前夜、装備をチェック。スキー、シール、アイゼン、ピッケル、さらにヘルメットも確認した。早朝から歩くつもりで夜9時、精神安定剤を飲み就寝。しかし、あまりにも真面目に取り組みすぎたのか深夜1時に目が覚めた。
早めに起き出し、紅茶をテルモスに入れ出発。白鳥あたりで睡魔が襲ってきた。道の駅しらとりで仮眠。さらに到着した白山中居神社の駐車場でも仮眠。寒い外気を避け、厳冬期用シュラフにくるまってウトウトする快感から抜けられない。最近の怠惰な生活に慣れてしまって、寒い朝には起きられないなー・・・。
結局、行動開始は8時になってしまった。周囲は明るくなっている。日差しがあると気温が急激に上がってくる。アウターを脱ぎシャツ一枚で歩く。単独での行動なので好きな時に好きなだけ休める。超スローペースで和田山牧場跡到着は10:30.
久々に訪れた和田山牧場跡は素晴らしい展望だった。野伏、薙刀山が大きい。その右側に小さいけれど一段と白い山が別山だろうか・・。喜んで写真を撮り、ふと下を見ると真っ白な雪面の上に大きな黒い靴を発見。
あれ?私の靴は履いているのに・・・。なんとそれは私の靴から剥がれたビブラムソールだった。その時履いていた私の靴は10年以上経過した革製テレマークブーツ。昨夜、装備を点検中、押入れの奥から発見した年代物。革製なので歩きやすいだろうと勝手に解釈して履いてみた。山での長時間歩行の記憶はあまりない。何とかなるだろうと使ってみたけど、見事な破損だ。
その瞬間に撤退を決意。真っ青な空の下で、雄大な景色を楽しみつつ大休止。その後、スキーをザックにくくりつけ、のっそり帰還開始。ソールの剥がれた靴にはスキーもアイゼンも装着できない。時々、雪を踏み抜きながら林道を歩き始める。
朝、登り始めた時から、両足に違和感があった。土踏まずがなんとなく痛い。下るにしたがって足はさらに痛くなってきた。革製と安心していたけど、テレマークブーツで歩き続けることはシンドイものだ。痛みに耐えつつ駐車場に戻り靴を脱ぐと、両足に巨大なマメが出来てつぶれていた。
◆行動記録
- 2:20 自宅発
- 4:40 道の駅しらとり(仮眠)
- 8:00 行動開始
- 10:30 和田山牧場
- 11:20 下山開始
- 12:50 白山中居神社駐車場
- 13:20 発
【左・野伏、右・薙刀】
【薙刀山の右に白山連邦。白くて小さいピークは別山か?】
【和田山牧場跡での大休止はこたえられない。】
【剥がれたビブラムソール(右足)、帰りに左足も剥がれた。靴のトラブルは両足に必ず同時に起こることにある種の感動。今まで3回ほどこんな事件を経験しているけど、片方が破損するともう片方も同時に破損する。律儀なものだ。】
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