二日酔いだ。気持ちが悪い。当初の予定では5時起床、始発で窪川へ向かい、7時過ぎから歩き出す予定だった。そのスタートを切らない限り三日で金剛福寺到着は無理。結局、あっさり予定変更。完全「歩き遍路」を「キセル歩き遍路」と変えることにする。まあ、なんとなくこうなることは昨夜から分かっていたような、いないような・・・。
ここで悩みが一つ。高知から窪川まで18切符を使うべきか?現金で払うべきか?高知-窪川間のJR運賃は1400円ぐらい。窪川から先は土佐くろしお鉄道で18切符は使えない。18切符の一日分は2300円。
「18切符を残して無駄にしたこともあったなー」「18切符が無くなって現金で払って損したことも有ったなー」と酔った頭で心乱れつつけっきょく18切符を使うことにした。
12時30分、土佐佐賀駅から歩き始める。なぜ土佐佐賀からかというと、地図で見る限り土佐佐賀から海岸沿いの道になる。海岸沿いはアップダウンも少なく、少しは海風も通り快適に歩けるかも、と、思ったのは甘かった。ただただ暑い。目がくらむ。500MLのお茶のペットボトルを2本購入する。
【土佐佐賀駅近くに遍路マーク発見。これを見ると安心する】
【佐賀には大規模公園と呼ぶ不思議な名前の公園あり】
【ニュー白浜のざるうどんとミニタタキ丼のセット。1000円也】
【歩いていると不思議なお寺的施設発見。お接待用寺にも見える。内部を除くと真っ黒に日焼けした、オッチャンが上半身裸でペットボトルのお茶を飲みつつ、何か読んでいる。外には洗濯物。プロのお遍路さんと見えるのだが、私のほうには視線を投げない。】
昼食後、歩きたくないけど、歩かねば永久に着かない。気力を振り絞り歩き始める。そのうち歩きながら、足元に違和感。足がなぜかスースーする。良く見ると右足の靴の内側がズッポリ開いている。左足も開きかけている。なんと靴が破損してしまったのだ。この靴は名古屋駅前の某山道具屋で購入のれっきとした山靴だ。購入後、けっこう時間はたっているけど、まだ使用回数も少なく底のビブラムソールもほとんど減っていない。私にととってこの手の靴で気に入ったものは底のビブラムソールを数回張り替える事もあるような代物なのだ。
【靴破損】
ことここにいたり、本日の行動停止を決定。土佐くろしお鉄道の最寄り駅探すことにした。行動停止の理由が出来てほっとしたのも事実であった。少しずつ前に進みつつ、駅を探す。靴はますます広がってくる。まあ、最悪、完全にばらけたらはだしで歩けばいいや。やっと駅を発見。有井川駅だった。そこからくろしお鉄道に乗り中村に到着。駅前の「民宿土佐」へアポ無し突入。結果オーライでなんとかこの日のねぐらも確保。最近、こればっかり。
民宿土佐のお兄ちゃんに事情を話し、靴を売っているところを聞いてみる。近くのスーパーにあるとのこと。散歩ついでに靴を買いに行く。民宿のスリッパを引っ掛け靴購入。その靴を売り場で直接履いて、街を貫く四万十川を眺めに行くことにした。しかし、四万十川までけっこう遠かった。1キロぐらいあっただろうか。その行動がさらに翌日の悲劇を生む。新しい靴を裸足ではいたため、汗で踵の上が靴とちょっと触れ、皮がめくれてしまったようだ。でも、その時、そんなに痛みは感じなかった。宿のお兄ちゃんのおすすめの靴はニューバランスだったけど、そこでは売っていなかった。
民宿土佐はとても良い宿だった。食事もとても美味しかった。1泊2食付き6500円ポッキリ。今回の旅ではすべての宿がとても良かった。
● 歩行距離
10キロぐらい(土佐佐賀-有井川)
● 行動記録
9:30 高知発(18切符使用)
12:30 土佐佐賀駅
13:45 ニュー白浜
15:30 有井川駅 行動停止
● 主な出費
360円 コンビニ
300円 お茶ペットボトル2本
530円 土佐くろしお鉄道(窪川-佐賀)
1000円 ざるうどん ミニタタキ丼セット
450円 土佐くろしお鉄道(有井川-中村)
4095円 靴
150円 サイダー
800円 缶ビール2
6500円 民宿土佐(1泊2食付き)
【中村で見た四万十川、河口はまだ遠い】
【民宿土佐の夕食、よこ(マグロの幼魚の刺身、カツオタタキ、鰻蒲焼】
【民宿土佐】
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