数、けっこう寒い】
 
 【吹雪いた翌日の朝一番、久しぶりの深雪を滑ることができて嬉しかった】
 
 【白根山の山腹に志賀高原に続くバス道路が見える】
 
【帰る日に万座ハイウエーから浅間山がよく見えた】

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