2018年6月13日水曜日

佐渡2・大野亀(2018.6.13)

「出港します」のアナウンスもなく、静かなドラの音と佐渡おけさでフェリーは出航。直江津港からの佐渡汽船「とき」は想像以上に立派な船だ。係のオニイチャンも親切で船の説明をしてくれる。高速船で時速40キロ出るらしい。係員は若いけどお客の高齢化は著しい。そういう私もシニア割引だけどね。

直江津からのフェリーは小木港に着く。初めての佐渡なので、全く土地勘もない。どこに行けばいいのかわからない。とりあえず観光案内所を探すも、たらい船の案内所は目につくけど、正式な観光案内所は見つからない。後で発見したけど、目の前にあった。最近、目の前にあっても見つけられない、脳内視力低下がはなはだしい。

観光案内は見つからないけど、港の観光看板に「宿根木」の文字を発見。北前船の時代に栄えた寄港地らしい。そんなに離れてないらしいので宿根木に向かい、佐渡の観光開始。とりあえず向かった宿根木はなかなか良いところだった。小さな入り江では「たらい船」の営業も行われ、個々のたらい船は小木港の突堤の内側を巡るコースではなくて、岩礁の入り江の外側を回る本格的なものだった。

たらい船にはちょっとだけは関心があったけど、「一人たらい船」は「一人焼肉」同様ちょっと寂しい感じもするのでやめておいた。宿根木を徘徊後、大野亀へ向かう。大野亀は佐渡の北の端にある。小木が南の端に当たるので、佐渡を完全に縦断することになる。小さな島と侮っていたけど、小木から大野亀まではけっこうな距離がある。まあ、天気も良いので楽しいドライブでもあったけどね。

大野亀の少し手前に二つ亀という場所がある。そこも名所らしい。後で分かったけど「亀」とは大きな岩のことで「神」という意味もあるらしい。日本には大きな岩を神格化する信仰があるね。二つ亀ビューホテル前の駐車場に車を置き大野亀まで海岸沿いの遊歩道を歩くことにした。遊歩道は波がかぶるほど海岸線に近い。この日は北西の風が強く荒々しい波が時折遊歩道を洗う。

遊歩道の周囲には花が多い。そのうちにお目当てのトビシマカンゾウが現れてくる。宿根木の観光案内のオネエチャンはトビシマカンゾウは終わりかけていると言っていたけど、けっこうまだ咲いている。海岸沿いの厳しい環境に中のい咲くトビシマカンゾウは海の潮風が好きなのかな。

佐渡は細長いさつまいもを二つ並べた形状をしている。その間を平地がつなぐ。そこには加茂湖等という湖もある。そのさつまいものうち北西側の芋は大きい。そしてそこには高い山がある。海面から千メートル以上の山が急激に立ち上がるので山並みは急峻だ。その最高峰が金北山だ。良く屋久島を洋上のアルプスと言うけれど、佐渡も十分洋上のアルプスだ。こちらの方が峰が一直線に繋がっているのでアルプス的でもある。明日は金北山に行こうと思っているけど、金北山は雲の中。

◆行動記録
6:45 道の駅・能生発
7:30 直江津港(360キロ)フェリー代21460円(直江津=>小木、両津=>新潟)
9:30 直江津港発 
11:10 小木港着、宿根木散策
14:15 二つ亀(445キロ)
14:30 遊歩道歩き出す(大野亀ピストン)
16:00 発
19:30 小木港・車中泊(572キロ)
走行距離:241キロ(累積:572キロ)

【直江津からのフェリーは新しい。前の方は一等席でちょいと高い】

【宿根木の有名な三角の家、街並は趣深い】

【宿根木のたらい船】

【二つ亀】

【遊歩道から二つ亀を振り返る】

【美しいけどトビシマカンゾウではない】

【大野亀、盛りは過ぎたと言われるけど群生するトビシマカンゾウは見物だ】

【佐渡の北側の海岸は波が荒い】

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