二上山の次だから三上山と言う訳ではないけれど、三上山へ登ってきた。ふつう三上山といえば東海道線で彦根を過ぎて左手に見える山を指す。近江富士とも呼ばれる円錐形の山だけど、それは「ミカミヤマ」。近くには御神神社(ミカミジンジャ)なんぞも有ってそれなりに由緒正しい山だ。以前登ったことも有るけど、けっこうシンドかった記憶がある。今回登ったのは「ミカミヤマ」ではなくて「サンジョウサン」と呼ぶらしい。
場所は、京都と奈良の間、昔は山城の国と呼ばれていた地域で、JR関西線加茂駅から歩き出し、ゴールはJR奈良線の棚倉駅。加茂は古い町で関西線の南側には浄瑠璃寺、岩船寺などがある。そちら方面も冬の陽だまりハイクには向いていると思うけど、今回は北へ向かって歩きだす。
加茂の古い町並みを抜け、木津川を渡ると恭仁京の跡がある。恭仁京は奈良時代に4年ほどしか続かなかったらしいけど、その後に作られた山城国分寺の礎石が残っている。歴史の教科書の世界でしか知らなかった、そんな礎石に腰掛け持参のコーヒーを飲んでいると千年以上前の現実に少しだけ触れることが出来たような感慨を覚える。
恭仁京跡から海住山寺へ向かう。進行方向の山の中腹に海住山寺の大きな看板が見える。その看板に向かって急坂が続く。やっと看板に到着。加茂の町が見下ろせる。しかしお寺はさらに800m先。急坂はさらに続く。やっとの思いで海住山寺に到着。
話に聞いていた国宝の五重塔は美しかった。拝観料400円払って、オバチャンから説明を受ける。ここの五重塔は法隆寺、室生寺、醍醐寺に続き日本で4番目に古い塔だそうだ。4番目でも何番目でも良いけど、きわめてバランスの取れた美しい塔だ。特に1段目の屋根の下に広がる軒(正式な名前分からず?)が可愛い。
三上山へのルートは海住山寺の裏から鬱蒼とした樹林帯へ続いている。いったん下り、沢を渡り、林道を数回横切り1時間半ほどで山頂に着いた。里山の低山ハイクと侮っていたけど、標識が少なく、けっこう神経を使った行動だった。下りは「かいかけの道」と呼ばれているコースで棚倉駅まで歩いたけど最後はルートを外してしまった。かいかけの道沿いでは山城名物のタケノコ用竹林の手入れの最盛期。手入れされた竹林は美しいねー。(2013.1.20)
◆行動記録
9:50 JR加茂駅
10:40 恭仁京跡
11:30 海住山寺(400円)
12:20 冒険の道(林道分岐)
13:00 三上山山頂
14:45 JR棚倉駅
15:16 発
名古屋まで(2210円)
15:58 JR木津
16:19 JR加茂
17:54 JR亀山
19:10 JR名古屋着
【加茂は古い町だ】
【町を流れる木津川は意外と大きい、水量も多い】
【恭仁京の跡の国分寺の礎石】
【恭仁京の跡の隣には木造校舎の小学校がある。それがまた良いんだわ・・・。】
【海住山寺五重塔】
【海住山寺から見た加茂の町】
【三上山山頂のプレート】
【山頂には展望台がある、その下にはベンチもある。快適だ】
【下山時に歩いたかいかけの道、「かいかけ」の意味分からず】
【山城タケノコの竹林。手入れの行き届いた竹林は美しいねえ】
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