2012年11月7日水曜日

夜叉ケ池(2012.11.07)


30年以上前、「奥美濃ヤブ山登山のすすめ」(高木泰夫著)に影響され奥美濃方面の山や谷に通いつめていた時期があった。その時以来、久しぶりに夜叉ケ池に登ってみた。当時は、何も考えず、山に行くことだけが楽しかった。週末、密かに職場に車を置き、仕事をを適当に切り上げそのまま出撃。登山口のキャンプで七輪を囲んでビールを飲むとき、スーツとネクタイ姿だったことを思い出す。

しかし、年を経て、体力の衰えを感じるにしたがい、そんな無茶な行動は出来なくなった。そのかわり周囲を見ることができるようになってきた。この時期、「紅葉が良かろう」そんな気持ちで夜叉ケ池へ向かった。揖斐川西堤防を北上、揖斐川町から横山ダム方面へ向かう。横山ダムを左折、坂内村に入ると紅葉が進んでくる。久しぶりの奥美濃はとても懐かしかった。

坂内村(村でいいかな?)のチョイ先を右折、夜叉ケ池登山口を目指す。登山口までの林道は紅葉の盛りだ。素晴らしい。この10数キロの林道は舗装は完璧だけど幅が狭い。対向車があるとかなり苦しい。しかし、当日は対向車には一台も会わなかった。登山口の駐車場には10台程度の車。休日にはかなりの数の車が入るだろう。

午前11時、歩き出す。歩き出しはいつも苦しい。最近はすぐに息が上がり、足、膝、腰に痛みを感じることも多い。そんな時、可能な限りゆっくり歩くことが大切だ。30分程度、超スローペースで歩き、最初の休憩。ついでにタバコを一本。ゆっくり休んで再度歩き出す。そのころになると、足腰の痛みや胸の苦しさも納まってくる。

周囲は紅葉真っ盛り。途中で雨が落ちてきた。カッパを出し、ザックカバーも装着する。雨に濡れた紅葉が美しい。本来なら暗い雨の山道も、紅葉が明るく照らしてくれる。清冽な空気がみなぎっている。小さなアップダウンを繰り返し、夜叉ケ池への最後の登りにかかるころ雨に霰が混じってくる。気温もグングン下がってくる。左手に夜叉壁を望む。なかなか迫力の有る光景だ。

夜叉ケ池周辺の紅葉は終わっていた。登山客はすでに全員下山。営林署の二人だけが監視員(だと思う)として待機しているけど登山者は私だけ。紅葉の状況を聞くと、池周辺の紅葉は二週間ほど前が盛りだったとか。10月最後の日曜日(27日)が登山者も最盛期だったらしい。今回は登山口までの林道周辺が最盛期だったので良しとしよう。山の上から下までのすべての紅葉を楽しむことは無理だわなー・・・。霰まじりの雨の中、寒さに震え、一人静かに眺める夜叉ケ池はそれはそれで趣深いものだった。

下山後、雨に濡れた体がなかなか温まらず、気持ちが悪い。「若い頃なら自分の体温で直ぐに乾いたのになー」などと寂しいことを思いつつ、車を運転していたら、「天然温泉・藤橋の湯」の看板発見。チョイと偵察。「水曜日・シルバーデイ、100円引き」と書いてある。値引きに弱い私はもちろん入浴。受付のオネエチャンに「この温泉は熱い湯が出てるの?」と聞いてみた。藤橋の湯は若干の加温はしているもののほんまもんの温泉との話。下呂温泉と同じようなチョイとぬめりの有る良い温泉だった。

夜叉ケ池は岐阜県側から登ったものの福井県との境にある。この時期、当然、日本海側気候の影響が大きい。この日もどんより曇った空から雨が落ち、ガスに包まれることも多かった。しかし、コースは短い割りに変化に富んでいて、印象に残る山行だった。(2012.11.7)

◆行動記録
 8:25 春日井インター(起点)
 8:55 羽島IC(400円 32キロ)
10:10 道の駅・坂内(83キロ)
10:50 夜叉ケ池登山口(104キロ)
11:00 発
12:00 夜叉壁手前(雨、カッパ、ザックカバー)
12:45 夜叉ケ池
13:00 発
14:20 夜叉ケ池登山口
14:40 発
15:15 分岐118キロ
16:30 藤橋の湯発(シルバー400円)
17:55 羽島IC
18:25 春日井IC(208キロ)

 【登山口には立派な駐車場がある、駐車場には車が数台】

 【駐車場の周辺が紅葉最盛期】

【紅葉越しに夜叉壁が見える。その左側のコルに夜叉ケ池がある】

 【紅葉の登山道】

 【落ち葉を踏みしめ歩くのは楽しい】

 【夜叉壁】

 【夜叉壁にガスが流れる】

 【横のピークに上り夜叉ケ池を見下ろす】

 【夜叉ケ池の湖面をガスが包む】

【揖斐川温泉・藤橋の湯、水曜日はシルバー割引400円】

2012年11月1日木曜日

正倉院展・頭塔(11.01)


中日新聞の11月の「おでかけガイド」に「頭塔・特別公開」の文字発見。頭塔とは東大寺の南、新薬師寺の西にあるピラミッ状の構築物だ。以前から奈良の雰囲気とはちょっと異なるこの構造物が気になっていたので出かけてみた。ついでに正倉院展も見学し、奈良方面の交通アクセス状況も調査するという盛りだくさんの計画だ。さらに、コストパフォーマンス重視で一日どう遊んでくるのか?と言う永遠のテーマもそれに加わる。

朝10時前、名駅近辺のチケットショップで近鉄株主優待券1枚ゲット。しかし、近鉄には乗らず、JR関西線経由で奈良を目指す。関西線は近鉄と競合することもあり、乗る人は少ない。名古屋発亀山行きは二両編成。亀山から先は単線の一両ワンマン運行となる。しかし、乗り継ぎ状態は良好。3時間程度でJR奈良駅到着。私はバスで行くより、このローカル線にのんびり揺られていくほうが好きだ。特に亀山から加茂までの単線区間は近い割りにひなびている。

奈良で昼食後、正倉院展に向かってみる。混んでいるだろうなー、と思っていたら、やっぱり混んでいた。入場まで45分の大行列が国立奈良博物館を取り囲んでいる。夕方には混雑緩和との情報を元に、とりあえず頭塔へ向かってみる。頭塔の方は数人の観客。ボランティアの方の詳細な講義もあってとても面白かった。そこで正倉院展の混雑を避けて頭塔へ来たという女性と知り合い、その後の行動を共にすることにした。

午後3時ごろ正倉院展に向かう。大行列はなくなっており、直ぐに入場出来そうだ。仮設のチケット売り場に向かう。彼女は年間パスポートをもっているとか。その年間パスポートとは東京、京都、奈良、九州の国立博物館の常設展には年間フリー、特別展には年間6回(ぐらい?)入場可能で4000円だとか。なかなか興味深い年間パスポートでありました。

今年の正倉院展は「瑠璃坏(るりのつき)」が目玉。そのほかの展示物もナカナカ充実している。螺鈿紫檀琵琶も素晴らしかった。一昨年(だっけ?)の正倉院展で見た「螺鈿紫檀五弦琵琶」と同じじゃないか?と思いつつ、その時の扱いと違い、今回はアッサリ展示してある。その理由は、今回の螺鈿紫檀琵琶は正面が破損しており、背面の螺鈿部分が残っているだけだった。でも、後ろから見た景色は国宝「螺鈿紫檀五弦琵琶」に勝るとも劣らない、と言いつつも「螺鈿紫檀五弦琵琶」がどんなだったか?ほとんど忘れているけどね・・・・。

1時間半ほどじっくり見学するとさすがに疲れる。今回、正倉院展の半券で「なら仏像館」も入場できる。「なら仏像館」とは奈良国立博物館の一部で多数の仏像が展示されている。初めて入った「なら仏像館」だったけど、見応え十分。時間がなかったのでざっと見ただけだったけど、次回、じっくり見に来たい。

時間がないといいつつも、近鉄奈良駅の地下構内の立ち飲屋で一杯やり、ほろ酔い気分で近鉄急行を乗り継ぎ、乗り継ぎ、名古屋へ帰還。とても充実の一日だった。一ヶ月前には暑くて半そで半ズボンで行動していたが、11月になり冬の気配近づいている。最近、秋が短いね。(2012.11.1)

◆行動記録     
10:05 名古屋発 2210円
13:00 JR奈良駅着
13:30 昼食・三好野
       (800円 天とじうどん 柿の葉寿司)
14:00 正倉院展偵察(45分待ち)
      頭塔見学(300円)
15:00 正倉院展入場(1000円)
      なら仏像館
17:30 近鉄奈良駅
      立ち飲屋(1350円 日本酒2、アテ3)
18:01 奈良発(近鉄株主優待 1500円)
18:12 西大寺発(乗継)
18:27 平端発(乗継)
18:54 八木発(乗継)
20:08 中川発(乗継)
21:25 名古屋着

◆正倉院展に関するチョッとした情報
・開催期間(10.27-11.12)
・大人料金1000円
・音声ガイド500円
・閉館は18:00(入場は17:30)
・夕方に向けて混雑は緩和するので、夕方が狙い目
・夕方16:30からはレイト料金あり(700円)
・レイトチケットは16:00から販売開始
・昨年までは奈良駅周辺で前売り券を売っていたけど、今年は売ってなかった
・国立博物館年間パスポート(4000円)でも入場可能

◆お勧め
午後4時に国立奈良博物館に着き、レイトチケット(700円)を購入後、なら仏像館を先に見て、その後、正倉院展を見るのがお勧め。

 【JR関西線、亀山から加茂の間は単線で味わい深い】

 【電車の中吊り広告にも正倉院展、今年の目玉は瑠璃坏(るりのつき)】

 【午後2時ごろ待ち時間45分】

 【大行列は博物館を取り囲む】

【頭塔は五重塔、三重塔と同じ仏塔、それを土で作ったもの。大正時代までは石垣も崩れ土の塚。その北半分を昭和61年に復元したもの。玄昉の首塚との伝説もあるが奈良時代に作られた土塔との古文書の記載もあるらしい】

 【頭塔南東部】


【向かって右がなら仏像館、左が正倉院展会場】

2012年10月25日木曜日

白山(10.25)



昨夜は暗くなってすぐに就寝。いつもの車中泊なら持参のラジオで深夜放送なんぞ聞くんだけど、この大白川温泉にはラジオの電波は入らない。当然、携帯も圏外。何もすることがないので寝るしかない。そのため、朝4時に目が覚めた。外は真っ暗。あまりに長く寝ていたので腹が減った。持参のアルミ箔鍋に入った鍋焼きうどん(天麩羅付き)をヘッドライトの下で作る。

うどんを食べてもまだ夜は明けない。再度シュラフに潜り込み、眠るでもなく、起きるでもなく、微妙ーな時を過ごす。気持ちいいなー・・・。そのうち周囲が明るくなってくる。登山者の車も数台現れる。みんな登山の準備を始めている。

私は4時に起きたものの気分は完全に緩み「陽が昇ったら出かけるか」のユルユル状態。足元が明るくなってくる6時半頃から登山者は出発し始めた。あまり寝てるのもなんなので、起き出し準備開始。東の山の端から太陽が現れるころ出発。時間は7時になっていた。今日は山頂は無理なので、室堂までのピストンとする。

登り始めて直ぐ、小尾根に上がったとき北方稜線が見える。北方稜線は真っ白だ。当然、室堂あたりも雪だろう。雪の状態では室堂までも無理かもしれない。大倉山避難小屋の手前から登山道に雪が現れる。日が当たるところは融けているけど、日陰は凍っている。その凍った足元が滑る。今回はストック、スパッツ完備で良かった。

大倉山避難小屋を過ぎ、室堂への登りにかかるころ、前方に三人のパーティー発見。かんくら雪渓の展望所でそのパーティーに追いついた。彼らはここで宴会して下山するとのこと。ガスバーナーに火をつけオデンを暖め始めている。当然ビールも並んでいる。

そこで情報収集も兼ねて、私も休憩。ついでにビールも頂く。助六寿司も頂く。私が飲みたそうな顔をしていた訳でないことを付け加えておきます。さすがにオデンは強く辞退。これ以上ここにいたら私もここから撤退となりそう。

そのパーティーから今日は二人連れのパーティーが二組、単独の女性が一人、入山しているとのこと。なぜ分かるかというと、一番早く入山したので追い越されたパーティーが以上だったようだ。そのうち若い二人組みパーティーは私も追い越された。やっぱり若いのは早いねー。

かんくら雪渓展望所から登ると雪はさらに深くなる。室堂に登ると夏道の吹き溜まりでは太股まで雪に埋まる所も有る。時間は12時になってしまった。12時まで登ったら下山するのが当初の計画。雪が深く歩きにくいし、帰還が遅くなるのも気になる。3時ごろには登山道周辺の夕日に照らされたブナの林を歩きたい。ビジターセンターまでは来てないけど、ここを室堂と勝手に解釈。ここで下山することにした。

雪から顔を出した乾いた岩の上に腰を下ろし、大休止。御前峰が近い、反対側には別山が大きい。室堂はまだ完全に雪に覆われたわけではなく、ハイ松の緑がまだらに白い雪から顔を出している。風がなくて暖かい。ここで天候が崩れトレースが無くなったら間違いなく遭難なんだろうなあ、と思うけど今日は100%その心配はない。

下り始めて、大倉山避難小屋の下で、くだんの三人組に追いついた。そのパーティーと合流しつつ、ブナの黄色に染まった道を下る。間もなく落ちる午後の日差しが森全体を明るく照らす。とても美しい。人が死んで天国に行くとき、こんな明るい道を行くのかなあ、と、感じるほどのこの世のものとは思えないような美しさだ。大袈裟だけど・・・・。(2012.10.25)

◆行動記録
 6:45 日の出
 7:00 出発
 9:50 大倉山避難小屋
11:15 カンクラ雪渓展望所
12:00 室堂(ビジターセンターチョイ手前)
12:30 下山開始
12:55 カンクラ雪渓展望所
13:30 大倉山避難小屋
15:20 登山口
      (露天風呂)
16:30 大白川発
18:50 大和
      (かつ弥とんかつ定食1280円)
21:30 帰宅


 【白山北方稜線。白い】

 【別山方面も白い】

 【大倉尾根上部のダケカンバは散っている】

 【大倉避難小屋手前でピークが見える。左側が御前峰】

 【大倉山避難小屋。中は清潔に保たれ快適そうだ】

 【室堂の登りは雪深い】

 【室堂から御前峰を望む】

 【室堂から別山を望む】

 【乾いた岩の上は暖かく快適だ】

 【紅葉越しに三方崩れ山を望む】

【黄色く染まったブナ林を下る。ずっと歩いていたい感じ】

2012年10月24日水曜日

大白川温泉(10.24)


三日前、天生峠の紅葉が素晴らしかったので、大白川温泉の紅葉も良かろうと出かけてみた。ついでに白山に登る作戦だ。大白川温泉は白山平瀬道の登山口で、名古屋から白山に登る場合最も近い登山口。今までここから何度も登っているけど、この紅葉の時期に登るのは初めてだ。

郡上八幡を越え、ひるがの高原にかかるころから周囲の木々は色づき始める。御母衣ダムを過ぎ平瀬温泉手前から左の白山公園線へ入る。この道のドン詰まりに大白川温泉がある。以前はかなり荒れた道だったけど、今は舗装も完璧の良い道だ。しかし、ところどころ狭くて落石の心配もある箇所も有る。

登るにつれて、紅葉はますます進んでくる。まさに紅葉最盛期。この白山公園線から大白川温泉の周囲がこの時点の紅葉最盛期。今まで見た紅葉の中で最も美しい紅葉の一つだった。

大白川温泉には良い温泉露天風呂がある。下の平瀬温泉はここからの引き湯と聞いている。湖畔には以前は大白川避難小屋があったけど、今は改装し白水湖畔ロッジとして営業している。昔の大白川避難小屋には木造りの渋い内湯があって、宿泊すると入ることが出来た。その風呂が良かったけど、今は内湯があるかどうか、確認してない。

とりあえず、外来入浴は湖畔の露天風呂となるので、300円払って露天風呂に向かう。ちょっと熱めの湯が溢れる。湖を挟んだ対岸の山の斜面に夕日が当たる。美しい紅葉だ。一緒になったキャンプ場の管理人アルバイトのオニイチャンも「今日が今までで一番美しい」とその紅葉に見入っていた。

入浴後、露天風呂の入口脇に温泉卵作成用の源泉が供給されているのを発見。案内によればロッジで卵を販売しているらしい。早速、卵2個購入。ロッジのオニイチャンから「15分から20分で出来ます」と聞き、18分ぐらいで回収。ちょっと、硬かった。次回は15分ジャストで再挑戦してみたい。場合によっては持参の卵で、これは反則かな・・・。

その夜は、駐車場で車中泊。寒かった。冬用のシュラフを初めて使った。厳冬期、大雪の諏訪湖畔で車中泊したときよりも寒かった。まだ体が寒さに慣れていないからかもしれない。今年は暑い夏から、あっという間に寒い冬になった感じだね。(2012.10.24)

◆行動記録
10:50 春日井(給油)
12:50 郡上八幡(72キロ)
14:30 平瀬温泉分岐(139キロ)
15:20 大白川温泉(152キロ)

 【平瀬温泉手前の大白川温泉への分岐にある情報版。間もなく閉鎖になると思うけど、詳細は未確認】

 【白水の滝への紅葉】

 【白水の滝。逆光のため私のバカチョンデジカメでは上手く撮れない。写真より実物のほうが数段美しい。】

 【大白川温泉露天風呂から対岸の紅葉を望む。逆光ではないけど私のバカチョンデジカメでは上手く撮れない。写真より実物のほうが数段美しい。】

 【温泉卵作成施設】

 【ロッジで温泉卵を頼むと塩とスプーン、カップが付いてくる。1個100円】

【白水湖畔ロッジ遠景】

2012年10月23日火曜日

天生峠(10.21)


天生峠は飛騨白川村と河合村を結ぶ国道360号線の峠。「あもう峠」と読む。昔から紅葉の名所として知られている。そこに最初に訪れたのは、今から20年近く前。紅葉の時期ではないけれど、雪が融け国道が開通した直後の季節だった。その峠から籾糠山へ登るために、前夜、駐車場の休憩所で宴会後仮眠した。とても山深い感じで、泉鏡花の「高野聖」の話ともあいまって、ちょっと不気味な気分だった。当時は今のように開発も進んでなくて、天生湿原の横に付けられた登山道を水芭蕉を踏み分けて歩いたことを思い出す。

その後、何度も訪れているけど、紅葉の時期にジャストフィットしたことはなく、私にとっては伝説の紅葉の名所となっていた。今年は冷静に出撃を計画。「時期良し」「天候良し」「体調良し」の「三方良し」を近江商人風に確認後、朝5時起きで6時20分加子母を出発。国道41号線を北上する。古川の先で白川方面へ左折。

走るに従い、ところどころに赤く染まった木々が見られるが、まだまだ紅葉には早い感じ。年によっては綺麗に色づく前に枯れ落ちてしまう紅葉も多く、今年の紅葉状況に不安がつのる。しかし、峠への登りにかかるころ、綺麗に染まった木々が増えてきた。高度を上げるに従い、紅葉の度合いも進んでくる。峠の駐車場に着くころには周囲は素晴らしい紅葉が広がっていた。

その駐車場には予想以上の数の車が止まっている。隅には屋台も出て岩魚の塩焼きなんぞも売っている。やっぱり天生峠はこの地域では紅葉の名所として有名なのだ。周辺には遊歩道が整備されのんびりハイキングも楽しめる。

靴を履き替え、天生湿原からブナの原生林の間を巡る遊歩道を歩いてみた。湿原周囲の紅葉も素晴らしかったけど、ブナの巨木の間に差し込む光に照らされた紅葉はとても美しかった。天生湿原の休憩所ベンチでカメラを構えているベテラン風オッチャンに今年の紅葉状況を聞けば、「例年と同じぐらいかなー。ただナナカマドの赤が今年は出てない」とのこと。この紅葉にナナカマドの赤が加わったらさぞ美しいだらーなー・・・。遊歩道の入口で「環境整備推進協力金」500円を求められたが、納得の500円であった。(2012.10.21)

◆行動記録
 6:20 加子母発
 9:00 天生峠
      入山料:500円
11:20 同発
      (天生湿原周辺徘徊後)
16:50 春日井
      (春日井周辺に若干の渋滞)

 【青空バックに楓が映える】

 【駐車場は大混雑】

 【天生湿原の紅葉】

  【天生湿原の紅葉】
【ナナカマドの赤が出てない(地元事情通談)】


 【原生林の紅葉】

 【ブナの巨木に蔦が絡む】

 【水芭蕉群生地の紅葉】
【当然、水芭蕉は咲いてないけど】

【快適なベンチも多数ある】

中山道[大湫>御嵩](10.19)


前回歩いた大井宿から大湫宿までの中山道が面白かったので、その先、大湫宿から御嵩宿まで歩くことにした。この区間は、昔は中山道として栄えたのだが、現在はほとんど忘れ去られた存在の地域だ。現在の国道19号線は恵那からの山沿いのこのコースを避けて、土岐川に沿った平地に付けられている。さらにJR中央線も並行して走っている。当然、人家もこの地域に移り賑わいも移っている。このルートは昔は中山道の下街道と呼ばれ、中山道と尾張を結ぶ街道だったようだ。その道は内津峠を除き、平坦な道が続くので旅人も多かったようだ。

なぜ、平坦な道を避け、急峻とは言わないけど、山の中のアップダウンの多い場所を選んで街道としたかについては「軍事的な理由もあった」と、道脇の説明文にあった。その中山道の宿場町を保護する意味からも「尾張藩は下街道の商業利用の通行を制限した」との記載もあった。

それやこれやで、明治以降、合理的な考えを推し進めていけば、このルートがすたれてしまうのは必然だったのかもしれない。そのせいで、この旧中山道には街道沿いの古い遺構も多数残っていて、なかなか興味深い。

私の持っているガイドブック「中山道を歩く旅」には大湫から御嵩へのコースは一泊二日がお勧めと書いてある。秋の日は短い。出発も遅れたのでJR釜戸駅から大湫宿まではタクシーとする。釜戸から大湫は急激な登り。その道の周辺にはもみじの木が多く、紅葉の盛りにはさぞ美しかろう。近くには竜吟の滝もあり、釜戸駅から竜吟の滝、琵琶峠を巡るハイキングコースもある。

大湫宿から数分歩くと琵琶峠へ石畳の道が始まる。ここの石畳は大きな石が敷き詰められている。したがってとても歩きやすい。苔むした石畳を一人歩くのは味わい深い。あっさり琵琶峠到着。峠は展望もなく、路傍に小さな馬頭観音様があるばかり。横に「展望台へ」との標識があったけど、出発が遅かったので先を急いだ。したがってどんな展望があるのかは確認してない。

細久手宿には大黒屋と言う旅籠が残っている。現在でも営業中で民宿料金で宿泊可能とのこと。泊まった事がある人の話では立派な建物で良いらしい。ガイドブックにも「泊まるべし」との記載もあった。しかし宿泊には事前の予約が必要らしい。機会があれば泊まってみたいものだ。

時間に追われて先を急いで歩いた結果、御嵩には夕方4時前に着いた。道中も大湫から御嵩へ向かう場合、基本的には下りとなる。以前に歩いた大井から大湫までの区間に比べ、たいしたアップダウンもなく、楽しい道だった。最後のちょいとした下り坂「牛の鼻かけ坂」の説明文に「この坂が木曽の山間部と美濃の平野部の境となる」との記載もあり、ここから開けた平地に入ると言う事らしい。

御嵩は竹屋という商家が保存公開されており見どころも多い。その隣の願興寺は想像以上に大きな寺だった。御嵩は中山道の宿場町と同時に願興寺の門前町でもあったらしい。しかし、願興寺には往時の賑わいは無いようだ。

歩く前はJR中央線の恵那・瑞浪地域と名鉄・広見線の御嵩とはまったく離れた地域と思っていたけど、中山道を歩いてみれば、すぐお隣の地域であったこと再認識した秋の一日だった。(2012.10.19)

◆行動記録

 9:24 JR春日井駅
      (JR釜戸まで650円)
10;02 JR釜戸
10:25 大湫
      (1300円タクシー)
10:45 琵琶峠
12:15 細久手
13:10 鴨之巣一里塚
14:00 御殿場展望台
      (樹木に遮られ展望なし)
15:10 泉式部廟所
16:00 御嵩
      (新名古屋まで名鉄960円)
16:59 御嵩発
18:14 新名古屋
      JR春日井前の居酒屋で一人打上げ
      (1900円)

【琵琶峠への石畳】

 【琵琶峠の馬頭観音】

 【途中、なぜか稲を食べる牛がいた】

 【細久手宿手前の弁財天の池】

 【細久手宿大黒屋の軒裏にツバメの巣が・・・】

 【和宮御殿場近くにあるカフェ&ケーキの店「ラ・プロヴァンス】
【帰宅後、その地域の事情通から地元では有名な店と聞いた】
【平日にもかかわらず行列のできる店だった】
【そのほとんどが女性】
【旦那連中は500円以下の弁当を食べているのに・・・】

 【途中、竹やぶの中に崩れかけの小屋発見】
【うーん、渋い】

【謡坂の石畳(復元)】

 【御嵩にある和泉式部の廟所】
【和泉式部ゆかりの地は熊野古道でも見た】
【遠い昔の女性トラベルライターと言ったところかな?】

 【御嵩の商家・竹屋】
【入場無料、当然入場】
【立派な建物が保存公開されている】

【御嵩・願興寺】
【仏像の拝観も可能だが、夕方近かったので拝観しなかった】