2011年8月5日金曜日

東北自炊旅-5

● 五日目・松之山温泉(みよしや)泊
 【松之山温泉・民宿みよしやの内湯。源泉は90度以上、湯口も70度以上。熱い湯だ。】

 【民宿みよしや】

 そろそろ帰らねばならない。肘折温泉からひたすら南下する。肘折温泉から寒河江へは山道だけど直接抜ける国道がある。しかし以前走った時、かなりうっとうしい山道だったとの記憶がある。ちょっと遠回りだけど尾花沢へ戻り国道347号を南下することにする。

 寒河江近辺の地図を見ていたら慈恩寺との標記を発見。かなり大きな字で書かれている。けっこう大きな寺かも?と慈恩寺に寄ってみる。なかなか立派な寺だ。住職と思われるオッチャンに拝観を頼み、説明を受ける。拝観料は500円。かって江戸時代には東北で一番受領する石高の大きな寺だったとか。本堂の中には小さなお堂があり、中尊寺の金色堂と同じ構造に見える。中尊寺ほど綺麗に保存されているわけではないけど・・・。さらに隣の薬師堂の十二神将はけっこうインパクトがあった。こんな地方の仏像を見るのもなかなか面白い。
 
 明日は帰宅する予定。一日で帰れる範囲の自炊湯治宿はなかなか少ない。今夜の泊まりに苦労したけど、松之山温泉の「みよしや」へ行くことにした。松之山温泉はなかなか個性的な温泉だ。日本三大薬湯とのフレコミだがまさに薬の中に浸かる感じ。その三大薬湯のあと二つはどこなのか知らないけど・・・。

 私個人としては、この松之山温泉の薬的な湯に対抗できるのは岩手の国見温泉ぐらいだと思う。その国見温泉については今回行きたかったけど、諸般の事情で断念。再度の出撃を画策している。

 松之山温泉に向かいつつ信濃川の流れを見て一週間前の豪雨に気がついた。道は大丈夫だろうか?ガソリンを補給しつつ情報収集。ガソリンスタンドのオヤジいわく「十日町大橋は通れるようになったかなー・・・?」。ちょっとビビリつつ車を走らせる。橋は渡れるけど崖崩れの跡がすごい。まさに自然の驚異だ。よりによってこんなときに松之山温泉温泉に向かうことを若干反省しつつなんとか「みよしや」にたどり着いた。
 
 みよしやのオヤジは3月12日の震度6強の地震、さらに一週間前の時間雨量100ミリ超の豪雨の話、いろいろ話してくれる。夜中に雨が降ってきた。明日は無事に帰れるだろうか?ちょっと心配だ。なんせ松之山はかなり山深い。どこへ出るのも道が通れなくなるとかなり問題だ。(2001.8.5)

【みよしや・松之山温泉】
・ 電話:02559-6-2017
・ 料金:3750円
・ 設備:自炊スペース、冷蔵庫、テレビ(有料100円コイン式)、その他詳細は未確認
・ 隣に息子さん経営の食堂あり。頼めば出前も可能だ

 【やっと晴れた。月山が美しい。尾花沢近辺から望む】

 【慈恩寺本堂/寒河江】

【慈恩寺薬師堂/寒河江】

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