室生寺は高校生のころ初めて観光的気分で訪れた寺だ。家族で新緑のころ近鉄電車で長谷寺のボタンと室生寺のシャクナゲを目指して出かけたようだ。その時に見た弥勒堂の釈迦如来像がなんとなく心に残った。その後、受験勉強の合間にの入江泰吉の「大和路」だったと思うけど、文庫本の写真集なんぞ眺めていたことを思い出す。
そんな、気分で榛原周辺を車で徘徊した。最初に友人から教えられた「戒長寺」へ向かった。榛原の裏山的な場所に鳥井山、額井岳、戒場岳と印象深い山がある。そのあたりは東海自然歩道が整備されハイキングコースになっているけど、その戒場岳の山腹に戒長寺はある。ここは初めて訪れたけどかなり古い寺の雰囲気が残っている。境内にはイチョウ、ホウノキの巨木が残っており、イチョウの落葉時は一面の黄色に敷き詰められるという、関西では知る人ぞ知る穴場的古寺らしい。
その後、室生寺へ向かい寺前の橋本屋で「しめじ丼」の昼食の後、室生寺を拝観。この季節、観光客の姿も少なく、寺の方からじっくり説明を聞くことができ、新しい発見も多数。のんびり室生寺を見た後もまだ時間がある。「昔行ったことあるシリーズ第2弾」なのでさらに、曽爾高原、鎧岳、兜岳、屏風岩公苑と回ってみた。
どの場所も、はっきり言って、昔見た時よりも感動が大きいような気がする。特に屏風岩公苑の桜は古くて大きい。昔そんな印象は全くなかったので驚いた。この春、桜の季節に再度訪れたいと思っている。
◆行動記録
- 7:30 出発
- 8:30 御在所SA
- 10:10 近鉄榛原
- 10:50 戒長寺
- 室生寺
- 曽爾高原
- 鎧・兜岳
- 屏風岩公苑
- 16:10 榛原発
- 20:30 東名阪事故渋滞、下道で帰還
【室生寺金堂。上の講堂は檜皮葺。この金堂は杮葺き(こけらぶき)。こけらとは「柿」ではなくて檜の板。この金堂の方が講堂より古い寄棟造り。江戸時代に拝殿部分を増築して庇部分が複雑な形を作っている。それが不自然でない美しさを醸し出す。】
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