2019年4月17日水曜日

観心寺(2019.4.17)

「今一番見たい仏像は?」と聞かれたら観心寺の如意輪観音と答えると思う。その如意輪観音を見に行った。今まで見られなかった理由は多いけど、公開されるのが年一回の4月17日18日の二日だけ。さらに寺の場所が大阪河内長野駅からバスに乗らねばならないほど不便な場所なのだ。

近鉄電車で八木、橿原神宮、古市と3回乗り換え、河内長野駅についたのは11時ちょい前。今回は堺在住の古い友人が同行してくれた。そのためバスに乗る必要もなく観心寺、金剛寺、近つ飛鳥博物館と盛り沢山の行動となった。

お目当ての観心寺の如意輪観音は素晴らしかった。仏像としては珍しいほどの表情が豊かだ。弘仁貞観期特有の神秘的かつ肉感的な姿だ。金堂の内陣に座って住職の話を聞く。拝観者は多いけど、前の人の肩越しに像は良く見える。厨子の中の仏像の手前に蝋燭の光が揺らめく。時々「特別御開帳」と銘うっても暗くてほとんど見えないことも多いけど、今回は良く見えた。厨子の中の照明を工夫していると思う。年に一度の参拝者のことを考える寺の優しさを感じる。思いのほか大きい像だ。

この日は年に一度の本尊御開帳の日で、いわば観心寺のお祭りだ。境内には出店屋台が出ている。拝観者もそれなりに多いけど混雑と言うほどではない。仏像を見た後、屋台で買った竹の子ご飯と大福を境内のベンチで食べた。桜は散ったけど深緑が美しい。観心寺は良い寺だ。

久しぶりに古い友人とも会うことができて楽しい一日だった。最後に私の女性の好みは「痩せぎす」より「太目」。観心寺の如意輪観音の二の腕の質感は私の好みの女性の物だと不謹慎な想像をしてしまうほど魅力的な仏像だったということを付け加えたい。


◆メモ
・8:00近鉄特急(株主優退1900円、特急券八木まで1610円)
・観心寺(特別拝観料700円)
・金剛寺(特別拝観料1300円+100円)
・近つ飛鳥博物館(入場料210円)

【観心寺金堂、この中に如意輪観音はいる。】

【金堂は国宝】

【建掛堂、その他境内には多数のお堂がある。背後には後村上天皇陵もある】

【どこぞで見たこともあるような・・・。でも皇居の物とはチョイと違う。】

【金剛寺。観心寺同様に南朝、楠木正成ゆかりの寺。この寺に北朝の上皇三人が人質となって暮らしていたらしいけど、その経緯が不明だ。最終的に滅んだ南朝になぜ北朝の上皇が人質となるのか?不思議だ。最近、国宝になった大日如来は大きな像だ。】


【府立「近つ飛鳥博物館」、某有名建築家の手によるものらしいけど、富田林の白い塔と同じぐらいインパクトのある不思議な建造物だ。】

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